重要文化財
Important Cultural Property日本の重要文化財を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
嘉永元年(1848)、即位まもない十代の孝明天皇が自ら筆をとり、京都・妙心寺の塔頭東海庵の開祖である悟渓宗頓の三百五十回遠忌に際して、仏徳広通国師の号を追贈した宸翰勅書。昭和十九年に重要文化財に指定された。
大谷大学が所蔵する『高野雑筆集』は、空海の遺文を集めた書簡集の現存最古写本。承安元年(1171)に範杲が勧修寺理趣院で書写し、栂尾高山寺に伝来した。礼状や病気見舞いなど七二編を収める重要文化財である。
肩に嘉元四年(1306年)の年紀を篦書きで刻む古越前の壺。年代の確かな中世陶器はきわめて珍しく、越前焼の編年を支える基準資料として貴重なため、重要文化財に指定された。器表は赤褐色を帯び、京都国立博物館が保管する。
応仁の乱後、困窮した朝廷を生きた後土御門・後柏原両天皇の和歌を、後柏原天皇の宸筆で書写した曼殊院の重要文化財。歌の師・飛鳥井栄雅の添削の点が記され、戦国期の宮廷に息づいた推敲と批評の営みを今に残す一巻である。
京都・妙心寺の塔頭玉鳳院に遺された小形武具。天下人豊臣秀吉が、わずか二歳で夭折した嫡男・棄丸のために作らせた甲二領・冑一頭・鞍一脊からなり、桃山時代の作として重要文化財に指定されている。玉鳳院は通常非公開。
立命館大学が所蔵する重要文化財。鎌倉後期を代表する学僧・虎関師錬が法嗣の檀溪心凉に授けた字号「檀溪」の二大字で、北宋の黄山谷を思わせる筆勢が横溢する一幅である。禅林墨蹟の優品として昭和四十八年に指定された。
京都・東福寺に伝わる重要文化財。五山文学の先駆者で『元亨釈書』を著した臨済宗の僧・虎関師錬が、唐の文人・韓愈の名文「進学解」を書写した墨蹟の残本である。四幅が残り、禅僧が大陸の文学に深く親しんでいたことを示す貴重な一例。
陽明文庫が所蔵する重要文化財。最初の勅撰和歌集『古今和歌集』を、藤原定家の孫で冷泉家の祖となった冷泉為相が嘉元三年(一三〇五年)に書写した二帖。名称の嘉禄本は定家校訂の本文系統を指し、三条西公条らの極状を附す。
古今和歌集に対する現存最古の注釈、藤原教長撰『古今集注』の鎌倉時代写本。長く佚書とされた本文を伝える重要文化財で、仁治二年の書写。京都大学が所蔵し、貴重資料デジタルアーカイブで全冊の画像を無料で公開している。
『古今和歌集』の解釈を秘伝として師から弟子へ授ける古今伝授。その関係資料73種が曼殊院門跡に伝来した。注釈書や切紙、伝授状などからなり、宗祇相伝以前の古い形を残す一括資料として、わが国文学史上きわめて貴重とされる。
京都・鞍馬寺が所蔵する黒漆剣は、名に剣の字をあてながら実物は片刃の直刀で、刀が反りをもつ以前、奈良から平安初期の数少ない遺例。黒漆の大刀拵をともなう重要文化財で、坂上田村麻呂の佩剣と寺に伝わるが、その結びつきに確証はない。
京都・栂尾の高山寺に伝わる黒漆机は、平安時代の黒漆塗の机で、昭和42年に重要文化財に指定された。明恵が学問の寺に育てた高山寺に残る数少ない平安の調度の一つで、装飾を持たない素地の塗りに当時の手わざがうかがえる。
南北朝期の公卿・三条公忠が貞治六年(一三六七)の一年を自筆で記した日記一巻。二代将軍足利義詮が没し、幼い義満が家督を継いだ年の朝廷を内側から見た古記録で、紙背には前年の仮名暦や文書も残ります。京都・陽明文庫が所蔵する重要文化財です。
京都・仁和寺に伝わる重要文化財「後醍醐天皇宸翰御消息(去夜心閑云々)」。鎌倉幕府を倒し建武の新政を断行した波瀾の帝王・後醍醐天皇が、みずから筆をとった一幅の書状です。父・後宇多天皇とともに「宸翰様」を代表する能書帝として知られる帝の筆勢を、いまも一枚の料紙の上に直接たどることができる、書道史と政治史の両面から貴重な遺品です。本記事では、宸翰文化と門跡寺院・仁和寺との特別な関係、書としての見どころ、霊宝館の公開情報、周辺観光までを丁寧にご案内します。
京都・冷泉家時雨亭文庫が伝える重要文化財「私家集〈(唐紙)/素性、兼輔、宗于、遍照、高光、小町〉」は、雲母(きら)刷りの唐草文様を施した華麗な唐紙に、平安時代を代表する六人の歌人――素性・兼輔・宗于・遍照・高光・小町――の家集を書写した六帖の名品です。藤原定家の手沢本でもあり、王朝美と和歌史を一身に体現する稀有な装飾写本の世界を紹介します。
京都市右京区の長福寺に伝わる重要文化財「竺仙梵僊墨蹟〈古林和尚碑文〉」。元から来日した臨済宗の高僧・竺仙梵僊が、1346年に師・古林清茂を追慕して書いた碑文の墨蹟一幅です。本作の歴史的背景、書としての価値、長福寺との縁、そして拝観情報までを詳しくご紹介します。
重要文化財「紙本墨書豊臣秀吉消息〈四月十三日トアリ〉」の魅力を詳しく解説。天下統一を成し遂げた豊臣秀吉の人柄と桃山時代の息吹を伝える貴重な書状の見どころ、周辺情報、観覧案内をご紹介します。
京都・船岡山の建勲神社が所蔵する『信長公記』自筆本(重要文化財・15冊)は、信長に直接仕えた太田牛一が自ら筆を執った原本のひとつです。永禄十一年の上洛から本能寺の変までの十五年を一年一巻に記し、近衛家熙の跋を伴う本書は、書写年代から牛一の最終稿本と目されています。戦国史を支える基本史料の魅力と、京都・建勲神社の見どころをご紹介します。
京都・仁和寺が所有する重要文化財「住吉蒔絵机」は、桃山時代から江戸時代初期にかけて制作された漆芸の名品です。住吉大社の神域に立つ松に和歌を添えた「歌絵」の伝統を金蒔絵で表現し、詩情と信仰、日本漆芸の粋を一つの机に凝縮しています。現在は京都国立博物館に寄託され、特別展などの機会に公開されます。
重要文化財「寸松庵色紙(すかはらのあそん)」を訪ねる旅。京都・南禅寺畔の野村美術館が所蔵する、平安時代の三色紙の名品で、菅原道真の和歌を散らし書きにした華麗な唐紙の名筆。その歴史、書としての魅力、訪問情報まで詳しくご紹介します。