飛鳥
Asuka飛鳥時代(538 – 710)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
東京都世田谷区の五島美術館が所蔵する国宝「紙本墨画六祖挟担図」は、中国・南宋時代(13世紀)に描かれた禅画の名品です。画面左下の「直翁」の印で知られるこの一幅は、禅宗第六祖・慧能が『金剛経』の読誦に聴き入る瞬間を、淡墨の中に濃墨を点じる罔両画様式で描き出しています。偃谿黄聞の賛が制作時期を示す貴重な作例で、1952年に国宝指定されました。拝観情報と見どころを詳しく紹介します。
東京・南青山の根津美術館が所蔵する国宝「紙本墨画漁村夕照図〈伝牧谿筆〉」は、13世紀の南宋時代に描かれたとされる水墨画の最高峰。瀟湘八景図の一図で、足利義満の鑑蔵印「道有」を捺す東山御物。夕陽の三条の光と湿潤な大気を墨だけで描き出した、数年に一度しか公開されない幻の名品です。
徳島県観音寺・敷地遺跡出土品は、阿波国府の推定地に隣接する遺跡から出土した飛鳥時代から平安時代の木簡や土器などの一括資料で、平成27年(2015年)に重要文化財となった。7世紀の論語木簡などで知られる。
法隆寺廻廊は金堂と五重塔を囲む飛鳥時代の国宝で、東廻廊と西廻廊の2棟からなる。南辺を東11間・西10間とした非対称の理由、胴張りの柱と虹梁の見方、平安時代中期に大講堂まで延長された経緯を詳しく解説する。
法隆寺五重塔は西院伽藍に建つ7世紀末の国宝で、現存最古の木造五重塔である。高さは約32.5メートル、心柱は594年伐採のヒノキ。初層の塑像群を格子越しに見るコツや、相輪に掛かる鎌の言い伝えも紹介する。
法隆寺金堂は西院伽藍の中心に建つ7世紀後半の仏堂で国宝。雲斗雲肘木の組物や卍崩しの高欄に飛鳥様式が残り、堂内では釈迦三尊像などを間近に拝観できる。昭和24年(1949年)の火災と壁画の再現模写についても解説する。
法隆寺中門は西院伽藍の正面に建つ飛鳥時代の二重門で国宝。正面4間で中央に柱が立つ珍しい構成と諸説、雲斗雲肘木や卍崩しの高欄、和銅4年(711年)の仁王像、後世の改変の跡、外から見学する方法を解説する。
法起寺三重塔は奈良県生駒郡斑鳩町岡本にある飛鳥時代の三重塔で、国宝。慶雲3年(706年)ごろの建築とみられ、法隆寺五重塔と深い関係をもち、わが国に現存する最古の三重塔である。世界遺産の構成資産でもある。
中国・唐代に織られながらササン朝ペルシア風の意匠をもつ法隆寺の国宝錦。径45センチほどの連珠円文のなかで、翼をもつ馬にまたがる四騎が振り返って獅子を射る。馬の尻に潜む「山」「吉」の二字が、製作地が中国であることを明かす。
南宋の周必大が編んだ欧陽脩の文集を版行した宋刊本の国宝。鎌倉の金沢文庫に伝来し、ほぼ完本の39冊が天理図書館に残る。後世の定本となった南宋版の校訂の精度と、海を渡った一書のたどった数奇な来歴を見つめる。
奈良・天理大学附属天理図書館が所蔵する国宝「宋版劉夢得文集」。唐の詩人・劉禹錫(字は夢得)の詩文を収めたこの宋代刊本は、栄西禅師が宋から請来し、建仁寺に伝わり、足利義満も鑑賞したと伝えられる稀覯書。中国と日本の文化交流の結晶ともいえる逸品をご紹介します。
奈良・當麻寺金堂の塑造弥勒仏坐像は、木心に粘土を盛り布・漆・金箔で仕上げた像高219.7cmの坐像。現存最古の塑像で、悟りを開いた如来の姿をとり、七世紀末の創建期の本尊として国宝に指定されている。四天王が周囲を護る。
黒漆塗の小さな仏堂に玉虫の羽を敷き詰めた飛鳥時代の国宝。須弥座には崖から飢えた虎に身を投げる捨身飼虎図など、異時同図法による日本最古級の説話画が密陀絵で描かれている。法隆寺の大宝蔵院で公開されている。
奈良・法隆寺が誇る国宝「銅造観音菩薩立像(夢違観音)」は、白鳳時代に蝋型鋳造で造られた像高約87センチの金銅仏です。悪夢を吉夢に変えるという江戸時代以来の信仰で親しまれ、大宝蔵院で常時拝観できる「会いに行ける国宝」。清らかな微笑みと流麗な衣文に白鳳彫刻の粋が凝縮されています。
薬師寺東院堂に安置される国宝・銅造観音菩薩立像は、7世紀末から8世紀初頭の白鳳期に蝋型鋳造された像高188.9センチの傑作です。若々しく気高い面立ちから「白鳳の貴公子」と讃えられ、左右対称の均整と透ける薄衣にインド・唐の影響を伝えます。鎌倉時代再建の国宝東院堂で、この至宝と静かに向き合うひとときを。
奈良・法隆寺の大宝蔵院に安置される国宝「木造観世音菩薩立像(百済観音)」。飛鳥時代に制作された八頭身のすらりとした姿と神秘的な微笑みで知られ、近代の文人にも愛された日本彫刻史の名品を、その来歴と見どころ、拝観情報とともにご紹介します。
奈良・法隆寺の夢殿に安置される飛鳥時代の名像「救世観音(木造観音菩薩立像)」は、聖徳太子の等身像と伝えられる国宝。楠の一木造りに漆箔が施され、長く秘仏として厳重に守られてきました。春と秋の特別開扉のみ拝観できます。歴史・見どころ・拝観情報を詳しくご紹介します。
奈良・法隆寺の大宝蔵院に伝わる国宝「木造厨子」は、橘三千代の念持仏と伝える銅造阿弥陀三尊像を納める白鳳期の縦長厨子。総高約二六三センチに及ぶ堂々たる造形と、扉に描かれた繊細な仏画、内部の蓮池台座に立つ三尊像が、千数百年前の貴婦人の祈りを今に伝えます。
高野山の学問寺・正智院に伝わる銅五鈷鈴。中国・唐時代の作で、昭和3年に重要文化財へ指定された舶載の密教法具である。修法で金剛杵と対に用いる鈴の古例として貴重な一口を、密教における役割とともに紹介する。
高野山金剛峯寺に伝わる国宝、木造諸尊仏龕。高さ約23センチの白檀を三つに分けて蝶番でつなぎ、釈迦如来を中心に二十五体を刻んだ唐代中国の仏龕で、弘法大師空海の請来と伝わる枕本尊。閉じれば携帯でき、高野山霊宝館で公開される。