和歌山県・鎌倉
Kamakura和歌山県 の鎌倉時代(1185 – 1333)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
和歌山県有田川町の浄教寺が所蔵する鎌倉時代初期の仏画。釈迦の入滅を描く涅槃図ながら、大きな天蓋や黒雲に乗る龍王など通例にない図像を多く備える。明恵ゆかりの最勝寺から伝来した重要文化財で、春秋の彼岸などに公開される。
高野山一心院谷の五坊寂静院に伝わる鎌倉時代の不動明王画像。燃えさかる炎を背に座す揺るがざる尊が、三人の童子を従える珍しい構成をとる。筆者には願行の名が伝承として挙げられ、鎌倉仏画の佳品として知られる重要文化財である。
紀州由良の興国寺に伝わる開山である法燈国師(心地覚心)の頂相。正和四年(1315年)覚慧の筆になり、一山一寧の賛をもつ。径山寺味噌や普化尺八を宋から日本にもたらした禅僧をしのぶ、鎌倉時代の重要文化財である。
高野山奥之院の経蔵に納められた高麗版一切経。版本6027帖と写本258帖、計6285帖の朝鮮渡来の仏典群で、慶長4年(1599年)に石田三成が亡き母の菩提を弔って奉納した。回転式の輪蔵とともに戦国末の祈りの跡をとどめる。
和歌山県紀美野町の野上八幡宮に伝わる、鎌倉時代の備前長船派の名工・真長による重要文化財の太刀。長船三作の一人として名高い真長の優美な作風と、当時の拵が共に伝わる希少な一振です。
和歌山県の高野山・龍光院に伝わる重要文化財「厨子入倶利伽羅竜剣」をご紹介します。剣に黒龍が巻きつく密教の聖剣を専用の厨子に納めた一具で、弘法大師空海が天長元年(824年)の神泉苑における雨乞いに用いたとの寺伝を持つ聖宝。倶利伽羅竜剣の象徴、厨子の荘厳、空海と龍にまつわる伝説、高野山霊宝館での公開情報、周辺の見どころまで、英語版・日本語版の両方で詳しくご案内します。
鎌倉時代に肥後国で活動した延寿派の刀工国時による太刀で、中直刃を焼き、地鉄に白気がかかる。享保6年、八代将軍徳川吉宗が祖父頼宣の五十回忌などに際して紀州東照宮へ奉納した一口で、現在は和歌山県立博物館に寄託されている。
茎に作者名と官途、正応二年十一月の年紀を刻む備前国の刀工景依による太刀で、刀樋を掻流し、小丁子を焼く。鎌倉時代後期の生ぶの一口で、紀州東照宮が所有し、現在は和歌山県立博物館に寄託されている。糸巻太刀拵を附す。
茎に「真長」と銘を切る鎌倉時代の太刀で、備前長船の名工真長の作とされ、直刃に互の目をまじえる。紀州藩三代藩主徳川綱教が紀州東照宮へ奉納した一口で、葵紋の糸巻太刀拵を附し、現在は和歌山県立博物館に寄託されている。
紀州東照宮が蔵する重要文化財。鎌倉後期の初期長船の名工と伝わる真長の作で、約80センチの生ぶの長寸に直刃を焼く。徳川の葵紋を散らした金梨子地の拵をともない、刀身と拵がそろって伝わるひときわ完備した一具である。
紀州東照宮が蔵する太刀〈銘伯耆大原真守〉。伯耆の祖安綱の系譜を引く鎌倉初期の刀工真守の作で、表に連樋を掻き、裏には梵字を彫る。安綱と同じ大正二年指定の重要文化財で、紋を置かない無地の拵を伴う、伯耆鍛冶の系譜を伝える一口である。
熊野速玉大社が蔵する太刀〈銘正恒〉。古備前を代表する刀工正恒の作で、よく詰んだ地鉄と静かな刃文を特徴とする。約千点の古神宝が一括国宝とされるなか、本作はそれとは別に指定された重要文化財の一口で、糸巻太刀拵を伴う。
和歌山市の紀州東照宮が蔵する太刀〈銘光忠〉。長船派の祖光忠の作で大ぶりの丁子を焼く。同宮の刀剣の多くが葵紋を帯びるなか、本作は桐紋を散らした拵を伴い、信長から秀吉、家康への伝来が語られる重要文化財である。
和歌山市の紀州東照宮が蔵する太刀〈銘守家〉。備前畠田派の刀工守家の屈指の作とされ、刃縁に華やかな丁子乱れを焼く。紀州徳川家に伝来し、家を守る一刀として重んじられたと語られる。葵紋を散らした糸巻太刀拵を伴う重要文化財である。
和歌浦を望む紀州東照宮が蔵する重要文化財。鎌倉後期の山城来派を代表する来国俊の作で、磨上ながら三字銘を残し、約72センチの細身に静かな直刃を焼く。紀州徳川家の歴代奉納刀のひとつで、来派円熟期の瀟洒な作風をよく示す。
高野山金剛峯寺が伝える鎌倉時代の短刀〈銘国光〉。相州伝の祖とされる新藤五国光の作と伝わり、大正2年に重要文化財へ指定された。澄んだ地鉄を見せる名刀で、現在は高野山霊宝館が保管し、常設展示ではない貴重な一口を紹介する。
和歌山県広川町の廣八幡神社が伝える鎌倉時代の短刀〈銘来国光〉。京の来派を代表する名工の作で、昭和25年に重要文化財へ指定された。津波から人々を救った稲むらの火の郷に残る鵜首造の一口を、その作風とともに紹介する。
世界遺産・熊野本宮大社に伝わる鉄湯釜。建久9年(1198年)の鋳出銘をもち、湯立神事に用いられた在銘最古級の遺品である。社伝に源頼朝の奉納とも伝わる、鎌倉時代初期を代表する貴重な金工品をあわせて紹介する。
高野山の学問寺・正智院に伝わる銅五鈷鈴。中国・唐時代の作で、昭和3年に重要文化財へ指定された舶載の密教法具である。修法で金剛杵と対に用いる鈴の古例として貴重な一口を、密教における役割とともに紹介する。
高野山真言宗総本山金剛峯寺が所有する鎌倉時代の銅鐘。鐘身に弘安三年正月廿五日奉鋳の鋳出し銘をもち、年代の明らかな数少ない作例として金工史の基準となる重要文化財。現在は高野山霊宝館で入れ替えながら公開されている。