飛鳥
Asuka飛鳥時代(538 – 710)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
比叡山延暦寺に伝わる国宝・七条刺納袈裟は、伝教大師最澄が唐から持ち帰った貴重な染織遺品です。天台宗第六祖・湛然所用と伝わる麻製の袈裟は、正倉院や法隆寺にもない稀有な存在。その歴史的価値と見どころ、拝観方法をご紹介します。
6世紀の梁で顧野王が編んだ漢字字典『玉篇』は中国で散逸し、本来の姿は唐代の写本によって日本にのみ残った。石山寺の本巻は全30巻のうち巻第廿七の後半にあたり、糸部などを収める。前半は京都の高山寺が所蔵する国宝である。
滋賀県大津市の石山寺が所蔵する国宝・釈摩訶衍論は、唐時代に書写された五帖の折本である。竜樹の撰述を称するが実際は七〜八世紀に唐または新羅で成立した『大乗起信論』の注釈書で、現存する唐写本として希少な一品。
延暦寺が所蔵する国宝。唐の役所が留学僧・最澄に発給した八〇四年の明州牒と八〇五年の台州牒を一巻にまとめた通行許可書である。最澄が自ら記した申請部分はその真筆と認められ、九世紀初頭の唐代官文書としても、日本天台宗の原点を示す資料としても貴重。
滋賀県大津市の園城寺が所蔵する国宝。金剛界曼荼羅の諸尊を白描で描いた密教図像で、円珍が大中九年(八五五)に唐の長安で授かり請来した完本。全長は約十八メートルに及び、二〇二三年にはユネスコ「世界の記憶」にも登録された。
称名寺所有・神奈川県立金沢文庫保管の重要文化財「卜筮書巻第廿三断簡」をご紹介します。中世日本の学僧たちが書写し伝えた占術文献の断簡を通じて、金沢北条氏の菩提寺に花開いた学問の世界に触れてみませんか。
青森県八戸市の丹後平古墳群から出土した重要文化財195点を紹介。国内唯一の金装獅噛三累環頭大刀柄頭をはじめ、蕨手刀・玉類・錫釧など、飛鳥〜平安時代の蝦夷社会を物語る貴重な考古資料を八戸市博物館で見学できます。
千葉県栄町・龍角寺の本尊、銅造薬師如来坐像。首から上は7世紀後半・白鳳期の作で、関東に残る数少ない白鳳仏のひとつ。元禄の火災で失われた体部は正徳年間に再鋳された。像高130cm、深大寺の白鳳仏と並び称される名宝。
国宝「青磁鳳凰耳花生〈銘万声〉」は南宋時代の龍泉窯で焼かれた砧青磁の最高峰。後西院が詩句「擣月千声又万声」から銘を授け、東福門院から毘沙門堂へと伝来した。高さ33.6cm、大阪府の和泉市久保惣記念美術館蔵。
大阪・道修町の杏雨書屋が所蔵する国宝・説文木部残巻は、後漢の許慎が著した中国最古の字書『説文解字』の木部を9世紀前半に書写した唐代写本。徐氏校訂以前の本文を残す第一級資料の価値と公開情報、真贋論争の経緯を解説する。
大阪・道修町の杏雨書屋が所蔵する国宝「宋刊本史記集解」は、司馬遷『史記』最古の注釈書を宋代の木版印刷で伝える11冊。内藤湖南旧蔵の恭仁山荘善本として知られ、北宋刊本の希少性と確かな伝来で名高い逸品です。
大阪・道修町の杏雨書屋に伝わる国宝、宋版毛詩正義17冊。紹興9年(1139年)刊のきわめて希少な単疏本で、各冊の金沢文庫の蔵書印が鎌倉武家の学問との縁を示す。原本の公開機会、影印本、薬の町道修町の歩き方も紹介する。
大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵する国宝「飛青磁花生」は、中国元時代の龍泉窯で焼かれた青磁の最高傑作です。玉壺春形の優美な姿に二十一の鉄斑が舞い、江戸時代の鴻池家から安宅コレクションへと伝わった伝来の重みも合わせ、世界に冠絶する一口として名高い名品をご紹介します。
大阪・四天王寺に伝来する国宝・丙子椒林剣。刃長65.8cmの飛鳥時代の直刀で、腰元に金象嵌の四文字銘を刻む。聖徳太子佩刀の寺伝、556年か616年かをめぐる銘文解釈、伝世上古刀としての稀少性を解説する。
南宋の宮廷画家・李迪が描いた国宝「帰牧図(騎牛)」。雪道を行く牛と牧童を色紙ほどの絹に精緻に表した双幅の名品で、奈良市の大和文華館が所蔵する。両幅に潜む隠し落款や、東山御物と伝わる伝来の歴史も見どころ。
大分市東部の城原台地に立地する飛鳥~奈良時代の官衙遺跡。7世紀末にはコの字形に並ぶ大型掘立柱建物群が築かれ、海部評の役所と考えられる。やがて機能は西の城原地区へ移った。古代地方官衙の成立と展開を知る重要な遺跡として2022年に国史跡に指定。
京都国立博物館が保管する国宝「漢書楊雄伝第五十七」は、現存唯一とされる唐時代の顔師古注本写本。欧陽詢風の書、皇帝の諱を避けた欠筆、天暦2年(948)の訓点が、日中をまたぐ千年余りの学問の歴史を映し出す。
京都国立博物館が所蔵する国宝・浄名玄論は、学僧吉蔵による維摩経の注釈書を書写した八巻。第四巻と第六巻に慶雲三年(706年)の奥書をもち、年紀の明らかな最古級の写本として六朝風の筆跡とともに貴重とされる。
京都国立博物館所蔵の世説新書巻第六残巻は、7世紀後半から8世紀前半に書写された世界最古の世説新書写本である。規箴・捷悟二篇172行を残し、紙背の密教儀軌や角筆・白点の訓点とともに1951年に国宝に指定された。
中国・南宋時代の青磁下蕪花生。丸くふくらむ胴に細い頸が立つ国宝で、貫入のない淡い青の釉がむらなく掛かる。官窯か龍泉窯か、焼かれた窯は今も未確定。東京国立博物館に寄託され、群馬の原美術館ARCでも折にふれ公開される。