重要文化財
Important Cultural Property日本の重要文化財を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
石山寺が所蔵する紙本墨書建久年中検田帳は、建久年間(1190〜1199)に作られた土地の帳簿で、明治38年に重要文化財に指定された。耕地の面積や年貢を記す二巻の古文書が、武家政権成立期の荘園経済の実態を今日に残す。
近江・永源寺を開いた禅僧、寂室元光が貞治六年(一三六七)の臨終に記した遺誡。寄進された土地を返し、堂宇は長老に譲り、修行僧には散会せよと命じた一幅で、昭和三十九年指定の重要文化財。弟子たちは従わず、この地に師の禅を継いだ。
二月九日付で華厳寺に宛てた、永源寺開山・寂室元光の私信。臨済禅では師の筆跡が心の痕跡として重んじられ、この一幅も昭和11年に重要文化財へ指定された。行脚と隠棲に半生を過ごした禅僧の、飾らぬ筆があらわれている。
滋賀県湖南市の常楽寺に伝わる勧進状3巻。延文5年(1360)の落雷で全焼した堂塔を再建するため僧・観慶らが寄進を募った中世の文書で、国宝の本堂と三重塔が生まれた経緯を今に伝える重要文化財です。
園城寺に現存する紙本墨書大蔵経は、室町幕府を開いた足利尊氏が文和3年(1354)に発願した一切経の一部592帖。後醍醐天皇や敵味方の戦没者の供養を願い、各帖末には尊氏自筆の署名を添えた木版の願文が刷られている。
比叡山延暦寺に伝わる平安時代の古文書。入唐した最澄が、天台山のふもと台州で道邃和尚から天台教学とともに大乗菩薩戒を相承したことに連なる一巻で、のちに比叡山の大乗戒壇と日本天台宗の自立を支えた根拠の一つ。明治33年に重要文化財指定。
滋賀県米原市番場の蓮華寺に伝わる重要文化財の過去帳。元弘三年(一三三三)、六波羅探題北方・北条仲時は中山道を東へ落ちのびる途中、番場宿で行く手を阻まれて自刃した。その仲時以下の将兵の名を一巻に記した史料である。
滋賀県東近江市の永源寺に伝わる「寂室元光墨蹟(風撹飛泉詩)」は、開山の禅僧寂室元光が自ら筆を執った一幅である。風が滝水をかき乱す情景を詠んだ詩を書したもので、南北朝時代の作とされ、昭和11年に重要文化財に指定された。
臨済宗永源寺派の開山・寂室元光が、貞治6年(1367年)の遷化の当日に記したと伝わる遺偈。禅僧が臨終に遺す最期の一句で、紙本墨書の一幅として永源寺に蔵される。昭和33年に重要文化財へ指定された墨蹟である。
永源寺を開いた寂室元光が、愛弟子・秀格に「越谿」の道号を授けた双幅。中国渡来の浅葱色「蝋牋」に二匹の草魚と鳳凰を配し、貞治5年(1366)に書かれた重要文化財。斬首された武将・土岐頼遠の遺児という秀格との師弟愛も伝わる。
滋賀県湖南市の天台古刹常楽寺に伝わる平安期の錫杖。鋳銅製で、輪部に宝塔や水瓶、雲形の意匠を据えた荘厳な造りが特色である。左右の遊鐶は失われている。明治44年指定の重要文化財だが、収蔵される寺宝のため公開は事前確認を要する。
滋賀・石山寺が伝える奈良時代の写経。神護景雲二年(七六八)、称徳天皇が亡き先帝の菩提を弔うために書写させた一切経「神護景雲経」の一巻で、説一切有部の戒律を記す。黄檗で染めた麻紙に堂々たる楷書で書かれた重要文化財。
鹿児島県伊佐市の箱崎神社本殿は、室町後期に建てられた三間社流見世棚造の社殿。柱や組物にクスノキを用い、向拝の頭貫を唐破風状に反らせるなど九州の地方色が強く、南九州では稀少な中世建築として重要文化財に指定されている。
鹿児島県伊佐市の八幡神社本殿は永禄2年頃の重要文化財建築。昭和29年の解体修理で日本最古の「焼酎」の文字を記した木片が見つかり、焼酎神社とも呼ばれる。室町・桃山の手法に琉球建築の情調をまじえた珍しい中世社殿。
鹿児島県中種子町坂井の古市家住宅は、屋内の棟札により弘化3年(1846年)の建立と分かる種子島最古の住宅です。庄屋を務めた郷士が建てた重要文化財で、正面入母屋・背面切妻という屋根のつくりやL字型の間取りが見どころです。
鹿児島県歴史・美術センター黎明館に収蔵される国指定重要文化財「大久保利通関係資料」は、明治維新の三傑・大久保利通に関する日記・書簡・公文書・遺品など1,650点からなる貴重な歴史資料群です。西郷隆盛や岩倉具視らとの書簡、ロンドンからの手紙、行政改革の大綱など、近代日本誕生の舞台裏を伝える第一次資料を、薩摩藩の居城跡に建つ黎明館でご覧いただけます。
秋田市の天徳寺境内に佇む佐竹家霊屋は、寛文12年(1672年)に三代藩主佐竹義処が建立した重要文化財の霊廟建築です。漆と極彩色で彩られた豪華な大名菩提所の姿をご紹介します。
秋田県潟上市の神明社境内に佇む観音堂は、享保19年(1734年)に再建された総ケヤキ造りの社殿建築です。入母屋造こけら葺の屋根に唐破風の向拝を備え、随所に施された精緻な彫刻が見事です。昭和27年に厨子・棟札とともに国の重要文化財に指定されました。移建修復時に発見された白狐のミイラも堂内に保存されています。
秋田県横手市大森町に鎮座する波宇志別神社神楽殿は、室町時代中期に建てられた全国的にも類例の少ない両流造の社殿で、1980年に国の重要文化財に指定されました。今も国指定重要無形民俗文化財「保呂羽山の霜月神楽」の舞台として、中世以来の祈りの場が生き続けています。
新潟県小千谷市の魚沼神社境内に佇む阿弥陀堂は、永禄6年(1563年)頃に建立された国指定重要文化財の仏堂建築です。豪雪地帯特有の短い軒や正面のみの縁など、雪国の知恵が凝縮された方三間の茅葺宝形造のお堂で、上杉謙信ゆかりの古社に残る室町後期の貴重な建築遺構をご紹介します。