鎌倉
Kamakura鎌倉時代(1185 – 1333)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
嘉禄三年(1227年)、俊芿が没する一月前に弟子の心海へ自らの法を嗣がせたことを証した自筆の文書。京都・泉涌寺に伝わる国宝で、宋風の新書風をもたらした能書家の晩年の墨跡として、勧縁疏とともに知られる。
京都・妙心寺塔頭の天球院に伝わる重要文化財「法華経陀羅尼品」は、後醍醐天皇の側近で「後の三房」の一人、万里小路宣房が正中二年(1325年)六月に書写した一品経です。正中の変で勅使として鎌倉に下った直後の祈りの筆跡として、書跡史と政治史の双方に貴重な価値を持ちます。鎌倉時代末期の公家文化を体感できる遺品をご紹介します。
密庵咸傑墨蹟〈法語(綾本)/淳熙己亥仲秋日〉は、京都の大徳寺塔頭龍光院が所有する南宋の禅僧密庵咸傑の法語で、昭和26年に国宝に指定された。龍光院書院の茶室「密庵席」の床に掛ける書で、茶室の名の由来である。
元軍の刃の前で偈を詠んだ伝説の禅僧・無学祖元。弘安2年(1279年)に長楽寺の一翁に与えた偈語は、40年の時を超えた師弟の絆を伝える国宝の墨蹟です。京都・相国寺承天閣美術館でその書の気品をご覧ください。
明月記〈自筆本〉は、京都の冷泉家時雨亭文庫が所有する藤原定家の日記の原本で、平成12年に国宝に指定された。鎌倉時代前期研究の第一級史料で、紙背の書状約600通も本文を補う資料として重要である。
京都・東寺の御影堂に本尊として祀られる弘法大師空海の坐像。大師四百回忌を前に天福元年(1233年)運慶の四男康勝が造り、後世の大師像の根本となった。真如親王様の姿で玉眼を嵌める。平成12年(2000年)国宝。
京都市東山区の泉涌寺塔頭・来迎院に伝わる重要文化財「木造護法神立像」五躯をご紹介します。日本最古とされる三宝荒神坐像を護持する五体の護法神立像は、皇室の安産信仰の中核を支えてきた稀有な彫刻群で、現在は京都国立博物館に管理が委託されています。
京都・嵯峨の清凉寺本尊、木造釈迦如来立像。北宋の985年に奝然が中国で造らせ請来した国宝で、縄状の頭髪や同心円の衣文に異国の様式を残す。像内から絹製の五臓六腑が見つかり、世界最古級の臓器模型として知られる。
京都・三十三間堂(蓮華王院本堂)の中央に祀られる本尊の千手観音坐像。運慶の長男湛慶が建長3年から6年(1251〜1254年)に造り、像内に朱書銘がある。ヒノキの寄木造漆箔で、千体の立像を左右に従える。国宝。
蓮華王院本堂(三十三間堂)に整然と並ぶ木造千手観音立像千一体。建長の火災を免れた平安期百二十四体に鎌倉期八百七十六体などが加わり、約四十五年の修理を経て平成三十年に千一体すべてが国宝に指定された群像です。
京都・東寺の国宝、兜跋毘沙門天立像。中国・唐でつくられ、平安京の羅城門の楼上に立っていたと伝わる像高189.4センチの守護神である。邪鬼ではなく地天女の手の上に立つ独特の姿と、東寺での拝観方法を紹介する。
三十三間堂の千手観音像の前に並ぶ国宝・二十八部衆立像。檜の寄木造りに玉眼を嵌めた像高約154〜170センチの二十八体は、婆籔仙や仁王など迫真の表情で、湛慶ら慶派による鎌倉彫刻の到達点を今に残す貴重な一具である。
三十三間堂の南北両端に立つ国宝・風神雷神像。鎌倉時代、湛慶周辺の慶派仏師の作とされる日本最古の彫像で、玉眼の輝きと力強い肉体表現が見どころです。二体の見分け方や、拝観に役立つ情報もあわせて紹介します。
京都・千本釈迦堂(大報恩寺)の霊宝殿に並ぶ六観音菩薩像と地蔵菩薩立像。鎌倉時代の六観音で六体が完存する唯一の作例で、貞応3年(1224)肥後別当定慶の作。2024年に国宝へ指定された素地仕上げの群像。
神護寺を中興した文覚が元暦2年(1185年)に定めた45か条の寺の規律を、中山忠親が書いた巻物。巻首と巻末に後白河法皇の朱の御手印、巻末に5行の宸翰がある。京都・神護寺所蔵、昭和29年(1954年)国宝。
京都・北野天満宮の国宝絵巻。学者菅原道真の栄達と左遷、怨霊と化しての清涼殿落雷、天神として祀られるまでを八巻に描く。縦約52センチは現存最古にして最大の絵巻物で、2026年は京都国立博物館で全場面が公開中。
浄土真宗の宗祖親鸞を墨線だけで描いた鎌倉時代の肖像画。延慶3年(1310年)の裏書から藤原信実の子専阿弥陀仏の筆と分かり、似絵の最高傑作の一つとされる。安城御影と副本が附。京都・西本願寺に伝わる国宝。
紙本著色法然上人絵伝は、京都の知恩院が所有する14世紀前半の法然の絵伝48巻で、昭和30年に国宝に指定された。全長548メートルの最大級の絵巻物で、「知恩院」の名が初めて現れる絵伝である。
絹本著色秋野牧牛図は、泉屋博古館が所有する伝閻次平筆の南宋時代(13世紀)の画で、昭和32年に国宝に指定された。紅葉の木陰で水牛と牧童がくつろぐ様子を描き、宮廷画にふさわしい風格と叙情性をそなえる。
東京国立博物館が所蔵する国宝の短刀。銘を残さなかった相州貞宗の代表作で、肥前唐津城主・寺沢広高から豊臣秀吉、織田有楽斎、徳川将軍家へと渡り歩いた一振りである。地刃ともに健全で、磨上げられていない生ぶの茎を保つ点も貴重。