重要文化財
Important Cultural Property日本の重要文化財を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
東京都内に伝わる「南部家文書」は、八戸南部家(のちの遠野南部家)に伝来した中世文書243通からなる国指定重要文化財です。鎌倉時代から江戸初期までの文書がすべて未表具のまま伝わり、北畠顕家・顕信兄弟の国宣・御教書や曽我文書を含むなど、南北朝時代の奥州の政治情勢を立体的に伝える貴重な史料群です。
8〜9世紀に書写された日本書紀神代上巻断簡は、日本最古の正史『日本書紀』の現存最古級の写本のひとつです。古本系統に属し、訓点を伴わない純粋な漢文として、日本神話の根幹をなす天地開闢や国生みの物語を伝える重要文化財。歌人・国文学者の佐佐木信綱の旧蔵品としても知られる、東京の地に守り伝えられた稀少な一葉をご紹介します。
埼玉県熊谷市上中条から出土し、東京国立博物館に収蔵される埴輪馬(重要文化財)は、古墳時代6世紀の馬形埴輪の最優品のひとつです。轡・馬鐸・鐙・杏葉など精緻な馬具表現を持ち、古代日本の騎馬文化と権力の象徴を今に伝えます。
江戸時代中期の装剣金工師・土屋安親による重要文化財の鐔。鉄地に高彫と金象嵌で日の出と群千鳥を表現した、奈良三作の一人による傑作刀装具を紹介します。
平安時代の最高権力者・藤原道長が自ら書写し、寛弘4年(1007年)に大和金峯山の山頂に埋納した紺紙金字法華経の残闕。東京国立博物館所蔵の本品は、日本最古級の経塚遺物であり、道長の信仰と平安貴族の末法思想を今に伝える重要文化財です。
瑜伽師地論巻第七十八は、奈良時代の僧・行信が一切衆生の救済を願って発願した約二千七百巻の写経の一巻。行信の没後、弟子が神護景雲元年(767年)に完成させた重要文化財で、全長十二メートルを超える巻子です。
択捉島に生まれた横山松三郎は、母の肖像を残すため独学で写真術を習得した。本資料群83点は弟松蔵が身を寄せた函館の高田家に伝わり、コロジオン湿板の原板や写真油絵、技術書を含む。2023年に重要文化財に指定された写真師の記録である。
応永の外寇の翌年、回礼使として来日した朝鮮の文人宋希璟が、漢城と京都を往復した九か月の旅を漢詩と序につづった紀行詩文集。海賊や農村、港町の暮らしを率直に書きとめた、朝鮮人による現存最古の日本紀行とされる。
南宋の禅僧・虚堂智愚の筆になる重要文化財の墨蹟。蠟を引いた料紙に書かれた点が指定名称に掲げられた特色である。大徳寺の法系の祖師として、虚堂の書は茶席の掛物の第一に重んじられた。昭和十四年に旧国宝へ指定。東京都内の個人蔵で常設公開はない。
茎に「六十一歳」と自らの年齢を刻む、新刀鍛冶の祖・埋忠明寿による脇差。元和4年(1618年)、晩年の一作で、重要文化財。短刀の多い明寿には珍しい中寸の刀であり、自ら彫った彫物と相州伝を意識した刃文が見どころとなる。
東京都の個人が所蔵する重要文化財「新身来国光」は、鎌倉時代末期の山城・来派を代表する刀工来国光が鍛えた平造の脇指。身幅広く重ねの厚い堂々とした姿で享保名物帳に載り、会津藩主保科正之から徳川将軍家へと伝わった一口である。
東京国立博物館が所蔵する紙本著色浜松図屏風は、室町時代15世紀、浜松図として現存最古の六曲一双。雲母地に金銀の箔を撒き、月明かりのような柔らかな輝きで荒波と松、漁をする小舟の海辺を描く、伝土佐光重筆の重要文化財。
病草紙〈白子〉は、後白河院周辺で描かれた12世紀末の絵巻から寛政8年に最も早く分かれた一図である。生まれつき色素を欠く人を描き、昭和13年に重要文化財に指定された。現在は東京の個人蔵で常設公開はない。
東京国立博物館が収蔵する六曲一双の重要文化財。金地に南蛮船の入港と荷揚げ、橋を渡る一行、回廊をめぐらせた南蛮寺を細密に描く。もと備前池田家に伝わり、現存する南蛮屏風のなかでも古様な図様を示すとされる初期の作例である。
長谷川等伯が慶長10年(1605)以降に描いた重要文化財《烏鷺図屏風》。六曲一双の紙本墨画に、飛ぶ黒い烏と水辺に集う白い鷺を墨一色で対照的に描いた晩年の名品です。牧谿に学んだ画境と、いま実物に会える場所をあわせて案内します。
断崖から落ちる瀑布を唐の詩人李白が侍童とともに見上げる場面を描いた室町時代の水墨画。五山の禅僧惟肖得巌の賛を伴い、応永末年ごろの制作と推定される。現存する観瀑図のうち最も古い作例として昭和51年に重要文化財に指定された。
東京・京橋のアーティゾン美術館が所蔵する重要文化財。平治の乱を描いた平治物語絵巻の一巻で、常盤御前の都落ちから経宗・惟方の断罪、源頼朝の配流までを五段に描く。著名な国宝諸巻とは別系統・別種の作とされ、彫塗による丁寧な彩色に特色がある。
浄土宗の祖・法然の生涯を描いた九巻本『拾遺古徳伝』の巻第八。詞書は親鸞の曽孫・覚如が正安三年に起草し、従来の伝記が省いた法然と親鸞の師弟の絆を細やかに記す。鎌倉時代のやまと絵による重要文化財で、東京の個人蔵。
東京国立博物館に寄託される紙本著色紫式部日記絵詞は、鎌倉時代に描かれた絵巻の一巻で、現存する四巻のうちの一つ。源氏物語の作者・紫式部の日記の後半を絵画化し、敦良親王の五十日の祝儀などを描く個人蔵の重要文化財である。
紙本淡彩芦雁図〈秋月筆〉は、秋月の筆とされる室町時代の紙本淡彩の芦雁図2幅で、昭和9年に重要文化財に指定された。東京都の個人が所有する。室町時代の秋月としては雪舟に学んだ画僧の秋月等観が知られている。