全国の史跡名勝天然記念物
全国の史跡名勝天然記念物を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
山梨県山中湖村にある国指定天然記念物。富士山の鷹丸尾溶岩流の上にのみ発達した、約3万本・樹高20〜26メートルのハリモミ原始林です。日本固有種が一種だけで形づくる純林は世界に類例がなく、1963年に指定されました。
山梨県富士吉田市上暮地の山神社境内に生育する、国の天然記念物「山ノ神のフジ」。昭和3年(1928年)に指定された、野生のノダフジの古木2本をご紹介します。三つ峠の南麓、富士山観光の喧騒から離れた静かな森のなかで、100年近く大切に守られてきた稀少な天然の藤の魅力、見頃、アクセス、周辺情報まで、訪日旅行者にもわかりやすくお伝えします。
山梨県甲府市の要害山は、永正17年(1520)に武田信虎が躑躅ヶ崎館の詰城として築いた山城跡で、平成3年に国の史跡に指定されました。標高約780メートルの山中に本丸・曲輪・土塁・枡形虎口・堀切・石垣などが良好に残り、戦国大名・武田氏の築城技術を今に伝えます。武田信玄誕生の地としても伝えられ、麓の積翠寺や武田神社と併せて、戦国の世界に浸れる歴史散策スポットです。
山梨県富士河口湖町の青木ヶ原樹海に佇む龍宮洞穴は、貞観大噴火の溶岩流が生んだ全長約60メートルの溶岩洞窟です。1929年に国の天然記念物に指定され、水の神・豊玉姫命を祀る富士講八海巡りの霊場として、今も静かに信仰を集めています。
滋賀県大津市・三井寺の境内に広がる国指定名勝・史跡「光浄院庭園」。慶長6年(1601)頃に作庭された池泉観賞式庭園で、池の水際が国宝・光浄院客殿の広縁にまで迫る稀有な構成が特色。亀島と石橋、夜泊石、山畔の枯滝石組など桃山期の作庭技法が凝縮されています。事前予約による特別拝観でのみ訪れることができる、海外の方にぜひ知っていただきたい隠れた名園です。
金剛輪寺明壽院庭園は、滋賀県愛荘町の金剛輪寺の本坊明壽院にある池庭で、平成2年に国の名勝に指定された。書院の東の山裾に沿って三つの池を流れで結び、堅固な滝石組と護岸に優れた技法が見られる。
紫香楽宮跡は、滋賀県甲賀市信楽町にある、聖武天皇が天平14年に造営を始めた紫香楽宮の跡で、大正15年に国の史跡に指定された。一時皇居となったが天平17年に廃され、追加指定が重ねられている。
大通寺含山軒および蘭亭庭園は、滋賀県長浜市元浜町の長浜別院大通寺にある2つの庭園で、昭和9年に国の名勝に指定された。伊吹山を借景とする枯山水の含山軒庭園と、小さな敷地に池と立石を配した蘭亭庭園からなる。
滋賀県大津市、琵琶湖南岸の丘陵に築かれた全長122メートルの前方後円墳。4世紀末から5世紀初頭の築造と推定され、墳丘には葺石と埴輪を備える。南方には円墳の小茶臼山古墳があり、両者で1921年に国の史跡に指定された。
令和2年に国史跡となった永原御殿跡(野洲市)と伊庭御殿跡(東近江市)は、徳川家康・秀忠・家光が上洛の際に用いた将軍専用の宿泊・休憩施設の跡。土塁と堀、石垣が残り、中井家の指図と一致する建物跡が発掘で確認されている。
滋賀県湖南市の菩提寺山東麓に立つ、高さ約4.48メートルの花崗岩製多宝塔。塔身に刻まれた銘文から仁治二年(1241年)の造立とわかる。三体の地蔵石仏や閻魔像とともに、廃絶した少菩提寺の境内が国の史跡に指定されている。
滋賀県東近江市の百済寺境内は、平成20年に国史跡へ指定された天台寺院の旧境内。元亀4年に織田信長の焼き討ちで全山が焼け、いまも旧参道沿いに約二百の坊跡と石垣が残る。湖東三山の一つで紅葉の名所としても名高い。
滋賀県大津市坂本、比叡山東麓に約40万平方メートルの境内が広がる日吉大社。全国約3800社の総本宮で、国宝の東西本宮本殿、日本最古級の石橋「日吉三橋」、神猿信仰など、神仏習合の歴史を残す見どころが点在する。1973年に国の史跡に指定された。
滋賀県米原市の福田寺にある国指定名勝。書院の南面から西へめぐる枯山水庭園で、築山には力強い立石を据えた枯滝石組を構える。庭を望む書院は浅井長政の小谷城から移されたと伝わり、江戸初期の様式と意匠をよく残している。
大津市にある南滋賀町廃寺跡は、近江大津宮の北に建てられた古代寺院の跡。記録に名を残さない逸名の寺で、川原寺式の伽藍配置や高さ約30メートルと推定される塔の心礎、固有の「サソリ文瓦」が出土したことで知られる国指定史跡。
滋賀県東近江市の八幡神社に立つ国の天然記念物。ハナノキとして日本最西端に育ち、聖徳太子が箸を刺したという伝承で知られる。空洞化した主幹は2010年に倒壊したが、木はなお4月に紅色の花を咲かせ、村の御神木として今も敬われている。
滋賀県米原市醒井、中山道醒ヶ井宿の了徳寺境内に立つオハツキイチョウ。葉のふちに銀杏が実る珍しい変種で、昭和4年に国の天然記念物へ指定された。樹高約20メートル、推定樹齢約165年。先祖返りとも考えられる不思議な木を訪ねる。
志布志市夏井海岸の火砕流堆積物は、平成24年(2012年)に国の天然記念物に指定された貴重な地質遺産です。鹿児島県志布志市の海岸線約1kmにわたり、約2〜3万年前に姶良カルデラから噴出した入戸火砕流の堆積物が、高さ約50mの海食崖として垂直に露出しています。シラス台地を構成するこの堆積物の断面と、溶結部が削り残されてできた小島や岬がつくるリアス的景観は、南九州の火山史を物語る屋外の地学博物館です。
鹿児島県志布志市の安楽川と前川に生育するカワゴケソウ科植物の生育地。アジア最北限の分布地として2010年に国の天然記念物に指定された希少な自然遺産です。急流の岩盤に固着し、苔のように見える顕花植物の不思議な姿と、属を異にする2種が共生する世界的にも稀な生態系をご紹介します。
住吉貝塚は、鹿児島県知名町の沖永良部島西岸にある縄文時代後期後半から弥生時代初頭並行期の集落遺跡で、平成19年(2007年)に史跡となった。琉球石灰岩を壁に積んだ竪穴住居や九州産の土器・黒曜石が出土した。