田園を渡る3連の鋼桁

小湊鉄道第一柴の下橋梁は、千葉県市原市二日市場にある大正14年(1925年)頃の鋼製3連桁橋で、平成29年(2017年)5月2日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「だいいちしばのしたきょうりょう」である。

橋は上総山田駅から約500メートル南にあり、広い田んぼのなかに架かる。すぐ南西には、同じく登録された第二柴の下橋梁が続く。

官鉄の標準桁に倣ったプレートガーダー

文化庁の記録によると、小湊鉄道第一柴の下橋梁は橋長19メートルの鋼製3連桁橋で、橋台と橋脚を伴う。桁は鋼板を組み立てたプレートガーダーで、長さは20フィート(約6.1メートル)である。

文化庁は、この桁が大正8年(1919年)の達540号が示した官鉄の標準桁に倣っていると指摘する。桁の腹板(ウェブ)に縦に当てた補剛材の端を、ウェブの上でクリンプさせる(折り曲げて重ねる)細部がその証拠である。

会社の資料では、この橋の長さを18.3メートルと示している。文化庁の記録は橋長を19メートルとしており、本記事の寸法は文化庁の値に従った。

見どころと見学

小湊鉄道第一柴の下橋梁は営業中の線路の一部で、線路内には入れない。見るのは周りの農道など線路の外からになる。文化庁が「広い田園景観上のアクセント」と書くとおり、平らな田んぼの中で3連の桁が低く連なる姿は遠目にもよくわかる。

桁の補剛材の端の折り曲げは小さな細部なので、橋に近づける場所からでないと見えにくい。農地や私有地には入らないようにしたい。最寄りは上総山田駅である。2026年9月25日時点で、五井〜上総牛久間の列車は通常どおり運行している。

Q&A

Q小湊鉄道第一柴の下橋梁はいつ架けられましたか。
A文化庁の記録では大正14年(1925年)頃の架橋です。
Q小湊鉄道第一柴の下橋梁の長さはどのくらいですか。
A文化庁の記録では橋長19メートルの鋼製3連桁橋です。会社の資料は18.3メートルとしています。
Q小湊鉄道第一柴の下橋梁の技術的な特徴は何ですか。
A20フィートのプレートガーダーが、大正8年(1919年)の達540号による官鉄の標準桁に倣い、補剛材の端をウェブ上でクリンプさせている点です。
Q小湊鉄道第一柴の下橋梁はどこから見られますか。
A線路内には入れないので、周りの農道など線路の外から見ます。最寄りは上総山田駅です。
Q小湊鉄道第一柴の下橋梁の近くに別の登録橋梁はありますか。
A南西に近接して第二柴の下橋梁があります。

基本情報

名称小湊鉄道第一柴の下橋梁
所在地千葉県市原市二日市場字西三番町108-3~110-3
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成29年(2017年)5月2日登録
員数1基
寸法鋼製3連桁橋、橋長19メートル、橋台及び橋脚付
所有者小湊鉄道株式会社
公開状況営業線のため線路内立入不可。線路外から見学

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース 小湊鉄道第一柴の下橋梁
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011462
文化遺産オンライン 小湊鉄道第一柴の下橋梁
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/245208
小湊鐵道 公式サイト 小湊鐵道の22施設が国の登録有形文化財に登録されました
https://www.kominato.co.jp/corporate/topics/heritage/index.html

最終更新日: 2026.10.01