全国の史跡名勝天然記念物
全国の史跡名勝天然記念物を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
山口市阿東・蔵目喜の常徳寺境内にある池泉観賞式庭園。室町後期の作庭で、高さ約7メートルの自然岩盤を削り出した渓谷風の滝石組と、鍾乳洞からの導水を備える。雪舟作庭の伝承が残り、平成12年に国の名勝に指定された。
仁馬山古墳は、山口県下関市延行・有富の郷台地にある全長74メートルの前方後円墳で、平成3年(1991年)に史跡となった。周辺の古墳で最も古いと推定され、後円部の下には盗掘を免れた粘土槨が確認されている。
須佐高山の磁石石は、山口県萩市須佐の高山山頂に散らばる斑れい岩の岩塊群で、昭和11年(1936年)に天然記念物となった。磁鉄鉱ではないのに強い磁性をもち、頂上に近い岩ほど磁針を強く引きつけることで知られる。
山口県下関市豊田町、木屋川水系・大州田川に沿う全長約2キロの渓谷。白亜紀末期に貫入した石英斑岩が柱状節理を成し、大小数十条の滝と甌穴が連なる景観により、大正15年に名勝・天然記念物の二重指定を受けた。
山口県美祢市美東町、秋吉台国定公園の北東端に位置する大正洞は、1923年に国の天然記念物に指定された立体的な鍾乳洞です。古くは戦乱の折に牛を隠した「牛隠しの洞」と呼ばれ、1921年に大島金蔵・政一親子によって奥の大空間が発見されました。上・中・下の三層が縦穴で連結する希少な構造を持ち、今も成長を続ける幼い鍾乳石が無数に見られる「若い洞窟」として学術的にも貴重です。マグシーバー音声ガイドや大理石の藤棚回廊「ロマンロード」を備え、神秘的な地下世界を快適に探検できます。
山口県長門市、向津具半島の先に浮かぶ小島・俵島。約850万年前の玄武岩がつくる柱状節理が、直立し、傾き、横たわる姿は、まるで米俵を積み上げたよう。昭和2年に名勝及び天然記念物に指定された地質景観の見どころとアクセスを紹介します。
長州藩下関前田台場跡は、山口県下関市前田の高台に長州藩が文久3年と元治元年に築いた2つの砲台の跡で、平成22年(2010年)に史跡となった。四国連合艦隊に占拠され、藩が攘夷から開国へ転じる起点となった。
山口県下関市の海岸砂丘にある弥生時代の墓地。良好に残った300体超の人骨が縄文人と異なる形質を示し、渡来・混血説を生んだ。鳥を抱く女性や15本の石鏃を受けた戦士の墓が知られ、隣接の人類学ミュージアムで出土品に出会える。
長門鋳銭所跡は、山口県下関市長府安養寺の覚苑寺境内一帯にある奈良時代の銭貨鋳造所の跡で、昭和4年(1929年)に史跡となった。和同開珎や銭笵、坩堝が出土し、2010年には周防の銅の輸送を記す木簡も見つかった。
萩往還は、萩城下と三田尻(防府)を結んだ江戸時代の萩藩の参勤交代道で、平成元年に国の史跡に指定された。全長約53キロの道筋に、一升谷の石畳や一里塚、宮市本陣、三田尻御茶屋などの交通遺跡が残る。
甲斐国分寺跡は、山梨県笛吹市一宮町国分にある奈良時代の国分寺の跡で、大正11年(1922年)に史跡となった。南北300メートルの寺域に、中央に孔のあいた塔の心礎や金堂・南大門の礎石が元の位置に残っている。
釜無川西岸の標高約560メートルの丘に築かれた戦国の山城。武田氏の烽火台網の中枢を担い、新府城防衛の拠点となった。横堀と放射状竪堀、枡形虎口、二つの烽火台など武田流の築城技術を地形から読み解ける国指定史跡。
富士山の北麓に弧を描いて並ぶ山中湖・河口湖・西湖・精進湖・本栖湖。富士山の火山活動が生んだ五つの湖は、富士講の修行地として信仰を集め、葛飾北斎や歌川広重の浮世絵にも描かれた。湖面に映る逆さ富士は今も訪れる人を魅了する。
大正15年に富士山原始林として国の天然記念物に指定され、平成22年には貞観噴火の溶岩流上に成立した青木ヶ原樹海も追加された。富士山北西麓の標高920〜1300mに広がる原生林と、溶岩洞穴・溶岩樹型の歩き方を案内する。
昭和4年に天然記念物へ指定された富士風穴は、貞観6年(864年)の噴火が生んだ熔岩隧道。総延長230メートルを超え、富士北麓で最も多くの氷を蔵する。観光化されず、入洞は許可制。青木ヶ原樹海を歩いて訪ねる氷の洞窟を紹介する。
南アルプスを源とする暴れ川・御勅使川を抑えるため、扇状地に築かれた石積出と将棋頭の堤防群。武田信玄の治水と伝わり、流れを分けて水勢を弱めるしくみを今に残す。平成15年に国史跡指定、韮崎市と南アルプス市にまたがる遺構。
昭和12年(1937年)に国の天然記念物へ指定された身延町ブッポウソウ繁殖地。日蓮宗総本山・久遠寺の杜を含む六つの地区が対象で、夏に渡来する瑠璃色の鳥が営巣した。その名は仏教の三宝に由来し、声の主をめぐる逸話とともに知られる。
山梨県身延町に立つ八木沢のオハツキイチョウは、葉の縁に葯をつける珍しいイチョウの変種で、1940年に国の天然記念物に指定された。国指定7本のうち唯一の雄株であり、2011年には一枝が性転換を起こしギンナンを実らせたことで注目された。
八ヶ岳南麓、標高862メートルの城山に残る谷戸城跡。石垣をもたない中世の山城で、甲斐源氏の祖・逸見清光ゆかりと伝わる。土塁や堀のめぐる縄張りを今に残し、約400本の桜が咲く史跡公園として親しまれている。
山梨県北杜市の実相寺に立つ山高神代ザクラは、樹齢1800〜2000年とされるエドヒガンの古木。1922年に最初の天然記念物のひとつに指定された日本三大桜の名木で、枯死寸前からの樹勢回復や宇宙を旅した種の逸話で知られる。