大正
Taishō大正時代(1912 – 1926)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
松本市街の北西、奈良井川沿いの地下に埋まる集水井と会所三基。大正11年8月15日に工事が終わったと工事日誌が記す。内径一五尺の円筒には十八角形の鉄蓋が載り、底には玉砂利が円状に敷き詰められている。登録基準は「再現することが容易でないもの」。
登録された松本の水道施設六件のうち唯一の木造。大正11年築、桁行四間梁間三間の簡素な小屋ながら、小屋組はキングポストトラス。今も水道関係の書類を保管し、六件で唯一、用途が変わっていない。国の台帳は昭和40年頃の移築を記す。
城山の芝生の下に眠るコンクリート造の巨大構造物。覆土とヴォールト状の屋根の下に二つの池を抱え、島内から揚げた水を自然流下で市街へ送った。中央通路の両端にはアール・デコ調の煉瓦の入口棟が建つ。現在は使用されていない。
城山の高台に建つ円筒形の小さな施設。コンクリート造の水槽を、幾何学模様をあしらった煉瓦造の覆屋が包む。扉の上には松本市水道のエンブレム。ポンプはここで終わり、重力はここから始まった。大正12年の建設である。
信州小谷温泉に建つ大正15年改築の浴室。木造2階建・建築面積96平方メートルで、創建当初の上屋を洋風内装に造り替えた逸品。元湯の名泉「現夢の湯」を湛え、長屋・新館と連なる湯治場の町並みを今に伝える登録有形文化財です。
鳥取市大畑の丘上に鎮座する延喜式内社・天日名鳥命神社の幣拝殿は、大正2年(1913年)に建立された入母屋造妻入の社殿建築です。起り破風の向拝や伝統的な懸魚意匠、そして原寸図の現存が評価され、令和4年に国登録有形文化財に登録されました。千年以上の歴史を持つ式内社の境内景観を形成する貴重な建造物です。
鳥取市大畑の丘上に鎮座する天日名鳥命神社本殿は、延喜式神名帳(927年)に記載された式内社の社殿で、大正2年(1913年)に再建されました。一間社流造銅板葺の端正な建築で、蟇股等の彫刻に近代的な華やかさが見られます。当時の設計書が現存し、近代の社殿造営の様相を伝える貴重な文化財として、令和4年に国登録有形文化財に登録されました。
境港市花町、面谷家住宅の敷地北側に建つ土蔵造平屋建。大正12年頃の建築で、元は精米所と伝わるが現在は座敷に改修。西から六畳、四畳半茶室、水屋が並び、茶室の床柱には古材が用いられている。2014年登録。
鳥取県米子市道笑町に建つ国登録有形文化財「米子専門大店」。大正13年(1924年)ごろに村岡産業が建てた米子初の貸しビルで、設計は原八十吉。鉄筋コンクリート造3階建で、石造風の外壁にアーチ形の入口や米子銀行の記章が残る、商都・米子の歩みを伝える近代建築の見どころを解説します。
奥出雲でたたら製鉄を営んだ鉄師・絲原家の主屋。大正十三年(一九二四)の再建で、木造二階一部平屋建、約四十室・建坪三百五十坪を数える。松江藩主を迎えた大邸宅の中核をなす登録有形文化財である。
島根県江津市の天領江津本町甍街道に佇む旧江津町役場本庁舎は、1926年に建てられた鉄筋コンクリート造と木造の2階建て庁舎建築です。左右対称のファサードに幾何学模様を配した大正ロマンの意匠が特徴で、2010年に国の登録有形文化財に登録されました。現在は甍街道交流館として地域活動の拠点となっています。
大正5年(1916)建設の旧陸軍歩兵第21連隊雨覆練兵場。山陰地方における煉瓦造と鉄骨小屋組を組み合わせた最初期の建築のひとつで、現在も島根県立浜田高等学校の第二体育館として現役で使用される国の登録有形文化財です。軍都浜田の歴史を今に伝える貴重な遺構として、平成9年(1997)に登録されました。
大正10年に美濃郡役所として建設された国の登録有形文化財。現在は「れきしーな」として日本遺産「中世日本の傑作 益田を味わう」の拠点に。雪舟庭園や七尾城跡など中世益田の魅力を紹介する歴史文化交流館の見どころ・アクセス情報をご案内します。
島根県松江市美保関町に鎮座するえびす様の総本宮「美保神社」の拝殿は、大正13年(1924年)に建築学者・伊東忠太の監修のもと建立された登録有形文化財。壁も天井もない四面開放の構造と船庫を模した意匠により、背後の山々と一体となった優れた音響効果を生み出します。重要文化財の本殿と並ぶ近代神社建築の傑作をご紹介します。
東京・代官山にある国の重要文化財「旧朝倉家住宅」の見どころを紹介。大正8年(1919年)建築の木造2階建て邸宅と、崖線の地形を活かした回遊式庭園が織りなす、都心の隠れた歴史空間をご案内します。
東京都中央区と江東区を結ぶ永代橋は、元禄11年(1698年)の初架橋から300年以上の歴史を持つ隅田川の名橋です。現在の橋は大正15年(1926年)に関東大震災後の帝都復興事業として竣工した鋼製タイドアーチ橋で、放物線状の大規模アーチが生み出す荘重な造形美により平成19年に国の重要文化財に指定されました。赤穂浪士や浮世絵との縁、夜間の青いライトアップなど、歴史と美が交差する見どころをご紹介します。
東京都文京区本郷に建つ国登録有形文化財「エチソウビル」。大正13年竣工の糸物商・越惣商店の自社ビルは、デンティルやアーチ窓の装飾が美しく、本郷の街並みを彩る近代建築の名品です。
東京都中央区日本橋大伝馬町に建つ国登録有形文化財「江戸屋店舗兼住宅」。大正13年(1924年)竣工のアールデコ調看板建築と、享保3年(1718年)創業の刷毛・ブラシ専門店の歴史と魅力をご紹介します。
東京・浅草の玄関口に建つ神谷バー本館は、大正10年(1921年)竣工の鉄筋コンクリート造6階建て商業建築。日本で最初に「バー」を名乗った店として知られ、関東大震災や戦災を生き延び、平成23年に国の登録有形文化財に登録されました。三連の半円アーチ窓が美しい外観と、創業者・神谷傳兵衛が考案した名物「電気ブラン」を、ぜひ味わってみてください。
東京都品川区の文庫の森公園に佇む旧三井文庫第二書庫は、大正11年(1922年)竣工、令和2年に国登録有形文化財に指定された貴重な建築です。現存する日本最古級の壁式鉄筋コンクリート造で、三井家の史料を守るために最新工法と職人の技で建てられました。タイル風の外壁、市松模様の窓、関東大震災を耐え抜いた歴史を、緑あふれる公園とともに楽しめます。