滋賀県の登録有形文化財
滋賀県 · 登録有形文化財
本堂南西の高台に建つ瓦屋寺開山堂は、元禄13年(1700)の建立。中興開山の香山祖桂を祀り、方二間宝形造に粽付円柱・出三斗・花頭窓と禅宗様の意匠をよく残す。平成30年登録の有形文化財。
本堂南方に建つ瓦屋寺経堂(海印蔵)は享保10年(1725)の建立。堂内中央に八角輪蔵を据え、火打梁・太瓶束・海老虹梁の架構が見どころ。七棟で唯一「造形の規範」を基準に登録された堂。
本堂後方に南面する瓦屋寺庫裏は、明治4年(1871)の建立で境内最大の建物。中央に向唐破風の式台玄関を構え、腰海鼠壁を施す。奥座敷の良質な意匠と土間上部の壮大な梁組が見どころとなる。
本堂に渡廊下で接続する瓦屋寺地蔵堂は、正保年間(1644〜47)の建立で、かつての本堂と伝わる。仏壇前面に残る来迎柱がその格を示し、木太い角柱と正面の桟唐戸をよく残している古堂である。
本堂前方に建つ瓦屋寺鐘楼は、正保年間(1644〜47)の建立。礎盤上に一六面取角柱を四方転びに立て、組物を設けない堅牢な構えとする。梵鐘を吊ることは、寺の再興の最初の営みでもあった。
本堂前方に西面する瓦屋寺賓頭盧堂は文政元年(1818)の建立で、七棟で最小の約3平方メートル。詰組や扇垂木など禅宗様の細部を凝縮し、病を癒す撫で仏として親しまれる賓頭盧像を安置する。
滋賀県高島市今津町のヴォーリズ通りに建つ旧今津郵便局は、アメリカ人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計により昭和11年に建てられた木造2階建ての郵便局舎です。半円アーチの玄関や下見板張りの妻壁など、和洋折衷の愛らしい意匠が特徴で、平成27年に国の登録有形文化財に登録されました。
滋賀県甲賀市の杣街道沿いに建つ旧滋賀銀行甲南支店は、1925年にウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計により寺庄銀行本店として竣工した鉄筋コンクリート造2階建ての銀行建築です。イオニア式柱頭や半円アーチ窓など西洋古典様式の意匠が特徴で、2015年に国の登録有形文化財に登録されました。
近江商人田中家が大正8年頃に建てた接遇のための平屋。十畳座敷二室の三方に縁をまわし、大正ガラスの戸越しに枯流れと銘石の庭を一望する。昭和8年作庭の庭園と一体に構想され、現在は料亭近江商人亭の座敷となる。
旧田中家住宅の西北隅、茶室に接続する大正8年頃の土蔵造2階建。白漆喰の壁に腰の竪板張、置屋根形式の屋根、軒の鉢巻に欠眉を備える。愛知川宿の街路景観を形づくる一棟で、現在は料亭近江商人亭に属する。
近江商人田中家が大正8年頃に建てた八畳の茶室。主屋の西北に雁行形に配し北土蔵と接続する。床まわりに丸竹や松の落掛など銘木を凝らした数寄屋造で、規模より内部の質が評価される。現在は料亭近江商人亭の一棟。
呉服・麻織物商「田源」を営んだ田中家が大正8年に築いた別邸の主屋。上下階を田の字型に配し、北座敷を差物で固めた木造二階建で、東西の縁側が座敷を庭へ開く。現在は料亭近江商人亭として予約制で公開。
旧田中家住宅で最も古い明治25年建立の土蔵造2階建。西面出入口の扉枠に植物紋の渦や田源の家紋を漆喰で象り、東妻では丸窓上に唐破風状の庇を付ける。技巧的な左官仕事で知られ、現在は料亭近江商人亭の一棟。
滋賀県豊郷町にある登録有形文化財・旧豊郷小学校校舎の魅力を徹底紹介。近江商人・古川鉄治郎の寄贈によりヴォーリズが設計した白亜の校舎の歴史、うさぎとかめの階段、アニメ聖地巡礼、アクセス情報まで。
滋賀県長浜市に建つ黒壁ガラス館本館は、明治33年(1900年)に第百三十国立銀行長浜支店として建てられた国登録有形文化財です。黒漆喰塗りの外壁から「黒壁銀行」と呼ばれ親しまれてきた和洋折衷の木造建築は、1989年にガラスギャラリーとして再生。年間約200万人が訪れる黒壁スクエアの象徴として、歴史とガラスアートの魅力を伝えています。
屋敷前の水路に架かる長さ1.2mの石橋。後面4.8m・前面5.8mと通りに向かって末広がりに広げ、円形の親柱を備えた高欄をもつ。水路の走る湖東の商家集落の景観を構成する、小さくも整った一基である。
主屋を囲い、化粧棟から北土蔵までを矩折れに結ぶ延長約30mの木造屋根塀。東面は真壁・桟瓦葺、北面は簡素な板塀と、面ごとに造りを変える。屋敷の内と外を分ける近江商人邸の空間構成を伝える一件。
旧藤井家住宅に残る建築面積21㎡の小さな二階建て土蔵。切石積の基礎に置屋根を架け、漆喰壁の腰下に和船の舟板を横張りする珍しい意匠をもつ。主屋とともに昭和9年頃、現在地へ移された一棟である。
滋賀・東近江の五個荘。明治初期の主屋を昭和7年に現在地へ移築し、差鴨居で固めた四間取りに座敷2室を加えた。質素な造作に家具調度がそのまま残り、倹約を旨とした近江商人の暮らしを間近に見られる。
屋敷の北面と東面の一部を囲う延長約114mの塀。主体はコンクリート造で要所を石造とし、北面に鉄扉付きの石造門を開く。板塀や土塀の多い集落で近代的な工業材料を用いた、時代の様相を示す外構である。