鎌倉
Kamakura鎌倉時代(1185 – 1333)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
埼玉県ときがわ町の古刹・慈光寺に伝わる国宝。法華経を一品ごとに別の巻に書写し、阿弥陀経・般若心経を加えた三十三巻からなる。鎌倉初頭の三大装飾経の一つで、巻ごとに見返し絵や金銀の料紙の意匠が異なり、当時の宮廷文化の美をいまに残す。
三重県津市美杉町太郎生の國津神社に立つ十三重塔は、鎌倉時代後期に地元産の大洞石で造られた国指定重要文化財です。塔身四面に顕教四仏を刻む優美な石塔と、樹齢800年超の大ケヤキが佇む山里の神社をご紹介します。
三重県津市の高田本山専修寺に伝わる国宝「西方指南抄」は、親鸞聖人が84歳の晩年に師・法然上人の教えを自ら書き留めた渾身の書跡です。鎌倉時代の浄土思想の原点に触れる貴重な文化財の魅力と、専修寺の見どころをご紹介します。
浄土真宗を開いた親鸞が、晩年に日本語の七五調で詠んだ和讃三冊。阿弥陀仏や高僧をたたえる讃歌で、専修寺に残る本資料は一部に親鸞の真跡を含む。昭和二十八年に国宝へ指定された、声に出して唱えるための信仰の歌である。
三重県津市・西来寺に伝わる「版本天台三大部法華疏記」は、中国天台宗第六祖・湛然(妙楽大師)が著した『法華文句記』の鎌倉時代刊本十七帖です。昭和十一年に国の重要文化財(書跡・典籍)に指定されました。本記事では、典籍そのものの背景と価値、所蔵寺院の歴史、周辺観光情報まで丁寧にご紹介します。
山形県酒田市の本間美術館が所蔵する重要文化財。現存する『伊勢物語』諸本のなかで段数が最も少ない塗籠本系統に属し、一一五段・一九八首を綴葉装の斐紙に書写する。定家本とは異なる古い本文を残す貴重な一帖である。
米沢藩主上杉家に伝わった2018通の古文書群。足利尊氏の安堵状から上杉鷹山の書状まで、鎌倉から江戸の四百年を収め、受け取られた当時の折りや封のまま残る。2001年、武家文書として初めて国宝に指定された。
東大寺の学僧・凝然が弘安九年に戒壇院で自筆で記した『華厳孔目章発悟記』の巻第五。紙数四十八枚を行草体で書き、推敲の跡を残す重要文化財。山形の慈光明院が所蔵し非公開だが、京都国立博物館の僚巻は画像で閲覧できる。
上杉神社が所有する絹本著色阿弥陀三尊像は、至大二年(一三〇九)銘をもつ高麗仏画の三幅。各尊が両脇侍を従える珍しい構成で重要文化財に指定されたが、一九八七年に盗難に遭い現在も所在不明である。米沢の見どころと併せて紹介する。
鎌倉時代の刀工・真光による国宝の太刀。天正10年(1582年)、武田勝頼を滅ぼした織田信長が三河吉田城で徳川の老臣・酒井忠次に黄金二百両とともに授けた。糸巻太刀拵とともに山形県鶴岡市の致道博物館に伝わる。
山口県岩国市の吉川史料館が所蔵する国宝「太刀〈銘為次(狐ヶ崎)〉」は、鎌倉時代初期に備中古青江派の名工・為次が鍛えた一振。正治二年(1200)、吉川家の祖・吉香小次郎友兼が駿河国狐ヶ崎で梶原景時一族を討伐した際に佩用した太刀と伝わり、『吾妻鏡』にその記録が残る。作中第一の名作と評される健全な姿と、附指定の黒漆革巻太刀拵が共に伝わる点で極めて貴重です。
山口県防府市の阿弥陀寺に伝わる国宝の鉄宝塔。東大寺再建の大勧進重源が建久8年(1197年)に造らせた鋳鉄製で、内部に仏舎利を納めた水晶五輪塔を安置する。基壇の銘文は寺の創建や設備、後白河法皇への祈りまで詳細に記す。
山梨県小菅村に建つ重要文化財の観音堂。鎌倉後期の建立で、平安時代の住宅建築の手法をひく県内でも希少な仏堂です。廃寺となった長谷寺の一堂が地元に守られて残り、秘仏の如意輪観音と室町期の厨子を祀る、横より縦に長い独特の堂です。
山梨・向嶽寺に伝わる鎌倉時代の達磨図。朱衣をまとい岩上に正面を向いて座す姿を絹に彩色した国宝で、画面上方には建長寺を開いた渡来僧蘭渓道隆の賛がある。日本で描かれた最古級の達磨像であり、日本水墨画の出発点に位置づけられる貴重な一幅。
滋賀県栗東市の古刹・東方山安養寺に残る鎌倉時代後期の石造十三重塔。国の重要文化財に指定されたこの塔は、高さ約334cmの花崗岩製で、四仏の浮き彫りや優美な軒反り、四方に張り出す水煙付きの相輪など、中世石造美術の粋を伝えています。
滋賀県野洲市の生和神社境内に鎮座する末社春日神社本殿は、鎌倉時代後期に建立された一間社流造・檜皮葺の重要文化財建造物です。隣接する生和神社本殿よりも古い様式を保ち、中世の小規模神社建築の貴重な実例として高く評価されています。
滋賀県大津市の石山寺に建つ多宝塔は、建久5年(1194)に源頼朝の寄進で建立された、年代の明らかなものとしては日本最古の多宝塔。方形の下層と円形の上層が調和する優美な姿で「日本三名塔」に数えられる国宝建築です。快慶作の大日如来坐像や鎌倉初期の柱絵も内部に伝え、歴史と美が凝縮された空間です。
滋賀県栗東市荒張の大野神社楼門は、県内の社寺に残る楼門で最も古い遺構です。鎌倉前期の建立ながら平安末期の様式を残し、三間一戸・入母屋造・檜皮葺で東を向きます。祭神は菅原道真公。明治34年に重要文化財へ指定されました。
滋賀県守山市金森町に立つ懸所宝塔は、鎌倉後期(1275–1332年)に造られた高さ約3.83メートルの石造宝塔で、大正14年(1925年)に国の重要文化財に指定されました。基礎・塔身・屋根・相輪がすべて完全に残り、均整のとれた姿と基礎側面に刻まれた孔雀の浮彫が美しく、近江に数ある石造宝塔のなかでも屈指の名作と讃えられています。日本史上初の一向一揆として知られる金森合戦の舞台、善立寺・因宗寺の境内に静かに佇む本塔は、中世日本の祈りと歴史が交差する貴重な文化遺産です。
滋賀県甲良町・湖東三山の一つ、西明寺に建つ国宝・三重塔の魅力を紹介。鎌倉時代後期に飛騨の匠が手がけた檜皮葺の純和様建築と、700年以上の時を超えて残る極彩色の仏画壁画は必見です。