滋賀県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 滋賀県滋賀県に所在する重要文化財。
琵琶湖の竹生島、宝厳寺の境内に立つ鎌倉時代後期の石造五重塔。高さ247センチメートル、小松石製で、初重の塔身に四仏を刻み、屋根と上層の軸部を一石で彫り出して5段に重ねる。昭和29年(1954年)重要文化財。
御上神社摂社若宮神社本殿は滋賀県野洲市三上の御上神社にある鎌倉時代後期の一間社流造で、昭和6年(1931年)に指定された重要文化財。国宝本殿の左手に建ち、低い浜床や古式の本蟇股など簡素な細部を残している。
御上神社拝殿は滋賀県野洲市三上の御上神社にある鎌倉時代後期の拝殿で、明治32年(1899年)に指定された重要文化財。入母屋造・檜皮葺で、隅柱だけに舟肘木をのせるなど本殿とよく似た様式をもち、旧本殿の部材を使ったとも伝わる。
御上神社楼門は滋賀県野洲市三上の御上神社にある三間一戸の楼門で、上層の墨書から康安5年(1365年)頃の建立とされる重要文化財。和様に禅宗様の木鼻を交え、上層の三手先に尾垂木を用いない珍しい組物をもつ。
旧宮地家住宅は滋賀県長浜市国友町から近江八幡市安土町に移された江戸時代の茅葺の民家で、重要文化財。入母屋造・妻入の小型の住宅で、平面は単純、構造も素朴だが、内部の保存がよく古様を伝える貴重な民家である。
滋賀県大津市葛川坊村町の明王院は、貞観元年に相応和尚が開いた天台修験の道場。本堂・護摩堂・庵室・政所表門の四棟と石垣を含む境内地が平成5年に重要文化財に指定された。拝観無料で、7月18日には太鼓まわしが営まれる。
貞治六年(一三六七)、永源寺開山・寂室元光の示寂の翌日に草された葬送の祭文。遺偈や初七日香語と連なる開山忌関係文書の一点で、昭和十一年に重要文化財(古文書)に指定された一幅。東近江市の永源寺が所蔵する。
永和3年(1377年)の季春、永源寺が開山寂室元光を祖堂に迎えた入祖堂の儀で唱えられた法語の墨書。没後10年に建てられた開山堂(大寂塔)と対をなし、開山忌関係文書の一括指定に含まれる重要文化財である。
滋賀・永源寺に伝わる重要文化財の古文書。開山・寂室元光禅師の三十三回忌にあたる応永六年(1399)九月一日、命日に営まれた追善法要で、高座から述べられた陞座語と焼香の香語を記す三幅。南北朝から室町の禅林の儀礼と、名僧をしのぶ祈りの言葉を今に伝える。
貞治六年(1367)、永源寺開山・寂室元光の初七日に営まれた法要で読み上げられた香語を伝える一幅。寺を去れという師の遺誡を受けながら、弟子たちが永源寺を守る決意を固めた、その瞬間を今に伝える重要文化財です。
康暦元年(1379年)、永源寺を開いた寂室元光の十三回忌に唱えられた法語の二幅。命日と同じ九月一日付で、開山忌関係の文書群の一点として昭和十一年に重要文化財へ指定された。紅葉の名所として知られる永源寺の収蔵庫に納まる。
智証大師円珍が853年から五年に及んだ唐での求法を記した行歴抄。原本は散逸し、本文は主にこの抄録によって知られる。石山寺経蔵に伝わる鎌倉時代の写本で、明治36年に重要文化財に指定された貴重な一巻である。
石山寺が所蔵する紙本墨書建久年中検田帳は、建久年間(1190〜1199)に作られた土地の帳簿で、明治38年に重要文化財に指定された。耕地の面積や年貢を記す二巻の古文書が、武家政権成立期の荘園経済の実態を今日に残す。
近江・永源寺を開いた禅僧、寂室元光が貞治六年(一三六七)の臨終に記した遺誡。寄進された土地を返し、堂宇は長老に譲り、修行僧には散会せよと命じた一幅で、昭和三十九年指定の重要文化財。弟子たちは従わず、この地に師の禅を継いだ。
二月九日付で華厳寺に宛てた、永源寺開山・寂室元光の私信。臨済禅では師の筆跡が心の痕跡として重んじられ、この一幅も昭和11年に重要文化財へ指定された。行脚と隠棲に半生を過ごした禅僧の、飾らぬ筆があらわれている。
滋賀県湖南市の常楽寺に伝わる勧進状3巻。延文5年(1360)の落雷で全焼した堂塔を再建するため僧・観慶らが寄進を募った中世の文書で、国宝の本堂と三重塔が生まれた経緯を今に伝える重要文化財です。
園城寺に現存する紙本墨書大蔵経は、室町幕府を開いた足利尊氏が文和3年(1354)に発願した一切経の一部592帖。後醍醐天皇や敵味方の戦没者の供養を願い、各帖末には尊氏自筆の署名を添えた木版の願文が刷られている。
比叡山延暦寺に伝わる平安時代の古文書。入唐した最澄が、天台山のふもと台州で道邃和尚から天台教学とともに大乗菩薩戒を相承したことに連なる一巻で、のちに比叡山の大乗戒壇と日本天台宗の自立を支えた根拠の一つ。明治33年に重要文化財指定。
滋賀県米原市番場の蓮華寺に伝わる重要文化財の過去帳。元弘三年(一三三三)、六波羅探題北方・北条仲時は中山道を東へ落ちのびる途中、番場宿で行く手を阻まれて自刃した。その仲時以下の将兵の名を一巻に記した史料である。
滋賀県東近江市の永源寺に伝わる「寂室元光墨蹟(風撹飛泉詩)」は、開山の禅僧寂室元光が自ら筆を執った一幅である。風が滝水をかき乱す情景を詠んだ詩を書したもので、南北朝時代の作とされ、昭和11年に重要文化財に指定された。