室町
Muromachi室町時代(1336 – 1573)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
石川県加賀市・山代温泉の薬王院温泉寺境内に佇む五輪塔は、日本語の五十音図の基礎を築いた明覚上人の供養塔です。鎌倉時代に建立された凝灰岩製の塔は、梵字の大日如来真言と優美な蓮弁円相を備え、昭和32年に国の重要文化財に指定されました。九谷焼の陶板が埋め込まれた「あいうえおの小径」を辿り、日本語の起源に触れる旅をお楽しみください。
千葉県市原市平蔵に佇む西願寺阿弥陀堂は、明応4年(1495年)に鎌倉の名工によって建立された国指定重要文化財です。かつて金箔に覆われ「平蔵の光堂」と讃えられたこの堂は、千葉県内で最も本格的な禅宗様建築として知られ、円覚寺舎利殿に通じる精緻な組物と茅葺寄棟造の美しい姿を今に伝えています。
千葉県君津市・鹿野山にある神野寺の表門は、室町時代・永正年間の四脚門。壁下の腰長押を除きほぼ禅宗様でつくられ、上下をすぼめた粽柱が立つ。2019年の台風15号で倒壊したが、古材を生かして修理され2021年末に復旧した。
千葉県印西市岩戸に佇む泉福寺薬師堂は、室町時代末期の建築技法を伝える国指定重要文化財です。和様と禅宗様を融合させた折衷様の茅葺き三間堂で、古材の保存状態も良好。中世関東地方の建築史を語る貴重な遺構を訪ねてみませんか。
千葉県いすみ市の大聖寺不動堂は、室町時代後期に建てられた国指定重要文化財の仏堂です。海中から発見された不動明王像を祀る「波切不動」として漁業関係者の厚い信仰を集めています。
千葉県印西市の台地に佇む宝珠院観音堂は、室町時代後期(1563年頃)に建立された茅葺寄棟造の仏堂です。内部の須弥壇や厨子、天井に残る鮮やかな色彩装飾から「光堂」と呼ばれ、昭和9年に国の重要文化財に指定されました。印西市に残る3棟の中世茅葺仏堂の一つとして、貴重な建築遺産です。
千葉県市原市吉沢に建つ鳳来寺観音堂は、室町時代後期の禅宗様建築の特徴を今に伝える国指定重要文化財です。粽柱や扇垂木、詰組など、簡素ながらも力強い建築意匠が見どころ。静かな里山の中で中世日本の建築美を堪能できます。
二本の本柱と前後の四本の控柱からなる切妻造の四脚門。本柱と控柱を結ぶ海老虹梁や柱上の組物に唐様の特徴がみられ、頭貫の木鼻や懸魚の絵様彫刻から室町時代の作とされる。大正5年に国の重要文化財に指定された。
千葉県の香取神宮に伝わる古瀬戸黄釉狛犬は、瀬戸で焼かれた阿吽一対の陶製狛犬。高さ十七センチ台と小さく、手びねりに篦描きの毛並み、朽葉色の黄釉と荒い貫入が見どころ。中世の陶製狛犬は数例しかなく、昭和二十八年に重要文化財へ指定された。
令和5年に国の重要文化財となった小網寺の金銅密教法具20点。金剛盤などに刻まれた「金澤審海」の銘は、東京湾対岸の称名寺を開いた高僧とのつながりを示す。館山市立博物館で会える中世密教の優品を紹介します。
泉佐野市上之郷の意賀美神社本殿は、嘉吉2年に建てられた一間社春日造の社殿。正面軒に唐破風を付す珍しい形式で、蟇股の彫刻に室町中期の特色を残す。春日造としては大阪府内最古で、大正13年に重要文化財へ指定された。
大阪府枚方市に鎮座する交野天神社本殿は、応永9年(1402年)建立の一間社流造・檜皮葺の社殿で、枚方市内最古の建築物として国の重要文化財に指定されています。延暦6年(787年)に桓武天皇が父・光仁天皇を祀るために設けた郊祀壇を起源とし、鎌倉時代の様式を残す繊細な蟇股彫刻や、継体天皇の樟葉宮跡伝承地など、千年を超える歴史の重層を今に伝えます。
大阪府枚方市の交野天神社に鎮座する末社八幡神社本殿は、室町中期の一間社流造・檜皮葺の社殿。大正6年指定の重要文化財で、隣の本社本殿と並び立ち、二軒繁垂木や向拝の蟇股の透彫など小ぶりながら見どころに富む。
大阪府河内長野市の観心寺に佇む訶梨帝母天堂は、天文18年(1549年)再建の一間社春日造の社殿で、国の重要文化財に指定されています。子どもの守護神・訶梨帝母(鬼子母神)を祀るこの小堂は、檜皮葺の屋根と軒唐破風が美しい室町後期の貴重な建築遺構です。
大阪・河内長野の観心寺に建つ建掛塔は、三重塔として着工しながら初層だけで工事が止まった「未完の塔」。楠木正成の発願、湊川での討死、文亀2年(1502)の再建という経緯をもつ重要文化財で、茅葺の宝形屋根が特徴です。
大阪府池田市の久安寺楼門は、室町時代中期に建てられた三間一戸の二階建ての門で、境内最古の建物である。和様を基調に頭貫の木鼻などへ禅宗様を取り入れ、四隅へ向かう軒の反りの美しさで知られる国の重要文化財。
大阪府豊中市の金禅寺に建つ三重宝篋印塔は、貞和5年(1349年)に建立された国指定重要文化財です。日本でも極めて稀な三重構造の笠を持ち、花崗岩製の塔身には四仏が梵字と像容で表現されています。行基開創の古刹を鉄眼禅師が黄檗宗寺院として復興した金禅寺で、南北朝時代の石造美術の逸品をご覧ください。
大阪府堺市西区草部に鎮座する日部神社の本殿は、南北朝時代(1369年頃)に建立された国指定重要文化財です。正面切妻造・背面入母屋造の珍しい屋根形式と、牛頭天王にちなんだ牛や唐獅子、碁を打つ人物など多彩な蟇股彫刻が見どころです。式内社としての格式、神武天皇東征伝説、浦島太郎伝説とのつながりなど、千年を超える歴史の重層を感じられる貴重な文化遺産です。
大阪市平野区の杭全神社に並ぶ三棟の本殿のうち、右端の第三殿は永正10年(1513年)の建立。一間社春日造・檜皮葺で、大阪市内最古級の木造建築のひとつ。隣の第二殿(流造)と見比べられ、1949年に重要文化財に指定された。
杭全神社の拝殿背後に並ぶ三殿のうち中央に建つ第二殿。永正十年(一五一三)建立の三間社流造で、大阪市内に残る最古級の社殿の一つです。棟札が建立年を伝え、室町時代末の姿を改変少なく今に保つ重要文化財です。