奈良
Nara奈良時代(710 – 794)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
聳える山々のなか、傘をすぼめた一人の男が雨中を急ぐ。南宋の宮廷画家・馬遠の筆と伝わる国宝の絹本墨画淡彩山水図です。早く日本に渡り、室町時代の水墨画の手本となった静嘉堂の名品を、見どころとともに解説します。
明治7年(1874)、興福寺中金堂の須弥壇下から出土した奈良時代の鎮壇具。金銅・銀の器や鏡、金塊、和同開珎などおよそ1400点に及び、現存する寺院の鎮壇具で最も多彩な一群として国宝に指定。東京国立博物館が所蔵する。
東京国立博物館・法隆寺宝物館が所蔵する国宝「沈香木画箱」をご紹介。奈良時代8世紀の稀少な木画技法の作例で、貴重な沈香・象牙・黒檀を組み合わせた石畳模様が、シルクロードを通じた東西文化交流の歴史を今に伝えます。経箱として伝えられたこの名品の見どころ、歴史的背景、拝観情報までを網羅。
東京国立博物館が所蔵する重要文化財『法華経』八巻。黄蘗で染めた黄麻紙に一行十七字で書写され、八巻すべてが一筆で揃う点が珍しい。用明天皇の宸筆と伝わるが、書風からは奈良末から平安初期の作と推定される写経である。
奈良時代、八世紀に肉筆で書写された法華経の巻第五。官営写経所の経師による均質で抑制のきいた筆致を示し、断簡ではなく一巻として完存する点でも貴重とされる。五島美術館の古写経コレクションを代表する重要文化財。
東京国立博物館が蔵する南宋の禅僧・北磵居簡の墨蹟一幅。紹定2年(1229)、蘇州承天寺の万仏閣に登った折の偈頌で、痩硬の筆致が際立つ。記録上もっとも早く茶掛けに用いられた墨蹟とされる。昭和31年指定の重要文化財。
東京都新宿区・早稲田大学図書館が所蔵する国宝「礼記子本疏義 巻第五十九」。中国南北朝期に編まれた全百巻の注釈書のうち、世界で唯一現存する一巻です。唐時代の写本で、奈良時代には日本へ渡り、巻末には光明皇后の蔵書印と伝わる「内家私印」が捺されています。その来歴と学術的価値、訪れ方をご紹介します。
東京都世田谷区の五島美術館が所蔵する国宝「紙本墨画六祖挟担図」は、中国・南宋時代(13世紀)に描かれた禅画の名品です。画面左下の「直翁」の印で知られるこの一幅は、禅宗第六祖・慧能が『金剛経』の読誦に聴き入る瞬間を、淡墨の中に濃墨を点じる罔両画様式で描き出しています。偃谿黄聞の賛が制作時期を示す貴重な作例で、1952年に国宝指定されました。拝観情報と見どころを詳しく紹介します。
東京・南青山の根津美術館が所蔵する国宝「紙本墨画漁村夕照図〈伝牧谿筆〉」は、13世紀の南宋時代に描かれたとされる水墨画の最高峰。瀟湘八景図の一図で、足利義満の鑑蔵印「道有」を捺す東山御物。夕陽の三条の光と湿潤な大気を墨だけで描き出した、数年に一度しか公開されない幻の名品です。
奈良市の平城宮跡から出土した木簡3,184点は、2017年、木簡として史上初の国宝に指定されました。編纂された史書では知り得ない奈良時代の行政・経済・日常生活を伝える同時代史料として、世界遺産「古都奈良の文化財」構成資産の地下から蘇った古代日本の肉声を、平城宮跡資料館でご体感ください。
奈良県五條市の吉野川のほとりに建つ榮山寺八角堂は、天平宝字四〜八年(七六〇〜七六四年)に藤原仲麻呂が亡父・武智麻呂の追善供養のために建立した国宝建築です。法隆寺夢殿と並び奈良時代の八角円堂として現存する数少ない遺構で、内陣には天平時代の極彩色装飾画も残ります。建立から千二百五十年余、一度も焼失することなく今日まで伝えられてきた貴重な祈りの空間です。
奈良市法華寺町の海龍王寺西金堂に安置される国宝「五重小塔」。相輪を含む高さわずか4.01mながら、工芸品ではなく建造物として国宝に指定された国内最小の五重塔です。光明皇后宮内に残る唯一の天平時代建造物として、薬師寺東塔に類似する建築様式を今に伝える貴重な奈良時代建築の遺例であり、創建当初から約1,300年にわたり同じ西金堂の中で守り継がれています。
當麻寺東塔は奈良時代末期建立の三重塔で、総高24.4メートル。二重・三重を二間とする例は古塔で唯一とされ、八輪の相輪と魚骨形の水煙という特異な意匠をもつ。古代の東西両塔がそろう国内唯一の遺構として国宝に指定されている。
奈良市の手向山八幡宮に建つ宝庫は、奈良時代にさかのぼる校倉造の倉。もとは東大寺の油倉で、正徳4年(1714年)に現在地へ移築された。正倉院と同じ造りながら柵がなく、桁行三間の壁を間近で観察できる。昭和28年に重要文化財指定。
唐招提寺講堂は、平城宮の東朝集殿を天平宝字四年頃に移築・改造した堂で、平城宮の建築として現存する唯一の遺構である。切妻から入母屋への改変や鎌倉期の修理を重ねた来歴と、堂内の仏像を紹介する。
鑑真が開いた律宗総本山、唐招提寺の金堂。八世紀末に建てられた寺院金堂として現存する唯一の遺構であり、エンタシスの列柱と屋根の鴟尾、堂内の国宝三尊を伝える。平成の大修理を経た姿を紹介する。
唐招提寺宝蔵は奈良時代の校倉造倉庫で、東大寺正倉院と同じく寺の宝物を守ってきた。寺の創建後に建てられた北の宝蔵と、寺より古い南の経蔵。並び立つ二棟の来歴の違いと校倉の構法を紹介する。
奈良県斑鳩町・法隆寺西院伽藍の東に静かに並び建つ国宝「食堂」と重要文化財「細殿」。元は寺務所だった政屋を平安時代に食堂へ改造転用したもので、奈良時代の建築技法「双堂(ならびどう)」の姿を今に伝える稀少な遺構です。世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」を構成し、天平様式の肘木・二重虹梁などの細部に古代建築の精華が息づきます。拝観のポイントや周辺の見どころ、見学のコツまで丁寧にご案内します。
奈良県斑鳩町の法隆寺東院伽藍の中心に立つ国宝・夢殿は、天平11年(739)頃、行信僧都が聖徳太子の遺徳を偲んで創建した八角円堂です。太子の斑鳩宮跡に建ち、本尊は秘仏・救世観音像(国宝)。世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」の構成資産として、千三百年の太子信仰を今に伝えます。
法隆寺東大門は、奈良時代に建立された三間一戸八脚門の国宝建造物です。現存する奈良時代の三棟造りは本門と東大寺転害門のわずか2棟のみ。世界遺産・法隆寺の西院伽藍と東院伽藍を結ぶ歴史の門をご紹介します。