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奈良県の国 宝

National Treasures of 奈良県

奈良県に所在する国宝。

246 奈良県
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乾漆十大弟子立像
奈良県 奈良 国宝
乾漆十大弟子立像

奈良・興福寺国宝館に安置される「乾漆十大弟子立像」は、天平6年(734年)に光明皇后が母・橘三千代の一周忌追善のため建立した西金堂を荘厳した群像。現存する6躯はいずれも国宝に指定され、人間味あふれる表情と繊細な袈裟の表現で、天平写実彫刻の最高峰と称されます。脱活乾漆という稀少な技法で造られ、1,300年の時を超えて私たちに静かな祈りを語りかけます。

乾漆盧舎那仏坐像(金堂安置)
奈良県 奈良 国宝
乾漆盧舎那仏坐像(金堂安置)

奈良・唐招提寺の金堂に安置される国宝「乾漆盧舎那仏坐像」は、鑑真和上の遺徳を偲ぶ8世紀後半の脱活乾漆造の傑作です。像高約3メートル、光背を含めれば5メートルを超える壮麗な姿は、『梵網経』に説かれる宇宙仏の世界観を今に伝えます。世界遺産「古都奈良の文化財」の構成要素として、天平美術の到達点を堪能できる名作をご紹介します。

観普賢経
奈良県 鎌倉 国宝
観普賢経

奈良・長谷寺が所蔵する国宝「観普賢経」は、鎌倉時代に制作された装飾経「長谷寺経」全34巻の一つ。金銀の切箔を散らした料紙、金泥の界線、水晶の経軸など、中世日本の装飾経芸術の粋を極めた名品です。本記事では、観普賢経の歴史的背景、国宝指定の理由、見どころ、そして所蔵先である長谷寺への訪問情報まで詳しくご紹介します。

金地螺鈿毛抜形太刀
奈良県 平安 国宝
金地螺鈿毛抜形太刀

春日大社が所蔵する国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」は、平安時代12世紀に制作された豪華絢爛な装飾太刀です。金具の多くに純金が用いられ「黄金の太刀」と称され、金沃懸地の鞘には竹林で雀を追う猫の姿が螺鈿で生き生きと表現されています。現存する毛抜形太刀の最古の作として、1951年に国宝に指定されました。

黒韋威矢筈札胴丸〈兜、大袖付〉
奈良県 南北朝 国宝
黒韋威矢筈札胴丸〈兜、大袖付〉

奈良・春日大社に伝わる国宝「黒韋威矢筈札胴丸〈兜、大袖付〉」は、南北朝時代(十四世紀)に作られた三物皆具の胴丸。楠木正成奉納の社伝をもち、黒く染めた鹿韋と矢筈形の小札で仕立てられた実戦向きの鎧として、甲冑史上きわめて貴重な遺品です。

賢愚経巻第十五(四百四十二行)
奈良県 奈良 国宝
賢愚経巻第十五(四百四十二行)

東大寺に伝わる国宝「賢愚経巻第十五(四百四十二行)」は、奈良時代の大字写経「大聖武」の代表作。荼毘紙に端麗な大字で書かれた四百四十二行が遺る稀少な一巻で、古筆鑑賞の世界で最高の尊崇を集めてきた名品です。その歴史、価値、見どころを詳しく紹介します。

絹本著色阿弥陀三尊及童子像
奈良県 平安 国宝
絹本著色阿弥陀三尊及童子像

奈良・法華寺に伝わる国宝「絹本著色阿弥陀三尊及童子像」は、平安時代末〜鎌倉時代初期に制作された三幅一対の大型仏画。静的な阿弥陀如来と、金泥・截金で彩られ雲上を舞い降りる観音・勢至菩薩、幡を掲げる童子との鮮やかな対比が見どころで、日本絵画史上屈指の名作とされます。毎年秋、正倉院展の時期に慈光殿で特別公開されます。

四騎獅子狩文錦
奈良県 国宝
四騎獅子狩文錦

中国・唐代に織られながらササン朝ペルシア風の意匠をもつ法隆寺の国宝錦。径45センチほどの連珠円文のなかで、翼をもつ馬にまたがる四騎が振り返って獅子を射る。馬の尻に潜む「山」「吉」の二字が、製作地が中国であることを明かす。

舎利容器
奈良県 唐及び鎌倉 国宝
舎利容器

奈良・唐招提寺の国宝「舎利容器」。鑑真が唐から請来した約三千粒の仏舎利を淡黄色の白瑠璃壺に納め、首を伸ばした金銅の亀が背負う金亀舎利塔に安置する。渡海伝説を映した造形で、公開は年に一度の釈迦念仏会のみ。

一、水晶五輪塔(織物縫合小裹共)
奈良県 鎌倉 国宝
一、水晶五輪塔(織物縫合小裹共)

鎌倉時代に西大寺を再興した叡尊が文永7年(1270年)に造立した金銅宝塔の内部から見いだされた、仏舎利を納めるための水晶製の五輪塔。織物を縫い合わせた小さな包み裂を伴い、昭和30年(1955年)に国宝に指定された。

宋刊本欧陽文忠公集(金沢文庫本)
奈良県 南宋 国宝
宋刊本欧陽文忠公集(金沢文庫本)

南宋の周必大が編んだ欧陽脩の文集を版行した宋刊本の国宝。鎌倉の金沢文庫に伝来し、ほぼ完本の39冊が天理図書館に残る。後世の定本となった南宋版の校訂の精度と、海を渡った一書のたどった数奇な来歴を見つめる。

宋版劉夢得文集
奈良県 南宋 国宝
宋版劉夢得文集

奈良・天理大学附属天理図書館が所蔵する国宝「宋版劉夢得文集」。唐の詩人・劉禹錫(字は夢得)の詩文を収めたこの宋代刊本は、栄西禅師が宋から請来し、建仁寺に伝わり、足利義満も鑑賞したと伝えられる稀覯書。中国と日本の文化交流の結晶ともいえる逸品をご紹介します。

塑造四天王立像〈(所在戒壇堂)〉
奈良県 奈良 国宝
塑造四天王立像〈(所在戒壇堂)〉

東大寺戒壇堂に安置される国宝・塑造四天王立像は、天平彫刻の最高峰とされる奈良時代8世紀の傑作です。持国天・増長天・広目天・多聞天の四躯が壇上四隅に立ち、千二百年の時を超えて訪れる人を迎え続けています。鑑真和上ゆかりの戒壇院の歴史、国宝指定の背景、各像の見どころ、拝観のご案内までを丁寧に紹介します。

塑造塔本四面具(五重塔安置)
奈良県 奈良 国宝
塑造塔本四面具(五重塔安置)

法隆寺五重塔の初層には、和銅4年(711年)に造られた塑像群が東西南北の四面に並ぶ。維摩居士の問答、分舎利、弥勒の世界、嘆く弟子たちの釈迦涅槃を表し、造立の場に今も残る唯一の塔本塑像として知られる国宝である。

塑造〈日光仏/月光仏〉立像(所在法華堂)
奈良県 奈良 国宝
塑造〈日光仏/月光仏〉立像(所在法華堂)

東大寺法華堂で本尊・不空羂索観音の左右に立っていた奈良時代の塑像二体。日光・月光菩薩と伝わるが、装いや持物から梵天・帝釈天とする説もある。彩色の多くは剥落し、白い土肌があらわれる。現在は東大寺ミュージアムで常設展示。

塑造弥勒仏坐像(金堂安置)
奈良県 飛鳥 国宝
塑造弥勒仏坐像(金堂安置)

奈良・當麻寺金堂の塑造弥勒仏坐像は、木心に粘土を盛り布・漆・金箔で仕上げた像高219.7cmの坐像。現存最古の塑像で、悟りを開いた如来の姿をとり、七世紀末の創建期の本尊として国宝に指定されている。四天王が周囲を護る。

当麻曼荼羅厨子
奈良県 平安 国宝
当麻曼荼羅厨子

奈良県葛城市・當麻寺の本堂内陣に立つ国宝「當麻曼荼羅厨子」。高さ約5メートル、扁平な六角形をなすこの厨子は、約4メートル四方の當麻曼荼羅を奉安するために奈良時代末から平安時代初期に造立された、日本でも他に類を見ない大型工芸品です。鎌倉時代に源頼朝の遺願による須弥壇と、2,000名余の結縁者の名を載せる蒔絵扉が加えられ、千年以上にわたる浄土信仰の積層を一身に体現しています。

玉蟲厨子
奈良県 飛鳥 国宝
玉蟲厨子

黒漆塗の小さな仏堂に玉虫の羽を敷き詰めた飛鳥時代の国宝。須弥座には崖から飢えた虎に身を投げる捨身飼虎図など、異時同図法による日本最古級の説話画が密陀絵で描かれている。法隆寺の大宝蔵院で公開されている。

銅造灌仏盤
奈良県 奈良 国宝
銅造灌仏盤

奈良・東大寺が所蔵する国宝「銅造灌仏盤」は、直径約89.2センチにおよぶ天平期の大型青銅盤。花まつりで誕生釈迦仏像に甘茶を注ぐ器として作られ、天平勝宝4年(752年)の大仏開眼供養のため特別に造立された可能性も指摘される貴重な遺品です。

銅造観音菩薩立像(夢違観音)
奈良県 飛鳥 国宝
銅造観音菩薩立像(夢違観音)

奈良・法隆寺が誇る国宝「銅造観音菩薩立像(夢違観音)」は、白鳳時代に蝋型鋳造で造られた像高約87センチの金銅仏です。悪夢を吉夢に変えるという江戸時代以来の信仰で親しまれ、大宝蔵院で常時拝観できる「会いに行ける国宝」。清らかな微笑みと流麗な衣文に白鳳彫刻の粋が凝縮されています。