東京都・平安
Heian東京都 の平安時代(794 – 1185)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
唐物肩衝茶入〈銘松屋〉は、根津美術館が所蔵する中国・南宋時代の肩衝の茶入で、昭和34年に重要文化財に指定された。足利義政、村田珠光を経て奈良の松屋家に伝わった大名物で、茶人好みの仕覆が附として伝わる。
延喜五年(905年)十月、大宰府の中心寺院・観世音寺の資産を記録した国宝の資財帳。堂塔・仏像・経典・寺領から住僧の数まで一点ずつ書き留め、早い時期の原本に近い貴重な三巻として東京藝術大学に残る古文書を紹介する。
東京国立博物館が所蔵する国宝。11世紀に書写された草稿の巻物で、889〜893年頃の宮廷歌合「寛平御時后宮歌合」を写す。墨の消し跡や未完の歌が随所に残り、編纂作業の現場が紙面にうかがえる。高野切につらなる格調高い仮名も見どころ。
観普賢経は法華三部経の結経にあたる平安十一世紀の写経で、根津美術館の国宝。濃淡の雁皮紙を交互に継いで金切箔を散らし、金泥界線中に温雅な和様の書を記す。対の無量義経と同筆で、別々に伝来し同館で再会した。
一枚の紙に太く力強い行書が走る国宝「破れ虚堂」。南宋の禅僧・虚堂智愚が80歳前後で日本僧に与えた法語で、武野紹鷗や松平不昧が所持し、寛永14年の惨事で切り裂かれた。茶席で最上格とされた一幅。東京国立博物館蔵。
梁の顧野王が編んだ字書『玉篇』全三十巻のうち巻第九。唐代八世紀の写本で、原本は中国で散逸し日本にのみ伝存する。紙背には治安元年の『金剛界私記』があり、遅くとも一〇二一年までの渡来を示す。早稲田大学蔵、国宝。
東京国立博物館の国宝・竜首水瓶。龍の頭が注ぎ口、細い胴が把手をなし、角を押せば片手で注げる。両眼にガラスを嵌め、胴には天馬を毛彫する。ペルシャの器形と東西の意匠が溶け合った、法隆寺献納宝物の名品です。
唐の太宗が631年に編ませた全50巻の政治書。中国では散佚したが、平安中期に和様の彩箋へ書写された現存最古の13巻が九条家に伝来した。紫や縹の染紙に金泥の界線、典雅な楷書、乎古止点の書き入れが見どころの国宝。
碣石調幽蘭第五は、東京国立博物館が所蔵する唐時代の書跡で、昭和29年に国宝に指定された。七絃琴の曲「幽蘭」の弾き方を文章で記した琴譜を唐代初期の楷書で写した巻物で、巻末には59の曲名を列挙している。
画面わずか縦24.2cmの小品ながら、南宋画院の花鳥画の頂点を示す国宝。伝・李安忠筆で、枸杞のかたわらを歩む一羽を精緻に描く。足利義教の鑑蔵印を捺し、東山御物に列なる名品。根津美術館蔵、展示は不定期。
南宋の宮廷画家・李迪が慶元三年(一一九七)に描いた国宝。白く咲いて一日のうちに紅へ染まる酔芙蓉を、繊細な筆と微妙な階調で写実的にとらえた二幅で、もと冊仕立を対幅に改めた小品である。東京国立博物館が所蔵する。
東京国立博物館が所蔵する国宝十六羅漢像は、11世紀平安時代に絹へ描かれた現存最古の羅漢図。滋賀の聖衆来迎寺に伝来し、絹の裏から彩る裏彩色が澄んだ色調を生む。色紙形に羅漢の名と住処を記し、平安貴族の優美な感性をうかがわせる16幅の名品。
団扇形の絹に林檎の一枝を描いた宋代中国の小品で、蕾、ほころびかけ、満開までの花が一本の枝の上に並び、短い花の時間が読み取れる。北宋の趙昌の作と古来伝わるが制作は南宋とされ、昭和31年に国宝指定。東京・荏原 畠山美術館の所蔵。
東京国立博物館が所蔵する国宝の三幅対。南宋の宮廷画家・梁楷の出山釈迦図と雪景山水図に、伝梁楷の雪景山水図を加えた構成で、足利義満の東山御物として伝わった。三幅は2007年に一件の国宝として統合指定されている。
聳える山々のなか、傘をすぼめた一人の男が雨中を急ぐ。南宋の宮廷画家・馬遠の筆と伝わる国宝の絹本墨画淡彩山水図です。早く日本に渡り、室町時代の水墨画の手本となった静嘉堂の名品を、見どころとともに解説します。
巻第二十の奥書に元暦元年(1184年)の校合が記されることから名づけられた、平安期の『万葉集』写本。五大万葉集のなかで最も歌数が多く、能書十五人ほどによる寄合書で、紫と藍の飛雲を漉き込んだ鳥の子紙に書かれる。
前田育徳会が所蔵する国宝『古今集〈伝藤原清輔筆〉』。平安・12世紀に書写された上下2帖の写本で、原本の失われた古今集を復元する手がかりとなる「清輔本」系統の主要伝本。清輔自筆かをめぐる学術的留保と本文史的価値を読み解く。
前田育徳会が所蔵する国宝。現存最古の古今集写本「高野切」のうち、三人の能書による寄合書の第三種にあたる巻第十九残巻で、十一世紀中頃の書写。長歌などの雑体の歌を収め、切れ味の鋭い筆線と流麗な連綿に平安仮名の到達を示す。
東京国立博物館が所蔵する国宝。仮名序と全二十巻がそろう現存最古の『古今和歌集』写本で、上巻に元永三年(一一二〇)の奥書を持つ。紫や緑に染めた和製唐紙へ雲母で型文様を摺り、金銀の箔を撒いた華麗な彩牋に流麗なかなが書かれる。
東京・虎ノ門の大倉集古館が所蔵する書跡の国宝。紀貫之の古今和歌集仮名序を、色を変えた唐紙三十三枚を継いだ巻子に流麗な草仮名で書写した平安後期の名筆。伝・源俊頼、近年は藤原定実筆とされ、現存する巻子本のうち完本として残る唯一の序である。