全国の史跡名勝天然記念物
全国の史跡名勝天然記念物を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
森藩第八代藩主・久留島通嘉が文政十二年(1829)に造営した三庭園。末広山の高低差と九重連山の眺望を活かし、巨石を多用した池泉、三段の枯瀧、栖鳳楼周りの枯山水、堀端の茶屋前庭を園路で結ぶ。平成二十四年に名勝指定。
大分県豊後高田市の鋸山中腹に刻まれた熊野磨崖仏は、約8mの不動明王と約7mの大日如来からなる国内最大級の磨崖仏。鬼が一夜で築いたと伝わる乱積みの石段を登ると、岩壁から半身を現す平安期の巨像と対面できる。
大分県宇佐市大字荒木にある小部遺跡は、周防灘を望む台地に営まれた古墳時代前期の集落跡。3世紀後半から4世紀にかけ環濠集落から豪族居館へと姿を変え、近畿や吉備の土器も出土し、瀬戸内交流の拠点として2021年に国史跡指定。
大分市東部の城原台地に立地する飛鳥~奈良時代の官衙遺跡。7世紀末にはコの字形に並ぶ大型掘立柱建物群が築かれ、海部評の役所と考えられる。やがて機能は西の城原地区へ移った。古代地方官衙の成立と展開を知る重要な遺跡として2022年に国史跡に指定。
大分県日出町・松屋寺の前庭に立つ国指定天然記念物のソテツ。府内城から運ばれた雌株で、高さ約6メートル、株元から十数本の支幹が分かれ、推定樹齢は600〜700年。境内には雪舟庭園や52基の大名墓もある。
大分県竹田市の菅生台地に位置する七ツ森古墳群は、4世紀の古墳時代前期に築造された国指定史跡です。前方後円墳2基と円墳2基が現存し、銅鏡や碧玉製釧など畿内との文化的つながりを示す貴重な出土品で知られています。毎年9月には約20万本の彼岸花が古墳を真紅に染め上げ、古代のロマンと自然美が融合した幻想的な風景が訪れる人々を魅了します。
大分市の柞原八幡宮の境内に聳える「柞原八幡宮のクス」は、樹齢三千年を超えると伝えられる国指定天然記念物。幹回り約十九メートル、樹高約三十メートル、内部に大空洞を抱える日本屈指の巨樹で、平成元年の環境庁調査では全国第七位の巨樹に認定されました。豊後国一宮の千二百年の歴史と原始の森に守られた、生ける天然の記念碑をご紹介します。
オガサワラノスリは、東京の南約1000キロに浮かぶ小笠原諸島でただ一種の猛禽です。1971年に国の天然記念物に指定された固有亜種で、現在は絶滅危惧IB類。外来生物への餌依存など、保全には難しい課題が残されています。
長崎県対馬市の越高遺跡は、縄文時代早期末から前期の遺跡。出土土器の大半が朝鮮半島系の隆起文土器で、A地点では半島に類例をもつ方形の石組み炉が見つかった。対馬最古の遺跡として2025年に国史跡に指定された。
出島の蘭館医フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが文政7年(1824)に長崎・鳴滝で開いた医学塾「鳴滝塾」と居宅の跡。井戸2基や石垣、シーボルトが植えた木が、大正11年の史跡指定以来今もそのまま残る。
豊臣秀吉の朝鮮出兵に備え、天正19年(1591)対馬の清水山に築かれた総石垣山城。標高206メートルの尾根に一ノ丸・二ノ丸・三ノ丸が約500メートルにわたって連なり、桝形虎口など天正期の遺構をよく残す。
長崎県・対馬の中央にそびえる白岳は、石英斑岩の双耳峰をいただく霊峰。山頂直下の原始林には、アカガシやモミに大陸系のイワシデやチョウセンヤマツツジが混生し、日本系と大陸系の植物が共存する。1923年に国の天然記念物に指定された。
長崎県諫早市の多良岳に広がる国指定天然記念物「多良岳ツクシシャクナゲ群叢」は、日本固有のツクシシャクナゲが自然林の中に群生する全国わずか2カ所の国指定自生地のひとつです。シーボルトが世界に紹介した名花が4月下旬〜5月上旬に咲き誇る霊山の絶景と、修験道の歴史が息づくハイキングコースをご案内します。
長崎県佐世保市の国指定名勝「平戸領地方八竒勝(平戸八景)」を詳しく紹介。江戸時代の平戸藩主・松浦熈が選定した髙巌・潜龍水・石橋・大悲観・巌屋宮・福石山・潮之目の七つの絶景と、その歴史・見どころ・アクセス情報を解説します。
長崎県佐世保市吉井町の福井洞窟は、後期旧石器時代から縄文時代草創期まで約9,000年の文化層を残す砂岩の岩陰遺跡。15層の堆積から細石刃と最古級の隆起線文土器が層位的に出土し、令和6年に旧石器時代を含む遺跡として全国初の特別史跡に指定された。
長崎県島原半島の雲仙火山に属する溶岩ドーム。平成3年から平成7年にかけて、人類の観測史上もっとも詳細に記録された噴火活動の中で姿を現した。標高1,483メートル、長崎県の最高峰であり、生まれてまだ間もない異例の若さを持つ天然記念物である。
長崎県西海市の山中に眠る国指定史跡「ホゲット石鍋製作遺跡」は、平安時代末期から室町時代にかけて滑石製の石鍋を大量生産していた中世日本最大級の製作遺跡です。11カ所の工房跡に残る壮大な岩壁の加工痕から、千年前の職人たちの技と中世の生産・流通の実態を知ることができます。
長野県諏訪郡原村にある国史跡・阿久遺跡は、約7,000年前の縄文時代前期の集落と祭祀場の跡。日本最古級の環状集石群と、蓼科山を遥拝する立石・列石を持つ大規模な祭祀遺構が、縄文文化の常識を覆しました。中央自動車道の下に埋設保存され、出土遺物は八ヶ岳美術館で見学できます。
長野県上田市と群馬県嬬恋村の県境、四阿山の南麓・標高約1,770メートルの稜線上に屹立する国指定天然記念物「四阿山の的岩」。全長約400メートル、最大高15メートルに及ぶ複輝石安山岩の大岩脈で、見事な方状節理と中央に開いた天然の窓が、源頼朝の弓の伝説とともに訪れる人を魅了します。鳥居峠登山口から徒歩約30〜40分でアクセスでき、上信越高原国立公園の自然と中世武士のロマンを同時に味わえる隠れた名所です。
長野市松代町に広がる大室古墳群は、5世紀から8世紀にかけて築かれた約500基の古墳が集まる国史跡です。日本では稀少な「積石塚」と「合掌形石室」が集中する、国内最大規模の古墳群として知られ、朝鮮半島との文化交流をうかがわせる貴重な遺跡です。