全国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
全国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
群馬県前橋市下長磯町の稲荷神社に伝わる「下長磯の式三番」は、能の最も神聖な儀式舞踊「式三番(翁)」を二人遣いの人形操りで表現する、全国的にも極めて珍しい民俗芸能です。安永9年(1780年)銘の人形や、神事行列など古い祭祀の形態を今に伝え、国選択・県指定の文化財として保護されています。毎年4月第3日曜日に奉納公開されます。
広島市安佐南区沼田町阿戸の阿刀明神社に伝わる採物神楽。出雲流・石見神楽矢上派の系統に属し、12番の演目を伝えます。最終演目「将軍」に見られる神がかりと託宣の形式は全国的にも極めて珍しく、昭和55年に国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されています。
広島県三原市の久井稲生神社で毎年10月に行われる「御当(おとう)」。慶長3年(1598年)の古文書に記された次第とほぼ同じ姿で続けられてきた中世「宮座」の秋祭りを、その歴史・所作・見どころとともに、海外からの旅行者にもわかりやすくご紹介します。
広島県北広島町の新庄地区に伝わる「新庄のはやし田」は、飾り牛の代掻きに始まり、太鼓や鉦の囃子と田植歌に合わせて早乙女たちが苗を植える伝統的な農耕儀礼です。中世の絵巻物に描かれた田植え風景をそのまま今に伝える貴重な行事として、1997年に「安芸のはやし田」の名で国の重要無形民俗文化財に指定されました。毎年5月第2日曜日に大花田植として開催され、誰でも無料で観覧できます。
広島県庄原市東城町塩原で四年に一度営まれる重要無形民俗文化財。飾り牛が供養棚をくぐり、神職と僧侶が牛馬を弔うなか、太鼓と歌に合わせて早乙女が苗を植える。中世以来の田植えの古い形を残す、神仏混淆の行事を紹介する。
広島県安芸高田市に伝わる「はやし田」は、田の神サンバイを迎え、太鼓・笛・鉦の囃子と田植え歌に合わせて早乙女が苗を植える伝統的な神事です。中世から続く生きた文化遺産として広島県無形民俗文化財に指定され、飾り牛の代掻きや華やかな道行きなど見どころが豊富。毎年5月下旬〜6月上旬に開催される、日本の稲作文化の原点を体感できる貴重な行事です。
広島県庄原市東城・西城地域に伝わる比婆荒神神楽は、本山三宝荒神に奉納される採物神楽で、1979年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。中世の「名」の信仰体系と結びつき、全国的にも稀有な託宣(神がかり)の神事や灰神楽などの特殊次第を今に伝える、芸能史上極めて貴重な祭祀芸能です。
広島県北広島町に伝わる本地の花笠踊は、約1.5メートルの華やかな花笠をかぶった男性たちが女装して優雅に舞う太鼓踊の一種です。戦国武将・吉川元春の奇襲伝説を起源に持ち、二十四庭にわたる完成された演目構成と風流美で国の選定を受けた貴重な民俗芸能を紹介します。
旧暦八朔の宵、宮島の家々が手作りのたのも船に米粉の人形や供物を載せ、四宮神社で祓いを受けた後、厳島神社の火焼前から対岸大野へと流す。2009年に国の記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財に選択された船流しの祭礼を訪ねる。
高知県南国市の後川流域で毎年6月に行われるエンコウ祭は、子どもたちが主役となり、河童に似た水の妖怪「エンコウ」を祀って水難除けを祈願する貴重な民俗行事です。菖蒲で作られた小屋、キュウリや酒の供え物、提灯に彩られた幻想的な川辺の風景をご紹介します。
高知県いの町本川地区に伝わる国指定重要無形民俗文化財「本川神楽」。四国の霊峰・石鎚山麓の山里で、大永3(1523)年以来約五百年にわたり受け継がれてきた夜神楽です。神社拝殿で大太鼓と銅拍子のみを囃子に、注連の舞・般若・剣の舞など十八番の演目が夜を徹して舞われます。出雲神楽の系統を引きつつ古風な儀礼を色濃く残す、日本を代表する民俗芸能をご紹介します。
佐賀県唐津市七山の大白木地区に伝わる稲の収穫祝い「亥の子さま」。子どもたちがワラトビと呼ばれる稲わらの被り物をかぶり、「トービトビトイトイトイ」と唱えながら家々を巡るこの行事は、2023年に記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されました。
佐賀市久保泉町の白鬚神社で毎年10月18日・19日に奉納される田楽は、国の重要無形民俗文化財に指定された佐賀県唯一の田楽です。華やかな花笠をかぶった少年たちが主役の「稚児田楽」で、中世から受け継がれる優雅な舞と地域の伝統文化をご紹介します。
佐賀県太良町の竹崎観世音寺で毎年1月に行われる国指定重要無形民俗文化財。夫婦鬼の再会を阻止するため、褌姿の青年たちが厳寒の中で鬼箱を奪い合う勇壮な祭りです。中世以前の儀礼を色濃く残す童子舞や厳格な若者組の組織など、芸能史・民俗学の両面で極めて高い価値を持つ行事として知られています。
佐賀県唐津市呼子町で毎年6月に開催される国指定重要無形民俗文化財「呼子の大綱引き」。豊臣秀吉の朝鮮出兵に起源を持ち、町を岡組と浜組に分けて長さ200メートルの大綱を引き合い、豊作・大漁を占う約430年の伝統行事です。
三重県の沿岸に点在する鯨船行事の総称で、平成元年に選択無形民俗文化財となった。北勢では船形の山車を陸で曳いて捕鯨を演じ、熊野の梶賀では本物の船で海へ漕ぎ出す。富田の行事はユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
細い縦縞と藍の先染めで知られ、江戸で大流行した松阪木綿。その紡ぎ・染め・織りの習俗は国の記録対象に選定されている。歴史と見どころ、手織り体験ができる松阪もめん手織りセンターへのアクセスまでを案内する。
山形県新庄市の萩野・仁田山地区に伝わる鹿子踊。全国では珍しくシカではなくカモシカを模した一人立ちの7頭が、長幕をまとい鞨鼓を打ちながら舞う。県指定無形民俗文化財で、毎年8月の新庄まつりに戸沢神社へ奉納される。
山形県酒田市黒森地区で毎年2月15日・17日、日枝神社へ奉納される農村歌舞伎。屋根のない舞台で雪のなか演じられることから雪中芝居と呼ばれ、約500点の衣装と約50種の伝承演目を素人の一座が守り続けてきた。国選択・県指定の民俗文化財。
山形県遊佐町杉沢の熊野神社で毎年八月の三晩に奉納される番楽、杉沢比山。能楽以前の古い芸態を残し、民俗学者の折口信夫が世に見出した国指定重要無形民俗文化財です。十四曲の演目や逆立ちで舞う猩々など、その歴史と見どころを紹介します。