市原市と大多喜町の境をくぐる直線の隧道
小湊鉄道板谷隧道は、千葉県市原市朝生原から夷隅郡大多喜町板谷にかけての昭和3年(1928年)頃のコンクリート造の鉄道トンネルで、平成29年(2017年)5月2日に国の登録有形文化財に登録された。沿線22件のなかで最も終点寄りにあり、登録番号12-0214は小湊鉄道の登録の最後の番号である。
小湊鉄道板谷隧道は養老渓谷駅から約1.5キロメートル東にあり、所在地は市原市と大多喜町の2つの自治体にまたがる。
待避所を設けた141メートル
文化庁の記録によると、小湊鉄道板谷隧道は延長141メートル、幅員3.8メートルのコンクリート造で、平面は直線である。トンネルの内部には、保線作業の人が列車を避けるための待避所を設けている。
アーチ部分と西側の坑門はコンクリートブロック積みとする。坑門の表面は3.5分勾配、つまり高さ1に対して水平に0.35の割合で後ろへ傾け、表面に排水のための溝を刻んでいる。文化庁は、この坑門のつくりを特徴的なものとして挙げている。
見どころと見学
小湊鉄道板谷隧道は営業中の線路の一部で、線路内には入れない。平常時は、列車の車窓から直線のトンネルを抜ける体験が基本の見方になる。西坑門のブロック積みや排水溝を見る場合も、線路や私有地には立ち入らないようにしたい。
2026年9月の台風25号の被害で上総牛久〜上総中野間は当面の間運休しており、代行バスも無い(同年9月24日の会社発表)。現在は列車でこの駅まで来ることができない。
Q&A
- 小湊鉄道板谷隧道はいつ造られましたか。
- 文化庁の記録では昭和3年(1928年)頃の築造です。
- 小湊鉄道板谷隧道の長さはどのくらいですか。
- 延長141メートル、幅員3.8メートルの直線のトンネルです。
- 小湊鉄道板谷隧道の坑門の特徴は何ですか。
- 西坑門をコンクリートブロック積みとし、3.5分勾配で後ろへ傾けて、表面に排水用の溝を刻んでいる点です。
- 小湊鉄道板谷隧道はどこにありますか。
- 養老渓谷駅の約1.5キロメートル東で、千葉県市原市朝生原と夷隅郡大多喜町板谷にまたがっています。
- 小湊鉄道板谷隧道へは今行けますか。
- 2026年9月の台風25号の被害で上総牛久〜上総中野間が運休しており、列車では通れない状態です。
基本情報
| 名称 | 小湊鉄道板谷隧道 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県市原市朝生原字小谷沢401-15~夷隅郡大多喜町板谷字平四郎畑686-3 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成29年(2017年)5月2日登録 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | コンクリート造、延長141メートル、幅員3.8メートル |
| 所有者 | 小湊鉄道株式会社 |
| 公開状況 | 営業線のため立入不可(2026年の台風被害で当該区間は運休中) |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース 小湊鉄道板谷隧道
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011479
- 文化遺産オンライン 小湊鉄道板谷隧道
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/256065
- 小湊鐵道 公式サイト 小湊鐵道の22施設が国の登録有形文化財に登録されました
- https://www.kominato.co.jp/corporate/topics/heritage/index.html
- 小湊鉄道株式会社 台風25号の影響による小湊鉄道線の被災状況および今後の復旧見通しについて(2026年9月24日)
- https://www.kominato.co.jp/wp-content/uploads/2026/09/30216b45daba750194c363de3f54800f.pdf
最終更新日: 2026.10.01