大正
Taishō大正時代(1912 – 1926)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
岡山市半田山植物園内に佇む半田山配水地三号配水池は、大正8年(1919年)に建造された登録有形文化財です。全国的にも希少な円形配水池が今なお現役で稼働する、近代水道遺産の魅力をご紹介します。
岡山県浅口市鴨方町に佇む姫井家住宅主屋は、江戸時代から鴨方藩御殿医を務めた医家の住まいです。伝統的な入母屋造の和風住宅に近代の洋風診療室が一体となった稀有な建築で、2015年に国の登録有形文化財に指定されました。地方における医院建築の歴史を良好に伝える貴重な遺構です。
岡山県久米南町の誕生寺境内に架かる無垢橋は、大正9年(1920年)に建造された全石造りの橋です。片目川を跨ぐ長さ7.3m、幅2.6mのこの石橋は、国の登録有形文化財に登録されており、浄土宗開祖・法然上人の生誕地として知られる誕生寺の歴史的景観を構成する重要な建造物です。
岡山県井原市の山成酒造で、6棟のうち唯一「造形の規範」を理由に登録されたのが離れ座敷。大正4年(1915年)築の平屋で、床と違棚を備えた座敷、仏間、中庭に向く縁からなる。栄えた造り酒屋が客を遇した、令和6年登録の一棟を訪ねる。
岡山県玉野市の高台に建つ龍乗院鐘楼門は、大正11年(1922年)に建てられた鉄筋コンクリート造と木造の混合構造による楼門です。下層のモダンな花崗岩・白タイル仕上げと上層の伝統的な入母屋造が融合した、当地で類例を見ない建築として国の登録有形文化財に登録されています。
1925年竣工、沖縄県に現存する最古の鉄筋コンクリート造建築物。台風対策の八角形平面や十字形の独創的な設計で知られ、2017年に国の重要文化財に指定。沖縄の近代建築の原点を訪ねる旅へ。
沖縄県南城市にある仲村渠樋川は、琉球石灰岩で築かれた沖縄を代表する伝統的石造井泉です。1912年に津堅島の石工により造り替えられ、男女別の水場や県内唯一の五右衛門風呂を備えた共同用水施設として、1995年に国の重要文化財に指定されました。石畳の坂道や拝所が残る、沖縄の水の文化を体感できる貴重な文化遺産です。
沖縄・黒島の東筋集落に建つ神山家住宅主屋。大正元年(1912年)築の木造平屋建で、低く抑えた軒と赤瓦の寄棟屋根をもち、仏壇と床の間を備えた八畳の一番座を中心とする、離島の古い民家形式を残す登録有形文化財です。
沖縄本島の東360キロ、隆起サンゴ礁の北大東島。琉球石灰岩を布積みにした凹形平面の事務所は、東洋製糖の燐鉱事業の拠点だった。2005年登録の有形文化財で、現在はりんこう交流館として島の歴史を紹介する展示と居酒屋を備える。
北大東島の港地区に残る、正面約11メートルの石造の浴場跡。燐鉱で働く人びとと島の住民が湯を浴びた共同浴場で、大小2槽のコンクリート浴槽とボイラー室の跡が今も読み取れる。2007年登録の有形文化財である。
川のない北大東島で、約500平方メートルのモルタル敷きの斜面に降った雨水を集め、2槽の掘り込みタンクへと導いて下阪浴場へ供給した集水施設。水の乏しい離島の暮らしの知恵を示す2007年登録の有形文化財。
北大東島の社員浴場へ水を送った円形の石造の貯水槽。深さ2.5メートル、内径8.9メートルで、外壁を琉球石灰岩の布積み、内壁をモルタル塗で築く。上に載る高架タンクの基部も残る2007年登録の有形文化財。
北大東島の旧会社集落に建つ、延べ面積約51平方メートルの鉄筋コンクリート造の浴場。浅く湾曲した欠円アーチ形のスラブ屋根と、それぞれ入口の異なる3室が特徴。離島の近代建築を示す2007年登録の有形文化財。
沖縄県南大東島の西港を見下ろす高台に建つ、大正13年(1924年)頃に築かれた石造のボイラー小屋。台風時に漁船を陸地へ引き揚げるウインチの動力源として使われた施設で、島の珊瑚石灰岩を乱積にして築かれた壁体が今も残ります。1900年に玉置半右衛門率いる開拓団が上陸した地点を望むこの遺構は、無人島から砂糖の島へという南大東島の開拓の歩みを今に伝える貴重な近代化遺産であり、2000年に国の登録有形文化財に登録されました。
岩手県住田町に位置する栗木鉄山跡は、明治14年(1881)から大正9年(1920)まで稼働した民営の製鉄所跡です。令和3年(2021)に国の史跡に指定され、明治〜大正期の中小高炉製鉄所として構内が一体的に残されている日本で唯一の事例として、産業考古学上きわめて高い価値を有しています。二基の高炉跡、事務所跡、水路、鋳物工場跡などの遺構が良好に保存され、宮沢賢治ゆかりの種山ヶ原に静かに佇む、忘れがたい近代産業遺産です。
花巻の旧城下武家町に立つ旧菊池家住宅西洋館は、大正15年に建てられた和洋折衷住宅。下見板張の洋風外観の内に和室と漆喰天井が同居し、宮沢賢治ゆかりの町で解体を免れた登録有形文化財です。
岩手県一関市東山町に残る旧東北砕石工場は、大正13年に建設された石灰肥料製造施設で、石灰産業分野では全国初の国の登録有形文化財です。宮沢賢治が晩年に技師として勤務し、農地改良のための石灰普及に尽力した地としても知られています。隣接する石と賢治のミュージアムとともに、産業遺産と文学の交差点を体感できるスポットです。
大正14年(1925年)に建設された遠野地方初の鉄筋コンクリート造建築。耐震耐火を考慮した設計、幾何学的な外壁意匠、無柱の大空間が特徴で、2017年に国の登録有形文化財に登録されました。現在は遠野市立博物館の収蔵庫として文化財を守り続けています。
大正元年(1912年)に建てられた旧盛岡天主堂は、ロマネスクを基調とした繊細な意匠の木造天主堂です。パリ外国宣教会による盛岡での布教の歴史を今に伝え、三廊式の平面構成やヴォールト天井など、ヨーロッパの石造教会の様式を木造で実現した貴重な建築遺産として、2024年に国の登録有形文化財に登録されました。
佐藤家住宅西洋館は、岩手県一関市千厩町に残る大正13年(1924年)築の木造2階建洋館で、国登録有形文化財です。地元の名酒造・横屋酒造を率いた佐藤秀平が、明治期築の主屋に増築した近代和洋折衷建築の傑作。スレートの海鼠壁、銅板葺の水切庇、ペディメント風破風など意匠の見どころが満載で、現在は「千厩酒のくら交流施設」の一部として無料で公開され、1階には喫茶店「珈琲 樂」も入っています。