明治
Meiji明治時代(1868 – 1912)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館は、1911年(明治44年)に竣工した盛岡を象徴する明治期の銀行建築です。設計は東京駅で知られる辰野金吾と葛西萬司によるもので、辰野作品としては東北地方に唯一現存する貴重な建物です。1994年に現役の銀行建築として日本初の国の重要文化財に指定され、現在は「岩手銀行赤レンガ館」として一般公開されています。約91万個の岩手県産煉瓦と青森ヒバを使用した華麗な内装、辰野式の象徴的な外観をぜひお楽しみください。
岩手県盛岡市の中心部に建つ「旧第九十銀行本店本館」は、明治43年(1910年)に盛岡出身の若き建築家・横濱勉が設計したれんが造2階建の銀行建築です。重厚なロマネスク・リヴァイヴァル様式の外観と、ゼツェッシオンの影響を受けた簡潔な内部意匠を併せ持ち、大正期に開花する表現主義建築の先駆として、平成16年(2004年)に国の重要文化財に指定されました。現在は「もりおか啄木・賢治青春館」として無料公開され、石川啄木・宮沢賢治の青春の足跡をたどることができます。
岩手県住田町に位置する栗木鉄山跡は、明治14年(1881)から大正9年(1920)まで稼働した民営の製鉄所跡です。令和3年(2021)に国の史跡に指定され、明治〜大正期の中小高炉製鉄所として構内が一体的に残されている日本で唯一の事例として、産業考古学上きわめて高い価値を有しています。二基の高炉跡、事務所跡、水路、鋳物工場跡などの遺構が良好に保存され、宮沢賢治ゆかりの種山ヶ原に静かに佇む、忘れがたい近代産業遺産です。
岩手県盛岡市の「旧南部氏別邸庭園」は、江戸初期の御薬園跡地に明治末期に整えられた池泉回遊式庭園。三つの中島、燈籠、紅葉が織りなす東北の造園文化を伝える名園を訪ねます。
岩手県盛岡市清水町に佇む南昌荘庭園は、明治十八年(一八八五)に実業家・瀬川安五郎の邸宅として築かれた池泉回遊式庭園です。北上川左岸の河岸段丘の自然地形を巧みに取り入れ、主屋の中二階「南昌の間」から座して眺める着座観賞と、池の周囲を巡る周遊観賞、二つの楽しみ方を併せ持つ希有な名園として、平成二十七年に国登録記念物に登録されました。所有者を幾度も変えながら今日まで姿をとどめ、紅葉の「ゆかもみじ」など四季折々の表情で訪れる人を魅了し続けています。
岩手県遠野市六日町に佇む及川家住宅(古軒)は、明治21年築の登録有形文化財の町家建築。中路地・吹抜の常居・出格子など遠野地方の典型を残す大型商家で、民宿として宿泊も可能。遠野物語の故郷で歴史的建築と民話文化を体験できます。
遠野ふるさと村の旧菊池家住宅(大野どん)は、土間と馬屋を突き出すL字の南部曲り家。床の間付きの奥座敷を備えた明治初期の大型農家で、馬とともにあった南部の暮らしを伝える登録有形文化財です。
岩手県奥州市水沢の大畑小路、蘭学者・高野長英ゆかりの高野家に建つ小さな板倉。明治後期の建築で、側柱に板を落とし込んだ板壁や、西面の木瓜形の透彫板が見どころ。2024年に登録有形文化財となった。
岩手県盛岡市にある旧南部家別邸主屋は、明治41年(1908年)に旧盛岡藩主・南部家の別邸として建てられた国登録有形文化財です。東京駅の設計にも携わった葛西萬司が設計監修を手がけ、和洋折衷の優美な意匠が特徴。国登録記念物の回遊式庭園とともに、旧大名家の気品ある暮らしを今に伝えます。
岩手県胆沢郡金ケ崎町に残る旧陸軍省軍馬補充部六原支部官舎第一棟は、明治44年頃に建てられた佐官級軍人のための洋風木造官舎です。国登録有形文化財に指定され、現在は「軍馬の郷六原資料館」として公開されています。
岩手県金ケ崎町に残る明治44年(1911年)築の旧陸軍官舎。イギリス積み煉瓦基礎や下見板張り外壁など洋風意匠を持つ木造平屋建てで、2017年に国登録有形文化財に登録。軍馬補充部六原支部の歴史と明治期の建築技術を今に伝える貴重な遺構です。
岩手県金ケ崎町に残る旧陸軍省軍馬補充部六原支部官舎第二棟は、明治44年築の登録有形文化財。煉瓦基礎や下見板張りの洋風意匠と和室が融合した官舎建築の歴史と見どころを紹介します。
岩手県奥州市にある旧臨時緯度観測所本館(木村榮記念館)は、1900年に建設された登録有形文化財です。天文学者・木村榮がZ項を発見した歴史的建造物で、眼視天頂儀や文化勲章など貴重な資料を展示しています。
岩手県奥州市の国立天文台水沢キャンパスに残る旧臨時緯度観測所眼視天頂儀室は、明治32年(1899年)に建設された国際緯度観測事業のための専用施設です。初代所長・木村榮による「Z項」の発見という天文学史上の偉業と深く結びつき、登録有形文化財として日本の近代科学の歩みを今に伝えています。
岩手県奥州市の国立天文台水沢キャンパスに残る、明治33年築の眼視天頂儀較正施設。国際緯度観測事業とZ項発見の歴史を伝える、国内でも極めて希少な登録有形文化財です。
岐阜県各務原市の旧中山道沿いに佇む今尾家住宅表門及び塀は、江戸時代から旗本坪内家の御典医を務めた今尾家の格式を今に伝える登録有形文化財です。中山道の間の宿・新加納の歴史的景観を形成する貴重な建造物をご紹介します。
岐阜県飛騨市古川町の壱之町通りに建つ蒲酒造場主屋は、明治37年の古川大火後、明治39年(1906年)に近郊の和田家住宅主屋を移築して再建された大型町家です。間口11間にもおよぶ長大な格子の表構えが飛騨古川の伝統的町並みの核をなし、平成19年に国の登録有形文化財に登録されました。1704年創業の蒲酒造場の店舗兼住居として、今も現役で使われ続けています。
岐阜県飛騨市古川町の壱之町通りに佇む「蒲酒造場袖蔵」は、明治39年(1906年)建築の土蔵造2階建酒蔵。創業1704年の老舗蔵元・蒲酒造場の屋敷地南東隅に建ち、白漆喰と押縁下見板の端正な外観で壱之町通りの景観を彩る、平成19年登録の国登録有形文化財です。
中山道落合宿で街道に南面する上田屋の主屋。二階を出梁で前方へ持ち出し、その下に出格子を立てた明治前期の町家で、宿役人をつとめた家の格式を街道側の構えにいまも残す登録有形文化財である。
落合宿で主屋の東に南北棟で建つ明治三十七年(1904)の土蔵。街道に面する南面は下半を海鼠壁、上半を黒漆喰で塗り込め、防火という実用と左官の意匠を一枚の壁に同時に見せる登録有形文化財である。