平安
Heian平安時代(794 – 1185)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
香川県立ミュージアム所蔵の国宝「藤原佐理筆詩懐紙」は、日本に現存する最古の詩懐紙です。三跡の一人・藤原佐理が26歳で揮毫した本作の魅力、国宝指定の理由、鑑賞のポイント、アクセス情報を詳しくご紹介します。
神宮(伊勢神宮)が所蔵する国宝。中国・梁の顧野王が撰した字書『玉篇』三十巻のうち第二十二巻にあたり、本国で失われた原本の面影をとどめる貴重な零本。延喜四年(904年)の奥書をもち、紙背には内宮禰宜の譜図帳が記されている。
山形県寒河江市の国史跡・慈恩寺旧境内を紹介。奈良時代に聖武天皇の勅命で開山された東北随一の巨刹で、重要文化財の本堂や十二神将立像、慈恩寺舞楽など、1300年の仏教文化が今なお息づく聖地の魅力とアクセス情報をお届けします。
「信房作」の三字を切る、細身で深く反る平安期の太刀。古備前の名工が鍛えた現存最古級の在銘刀で、徳川家康から酒井忠次へ授けられ、庄内藩酒井家に代々伝来した。附の糸巻太刀拵とともに、山形・鶴岡の致道博物館が所蔵する国宝である。
山口県山口市徳地に佇む月輪寺薬師堂は、東大寺再建の大勧進・重源上人が1189年に再興した山口県最古の木造建築物です。国指定重要文化財の堂内には薬師如来をはじめ多数の仏像が安置されています。
山口県防府市の毛利博物館が所蔵する国宝・古今和歌集巻第八(高野切本)。古今集の現存最古の写本にして、二十巻のうち巻物として完存する三巻の一つである。平安かなの連綿の美と、源兼行に比定される第二種の運筆、見学の要点を紹介する。
山口県防府市の毛利博物館が所蔵する国宝。中国の歴史家・司馬遷の『史記』を、延久5年(1073年)に大江家国が書写し訓点を加えた巻物で、年代の明らかな日本最古の『史記』写本として知られる。毛利家の祖・大江氏ゆかりの一巻。
滋賀県大津市にある石山寺本堂は、1096年再建の正堂と1602年淀殿寄進の礼堂からなる滋賀県最古の木造建築です。天然記念物の硅灰石の上に建ち、紫式部が『源氏物語』の構想を得た「源氏の間」を伝える国宝。平安と桃山の建築が一棟に調和する、日本文学と信仰の原風景を今に残します。
大正十三年、比叡山横川の如法堂跡から銅筒に納められて出土した平安時代の金銅経箱。長元四年に上東門院藤原彰子が書写した法華経を納めた品で、蓋には籠字で妙法蓮華経の五字が刻まれる。京都国立博物館蔵の国宝。
比叡山延暦寺に伝わる国宝・七条刺納袈裟は、伝教大師最澄が唐から持ち帰った貴重な染織遺品です。天台宗第六祖・湛然所用と伝わる麻製の袈裟は、正倉院や法隆寺にもない稀有な存在。その歴史的価値と見どころ、拝観方法をご紹介します。
滋賀県大津市の石山寺に伝わる国宝「越中国官倉納穀交替記残巻」は、奈良時代の越中国(現在の富山県)における官倉の穀物管理と引き継ぎを記録した貴重な古文書です。紙背には密教文献が書写され、古代行政と仏教文化の交差点を今に伝えます。
延暦交替式は、国司の交替手続きを定めた平安初期の法令の写本で、石山寺所蔵の国宝。延暦22年に菅野真道らが撰進した全41条の本文を含み、紙背には淳祐内供筆とされる梵字の悉曇章が記される。律令官制と密教の学問、二つの世界が一巻に重なる。
延暦寺が所有する国宝の古文書。天台宗の開祖最澄が唐から持ち帰った法具などを書き上げた自筆の目録で、巻頭を火災で失い「羯磨金剛」の語から始まる。各品の末には弘仁二年の日付と署名が記される。東京国立博物館に寄託。
6世紀の梁で顧野王が編んだ漢字字典『玉篇』は中国で散逸し、本来の姿は唐代の写本によって日本にのみ残った。石山寺の本巻は全30巻のうち巻第廿七の後半にあたり、糸部などを収める。前半は京都の高山寺が所蔵する国宝である。
滋賀・大津の三井寺が伝える国宝の仏画。全身を黄色に塗った不動明王を、背景を描かず虚空に立つ姿で表す。円珍が感得したという伝承に結びつき、単独の不動明王画として現存最古の作とされる。日本三不動の一で、原本は秘仏。
弘仁14年(823年)、嵯峨天皇が僧光定の受戒を証して自ら筆を執った戒牒。最澄が悲願とした比叡山の大乗戒壇設立にちなむ文書で、確実な真筆として唯一伝わる国宝。楷書・行書・草書を交える破体の書が見どころで、延暦寺国宝殿に収蔵される。
比叡山延暦寺に伝わる平安時代の古文書。入唐した最澄が、天台山のふもと台州で道邃和尚から天台教学とともに大乗菩薩戒を相承したことに連なる一巻で、のちに比叡山の大乗戒壇と日本天台宗の自立を支えた根拠の一つ。明治33年に重要文化財指定。
滋賀県湖南市の天台古刹常楽寺に伝わる平安期の錫杖。鋳銅製で、輪部に宝塔や水瓶、雲形の意匠を据えた荘厳な造りが特色である。左右の遊鐶は失われている。明治44年指定の重要文化財だが、収蔵される寺宝のため公開は事前確認を要する。
滋賀県大津市の石山寺が所蔵する国宝・釈摩訶衍論は、唐時代に書写された五帖の折本である。竜樹の撰述を称するが実際は七〜八世紀に唐または新羅で成立した『大乗起信論』の注釈書で、現存する唐写本として希少な一品。
滋賀県の石山寺が所蔵する国宝。中国の杜預が編んだ『春秋経伝集解』の巻第廿九を平安時代に日本で書写した残巻で、紙背には金剛界の密教儀軌が記される。漢籍の写本と密教の修法が一巻に同居する希少な典籍である。