重要文化財
Important Cultural Property日本の重要文化財を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
飛鳥の岡寺に伝わる天人文甎は、一辺約三十九センチメートルの方形の焼き物。両手で領巾をかかげ天を仰ぐ天人を浮き彫りにする。文様を施した甎の遺品は国内でもきわめてまれで、現在は京都国立博物館に寄託される重要文化財である。
奈良県斑鳩町・法隆寺に伝わる重要文化財「木造一万節塔(蓮座付)」は、奈良時代に称徳天皇が発願した百万塔事業のなかで、一万基ごとの節目に造られた七重の特別な小塔。蓮座を伴い、現存するのは世界でこの一基のみという希少な文化財です。世界最古級の印刷物・百万塔陀羅尼とともに、奈良時代の信仰と高度な木工技術を今に伝えます。大宝蔵院で拝観可能です。
奈良県斑鳩町・法隆寺に伝わる「木造十万節塔(残欠蓮座付)」は、奈良時代後期に称徳天皇が発願した百万塔造立事業のなかで、十大寺へ一基ずつ分置された十三重塔の唯一の現存例です。藤原仲麻呂の乱の鎮定後、戦死者供養と国家鎮護を祈念した壮大な事業の頂点に位置づけられ、世界最古級の印刷物である陀羅尼経とともに重要文化財に指定されています。
奈良県斑鳩町の法隆寺・大宝蔵院に伝わる木造百万小塔は、天平宝字8年(764)の恵美押勝の乱の戦没者を弔うため称徳天皇が発願し、宝亀元年(770)に完成した百万基の小塔の一群です。手のひらに収まる三重の小塔の中には世界最古の年紀をもつ印刷物「百万塔陀羅尼」が納められており、奈良時代の信仰と高度な木工・印刷技術を今に伝える重要文化財です。
奈良県の個人宅に伝わる重要文化財「紙本著色天台岳中石橋図〈襖貼付六〉」は、江戸中期の南画家・彭城百川(1697–1752)が宝暦元年(1751)に制作した最晩年の傑作です。中国・天台山の天然石橋と五百羅漢伝説を描き、襖六面に展開する大画面の彩色画は、廃絶した塔頭・慈門院に伝来した全41面の障壁画群「旧慈門院障壁画」の一画をなします。日本南画黎明期の最重要作例として、日本人画家が中国南宗画と建築空間をいかに融合させたかを示します。
奈良県に個人蔵として伝わる重要文化財「紙本著色一遍上人絵巻」(4巻)は、時宗を開いた一遍上人の生涯を描いた紙本著色の絵巻物です。約20本ほどが知られる宗俊本系統の貴重な伝本のひとつとして、鎌倉時代の大和絵の伝統と時宗の精神を今に伝えています。
福井県永平寺町鳴鹿山鹿地区から江戸時代末期に出土した、旧石器時代末期の石器一括資料。尖頭状石器1箇、有舌尖頭器22本、石核2箇が整然と配置された状態で発見され、日本唯一の出土例として平成9年に重要文化財に指定されました。
福井県小浜市の若狭国一宮・若狭彦神社に伝来する大般若経は、平安時代初期に書写された全600巻が完存する、日本でも類例のない国指定重要文化財です。褐麻紙に熟練の写経生が謹厳に書写した本経は、千年以上にわたり神仏習合の伝統の中で守り伝えられてきました。
福岡県八女市に伝わる重要文化財「五条家文書」は、全17巻369通に及ぶ古文書群。後醍醐天皇の最後の綸旨や後村上天皇宸翰など、南朝の貴重な一次史料を含み、南北朝時代の九州における動乱の歴史を生き生きと伝えます。
福岡・九州国立博物館が所蔵する奉写一切経所紙納帳は、奈良時代の写経所が受け取った黄紙などの料紙の数量を記した帳簿。宝亀三年から四年の物品の動きや組織の運営を示す数少ない貴重な古文書で、当初の題籖と軸も残る。
明治21年に山口県の竹島古墳から出土した古墳時代前期の副葬品一括。中国・魏の年号「正始」を刻む三角縁神獣鏡を含み、卑弥呼に贈られた鏡をめぐる長年の議論の中心となってきた。現在は九州国立博物館が保管している。
福島県いわき市の飯野八幡宮の宮司家に代々伝わる千六百八十三通の古文書群。最古は元久元年(一二〇四)にさかのぼり、中世の二百十通には好島庄の荘園経営や地頭との相論、軍忠状などを含む。平成六年に重要文化財に指定された。
福島県郡山市の如宝寺に立つ板石塔婆は、建治二年(一二七六)銘をもつ鎌倉時代の供養塔。阿弥陀を中心とする曼荼羅板碑で、東北に残る板石塔婆のなかで最も良く整ったものとされ、隣の石造笠塔婆とともに重要文化財に指定されている。
福島県須賀川市の須賀川市立博物館に収蔵される国指定重要文化財「岩代米山寺経塚出土品」をご紹介します。承安元年(一一七一年)の銘文を刻んだ陶製外筒や青銅製経筒、刀子・銅鏡・鍔・鉄鏃などからなる一括資料で、末法思想と弥勒下生信仰のもと営まれた平安時代末期の経塚信仰を今に伝える貴重な遺品です。
奈良時代の上古刀、大刀〈切刃造〉。鎬を棟寄りに置く切刃造に丸棟と鰤鋒を備え、わずかに内反る。中直刃の刃文と健全な地鉄、当初と思われる鉄はばきを残す数少ない伝世品で、平成元年に重要文化財へ指定された。福島県の個人蔵。
福島県の個人が所蔵する重要文化財。奈良時代に鍛えられた切刃造の大刀で、反りをもたない上古刀の一群に属する。丸棟・鰤鋒に内反りがつき、元を焼き落とす古式の作。正倉院以外に伝世した古刀は少なく、生ぶの茎を残す貴重な遺品である。
福島県の個人が所蔵する平安時代の直刀。反りのない刀身に、後の日本刀へ通じる中央の鎬をそなえる過渡的な作で、正倉院御物の同種とも比較されている。生ぶの茎を残し、平成元年に重要文化財へ指定された貴重な一口。
福島県の個人が所有する平安時代の重要文化財「大刀〈鎬造〉」。丸棟や茎尻の六角形の手抜緒孔など直刀の古式を残しつつ鎬造を備え、奈良の直刀から平安中期以降の日本刀へと移りゆく変遷の過程を示す貴重な一振り。非公開のため実見はできない。
福島市飯坂町の古刹・香積山天王寺の裏山から出土した平安時代末期の陶製経筒。1936年に国の重要文化財(考古資料)に指定されたこの一品は、末法思想に基づく埋経の信仰が東北地方にまで及んでいたことを示す貴重な遺宝です。奥州三名湯の一つ・飯坂温泉の歴史と合わせてご紹介します。
福島県立博物館に寄託される平安時代9世紀の木造吉祥天立像。個人所蔵の重要文化財で、奈良・興福寺と仏都会津を結んだ徳一菩薩の足跡を今に伝える、貴重な福徳の女神像です。