奈良
Nara奈良時代(710 – 794)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
興福寺金堂鎮壇具は、奈良市の興福寺が所蔵する、中金堂の基壇から出土した奈良時代の鎮壇具で、昭和33年に国宝に指定された。明治17年に見つかった銀製鍍金唐花文鋺や銀鋺、水晶玉類などからなる。
粘土を型で抜いて焼いた板仏、三尊甎佛。中央の如来と左右の脇侍を浅い浮き彫りであらわす。明治三十四年という早い指定の意味と、唐の様式を映す価値、塼仏の見どころ、そして同種の作例を実際に見られる場所をあわせて解説する。
飛鳥の岡寺に伝わる天人文甎は、一辺約三十九センチメートルの方形の焼き物。両手で領巾をかかげ天を仰ぐ天人を浮き彫りにする。文様を施した甎の遺品は国内でもきわめてまれで、現在は京都国立博物館に寄託される重要文化財である。
東大寺金堂鎭壇具は、奈良の東大寺が所蔵する大仏殿の須弥壇から出土した奈良時代の鎮壇具で、昭和32年に国宝に指定された。明治の修理工事で大仏の蓮華座の周りから見つかった銀製鍍金狩猟文小壺や大刀、挂甲などからなる。
仏足石は、奈良市の薬師寺が所蔵する奈良時代の仏足石で、昭和27年に国宝に指定された。天平勝宝5年(753年)の年紀をもち、上面に仏足を線刻し、四側面に銘を刻む。
奈良・薬師寺の大講堂に安置された国宝・仏足跡歌碑は、約770年頃に制作された日本最古級の歌碑です。釈迦の足跡を讃える21首の歌が万葉仮名で刻まれ、奈良時代の信仰と日本語の原点を今に伝えています。日本最古の仏足石とともに、仏教伝来の壮大な歴史を体感できる貴重な文化財です。
奈良県斑鳩町・法隆寺に伝わる重要文化財「木造一万節塔(蓮座付)」は、奈良時代に称徳天皇が発願した百万塔事業のなかで、一万基ごとの節目に造られた七重の特別な小塔。蓮座を伴い、現存するのは世界でこの一基のみという希少な文化財です。世界最古級の印刷物・百万塔陀羅尼とともに、奈良時代の信仰と高度な木工技術を今に伝えます。大宝蔵院で拝観可能です。
奈良県斑鳩町・法隆寺に伝わる「木造十万節塔(残欠蓮座付)」は、奈良時代後期に称徳天皇が発願した百万塔造立事業のなかで、十大寺へ一基ずつ分置された十三重塔の唯一の現存例です。藤原仲麻呂の乱の鎮定後、戦死者供養と国家鎮護を祈念した壮大な事業の頂点に位置づけられ、世界最古級の印刷物である陀羅尼経とともに重要文化財に指定されています。
奈良県斑鳩町の法隆寺・大宝蔵院に伝わる木造百万小塔は、天平宝字8年(764)の恵美押勝の乱の戦没者を弔うため称徳天皇が発願し、宝亀元年(770)に完成した百万基の小塔の一群です。手のひらに収まる三重の小塔の中には世界最古の年紀をもつ印刷物「百万塔陀羅尼」が納められており、奈良時代の信仰と高度な木工・印刷技術を今に伝える重要文化財です。
福岡・九州国立博物館が所蔵する奉写一切経所紙納帳は、奈良時代の写経所が受け取った黄紙などの料紙の数量を記した帳簿。宝亀三年から四年の物品の動きや組織の運営を示す数少ない貴重な古文書で、当初の題籖と軸も残る。
奈良時代の上古刀、大刀〈切刃造〉。鎬を棟寄りに置く切刃造に丸棟と鰤鋒を備え、わずかに内反る。中直刃の刃文と健全な地鉄、当初と思われる鉄はばきを残す数少ない伝世品で、平成元年に重要文化財へ指定された。福島県の個人蔵。
福島県の個人が所蔵する重要文化財。奈良時代に鍛えられた切刃造の大刀で、反りをもたない上古刀の一群に属する。丸棟・鰤鋒に内反りがつき、元を焼き落とす古式の作。正倉院以外に伝世した古刀は少なく、生ぶの茎を残す貴重な遺品である。
唐時代(7〜8世紀)に書写された『世説新語(世説新書)』巻第六の残巻で、中国を代表する説話集の現存最古の写本として国宝に指定されています。端正かつ典雅な楷書、平安時代の訓点、紙背の密教経典など、日中文化交流の歴史を物語る第一級の文化財です。
名古屋・大須観音が所蔵する国宝「漢書食貨志第四」は、奈良〜平安時代に書写された『漢書』食貨志の写本で、顔師古注付きの現存最古級の一本です。古代日本の式部省の印が残り、日中文化交流の歴史を伝える至宝として、真福寺文庫(大須文庫)の4件の国宝のひとつに数えられています。
翰林学士詩集は、名古屋市の宝生院(大須観音)が所有する唐時代の詩集の写本で、国宝に指定されている。唐抄本で紙背に正広智三蔵表制集巻第五があり、大須文庫(真福寺本)の国宝の一つである。
名古屋市蓬左文庫が所蔵する重要文化財「宋版太平聖恵方(金沢文庫本)」は、北宋の太宗の勅命により王懐隠らが編纂した全100巻の医学百科の南宋刊本です。鎌倉幕府執権北条氏の金沢文庫から、豊臣秀次・徳川家康を経て尾張徳川家初代義直に伝わった本書は、現存24冊と慶長補写本27冊を併せ持ち、各巻首に「金沢文庫」墨印・「御本」朱印を留めます。世界的にも貴重な宋版書として、日中医学交流史を物語る一級史料です。
中国で失われた唐代の類書・琱玉集。原本は早くに散逸し、天平19年(747年)に日本で書写された巻第十二と第十四の二巻だけがまとまって残る。紙背には平安前期写の不空三蔵表制集を伝える。大須観音(宝生院)蔵の国宝。
三彩壺/伝岡山県出土は、奈良時代八世紀前半に作られた、国指定重要文化財の三彩陶器です。倉敷美観地区にある倉敷考古館の所蔵で、明治三十七年頃に岡山県津山市近郊の横穴式石室から、陶棺などとともに発見されたと伝えられています。最大胴径二十五・三センチメートル、総高二十一・三センチメートルという大形の薬壷形をなし、白泥の化粧土の上に緑・黄褐・透明釉を掛け分けた華やかな三彩釉が、千三百年を経た今も艶やかな光沢を保っています。これほどの大きさで完形を保つ奈良三彩は全国でも数例しか知られず、本来は奈良の宮廷や大寺院でしか目にできなかった最高級陶器が、地方豪族の祖先墓に火葬骨蔵器として納められていたという、当時の中央と地方を結ぶ歴史を今に伝える貴重な一品です。
金銅獅子唐草文鉢は、岐阜市の護国之寺が所有する奈良時代の金銅の鉢で、昭和30年に国宝に指定された。鉄鉢形の器に奔躍する獅子と唐草を線刻した豊麗高雅な鉢で、奈良時代の仏餉器の遺品として貴重である。
横被は、京都の東寺(教王護国寺)が所有し京都国立博物館が保管する唐代の横被で、昭和28年に国宝に指定された。空海が師の恵果から伝領したとされ、唐代の染織の様相を伝える貴重な資料である。