弓なりに曲がるコンクリートの隧道
小湊鉄道月崎第一隧道は、千葉県市原市柿木台にある大正15年(1926年)頃のコンクリート造の鉄道トンネルで、平成29年(2017年)5月2日に国の登録有形文化財に登録された。隧道はトンネルのことで、読みは「つきざきだいいちずいどう」である。
小湊鉄道月崎第一隧道は里見駅から約3キロメートル南にあり、大正15年(1926年)9月1日に開業した第二期線(里見〜月崎)の区間にある。
平面も勾配も途中で変わる
文化庁の記録によると、小湊鉄道月崎第一隧道は延長135メートル、幅員3.8メートルのコンクリート造である。
平面の線形は弓のように湾曲し、縦断の勾配も途中で88分の1から330分の1へ切り替わる。文化庁はこれを、立体的に形を変えていく構造物と表現している。
もう一つの特徴は、全体を現場打ちコンクリートとしている点である。型枠を組んでその場でコンクリートを流し込む工法で、のちの大久保隧道や板谷隧道がアーチ部分にコンクリートブロックを積むのとは異なる。
見どころと見学
小湊鉄道月崎第一隧道は営業中の線路の一部で、線路内には入れない。平常時は、列車の車窓から曲がりながら勾配を変えるトンネルを体験するのがいちばん確かな見方である。坑口を線路の外から見る場合も、私有地や線路には立ち入らないようにしたい。
2026年9月の台風25号の被害で上総牛久〜上総中野間は当面の間運休しており、代行バスも無い(同年9月24日の会社発表)。現在は列車でこの駅まで来ることができない。
Q&A
- 小湊鉄道月崎第一隧道はいつ造られましたか。
- 文化庁の記録では大正15年(1926年)頃の築造です。
- 小湊鉄道月崎第一隧道の長さはどのくらいですか。
- 延長135メートル、幅員3.8メートルです。
- 小湊鉄道月崎第一隧道の特徴は何ですか。
- 平面が弓状に湾曲し、勾配も88分の1から330分の1へ途中で変わる立体的な形と、全体を現場打ちコンクリートとしている点です。
- 小湊鉄道月崎第一隧道の中を歩けますか。
- 営業中の線路なので立ち入れません。平常時は列車の車窓から体験します。
- 小湊鉄道月崎第一隧道へは今行けますか。
- 2026年9月の台風25号の被害で上総牛久〜上総中野間が運休しており、列車では通れない状態です。
基本情報
| 名称 | 小湊鉄道月崎第一隧道 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県市原市柿木台字恋戸628-3~字保知803-3 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成29年(2017年)5月2日登録 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | コンクリート造、延長135メートル、幅員3.8メートル |
| 所有者 | 小湊鉄道株式会社 |
| 公開状況 | 営業線のため立入不可(2026年の台風被害で当該区間は運休中) |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース 小湊鉄道月崎第一隧道
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011473
- 文化遺産オンライン 小湊鉄道月崎第一隧道
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/300449
- 小湊鐵道 公式サイト 小湊鐵道の22施設が国の登録有形文化財に登録されました
- https://www.kominato.co.jp/corporate/topics/heritage/index.html
- 小湊鉄道株式会社 台風25号の影響による小湊鉄道線の被災状況および今後の復旧見通しについて(2026年9月24日)
- https://www.kominato.co.jp/wp-content/uploads/2026/09/30216b45daba750194c363de3f54800f.pdf
最終更新日: 2026.10.01