第一期線の終点だった駅

小湊鉄道里見駅本屋は、千葉県市原市平野にある大正14年(1925年)の木造平屋建の駅舎で、昭和7年(1932年)と昭和62年(1987年)の増改築を経て、平成29年(2017年)5月2日に国の登録有形文化財に登録された。

里見駅は高滝駅から約2キロメートル南にある。会社の沿革によると、大正14年3月7日に開業した第一期線は五井〜里見間で、大正15年(1926年)9月1日に月崎まで延びるまで、里見駅が線路の終点だった。

閉塞取扱所の張り出しを持たない

文化庁の記録によると、小湊鉄道里見駅本屋は木造平屋建、瓦葺、建築面積65平方メートルで、桟瓦葺の屋根をのせた小湊鉄道開通当初の標準的な仕様の駅舎である。

文化庁は、官鉄(国の鉄道)の標準駅舎との違いとして、閉塞取扱所の張り出しを設けていない点を挙げる。閉塞取扱所は、一つの区間に1本の列車しか入れないよう列車の出発を取り扱う場所で、官鉄の駅ではホーム側に張り出して設けることが多かった。

内装と外装の両方が旧態を良好に保ち、開通当時の姿を伝えていることも評価されている。文化庁は、この駅舎が広く人々に親しまれているとも記している。

見どころと見学

小湊鉄道里見駅本屋は、ホーム側の壁面がまっすぐに通っていることを確かめると、閉塞取扱所の張り出しを持たないという特徴が実感できる。室内では、旧態を保つ内装にも目を向けたい。

里見駅は平常時には房総里山トロッコの停車駅でもある。2026年9月の台風25号の被害で上総牛久〜上総中野間は当面の間運休しており、代行バスも無い(同年9月24日の会社発表)。現在は列車でこの駅まで来ることができない。

Q&A

Q小湊鉄道里見駅本屋はいつ建てられましたか。
A文化庁の記録では大正14年(1925年)の建築で、昭和7年(1932年)と昭和62年(1987年)に増改築されています。
Q小湊鉄道里見駅本屋が官鉄の駅舎と違うのはどこですか。
A官鉄の標準駅舎に見られる閉塞取扱所の張り出しを設けていない点です。
Q小湊鉄道里見駅本屋のある里見駅は、かつて終点だったのですか。
Aはい。大正14年(1925年)3月7日に開業した第一期線は五井〜里見間で、翌年9月に月崎まで延びるまで里見駅が終点でした。
Q小湊鉄道里見駅本屋の大きさはどのくらいですか。
A建築面積は65平方メートルです。
Q小湊鉄道里見駅本屋へは今行けますか。
A2026年9月の台風25号の被害で上総牛久〜上総中野間が運休しており、列車では行けない状態です。

基本情報

名称小湊鉄道里見駅本屋
所在地千葉県市原市平野字内田茂176-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成29年(2017年)5月2日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積65平方メートル
所有者小湊鉄道株式会社
公開状況現役の駅舎(2026年の台風被害で当該区間は運休中)

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース 小湊鉄道里見駅本屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011472
文化遺産オンライン 小湊鉄道里見駅本屋
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/245218
小湊鐵道 公式サイト 小湊鐵道の22施設が国の登録有形文化財に登録されました
https://www.kominato.co.jp/corporate/topics/heritage/index.html
小湊鉄道株式会社 台風25号の影響による小湊鉄道線の被災状況および今後の復旧見通しについて(2026年9月24日)
https://www.kominato.co.jp/wp-content/uploads/2026/09/30216b45daba750194c363de3f54800f.pdf
小湊鐵道 公式サイト 沿革
https://www.kominato.co.jp/corporate/history/

最終更新日: 2026.10.01