全国の史跡名勝天然記念物
全国の史跡名勝天然記念物を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
福島県白河市の阿武隈川左岸、標高407メートルの独立丘陵頂部に位置する天王山遺跡は、弥生時代後期前半(およそ1世紀頃)の集落跡です。出土した土器は東北南部から北陸地方の標式資料「天王山式土器」として知られ、令和3年に国の史跡、令和6年には出土品が国の重要文化財に指定されました。整備された歩道で頂上まで登ることができ、白河市歴史民俗資料館では実物の出土品を見学できます。
いわき市渡辺町の観音堂境内に立つ大小2本のイロハカエデ。枝が外へ曲がって垂れ下がり、傘のような樹冠をつくる。この枝垂れは突然変異とされ、形態学・遺伝学的に貴重なため昭和12年に国の天然記念物へ指定された。紅葉は11月下旬から。
1969年の県道工事中に出現した福島県いわき市の中田横穴は、古墳時代後期の装飾横穴墓として知られる。後室の三方の壁に赤と白の連続三角文が三段に描かれ、床全面が朱に塗られた稀少な例。約1300点の副葬品も出土した。
福島県大玉村の福満虚空蔵尊境内に立つ「馬場ザクラ」は、樹齢千年を超えるエドヒガンザクラの老樹で、昭和11年(1936年)に国の天然記念物に指定されました。平安時代末期の武将・源義家が桜の鞭を駒止めとして土に挿し、それが根付いたという伝説から「駒止めの桜」とも呼ばれ、農民が種まき時期の目安としたことから「種まき桜」の別名も持ちます。例年4月20日前後に薄紅から白へと変化する花を咲かせ、千年の歴史を今に伝えています。
福島県川内村の標高842メートル平伏山山頂にある小さな沼「平伏沼」は、モリアオガエルの繁殖地として1941年から国の天然記念物に指定されています。木の枝先に白い泡状の卵塊を産み付ける珍しい習性をもつカエルの聖地で、村民が80年以上にわたり守り継いできた阿武隈の梅雨の風物詩を、その自然と文化的背景とともにご紹介します。
福島県南相馬市鹿島区、真野川南岸の段丘上に約100基が点在する国史跡。径10m前後の小円墳が主体で、墳丘長28.5mの前方後円墳20号墳からは全国でも数例しかない金銅製双魚佩一対が出土し、被葬者と中央政権との結びつきを伝える。
柏原藩陣屋跡は、兵庫県丹波市柏原町にある柏原藩2万石の陣屋の跡で、昭和46年に国の史跡に指定された。大名陣屋として原位置に残るほかにない例で、明治に小学校の校舎となり、学制の発達も伝える。
香住海岸は、兵庫県美方郡香美町の日本海に面した山陰の岩石海岸で、昭和13年に国の名勝に指定された。山陰海岸で最も湾入に富んだ隆起海岸で、鎧の袖の大絶壁や島々、無数の洞窟が複雑な海岸線に沿って連なっている。
兵庫県川西市の伊丹台地上に広がる弥生時代中期の大規模集落跡。東西800m・南北400mに及び、斜面に巡らされた珍しい環濠や板塀で囲まれた大型掘立柱建物が見つかった。平成12年に国史跡指定。出土した栄根銅鐸の複製は文化財資料館で見られる。
兵庫県赤穂市の赤穂城跡に残る本丸庭園と二之丸庭園。廃城後に田畑となり埋もれた池泉が、数十年の発掘調査をもとに復元された。本丸の大池泉は板石や瓦で池底を化粧し、二之丸の錦帯池は舟遊びができる雄大な池。平成14年に国の名勝に指定。
淡路島・洲本市の旧益習館庭園は、城下町建設の石切場跡に造られた池泉回遊式の武家庭園。徳島藩筆頭家老の稲田氏の別荘に始まり、矢穴の残る日本最大級の巨石が池畔に並ぶ。二〇一九年に淡路島で初の国名勝に指定された。
神戸・湊川神社の境内に立つ国史跡。元禄五年(1692年)、徳川光圀が楠木正成の墓所に建てた亀趺碑で、表面の八文字「嗚呼忠臣楠子之墓」は光圀の自筆。幕末には維新の志士たちが額づき、勤皇思想の精神的な拠りどころとなった石碑です。
標高356メートルの猪ノ口山に築かれた戦国の山城跡。城主・赤井直正は明智光秀の包囲を一度は退け、「丹波の赤鬼」と恐れられた。野面積みの石垣や三方の尾根に広がる砦群が残り、山頂からは丹波の盆地を一望できる。
淡路島の西岸、播磨灘に面して約2.5キロ続く砂浜と黒松林。約5万本のクロマツが茂り、昭和3年に国の名勝に指定された。柿本人麻呂が万葉集に詠んだ古名「飼飯の海」の地で、松ごしに沈む夕陽と小豆島の眺めで知られる。
兵庫県たつの市にある国史跡。揖保川右岸に営まれた集落跡で、縄文時代後期から平安時代まで人が暮らし、弥生時代中期に最も栄えた。竪穴住居や方形・円形の周溝墓、8条の大溝が見つかり、県内最多の分銅形土製品も出土。史跡公園として無料公開されている。
淡路島南東部の三熊山に築かれた洲本城跡は、戦国期から幕末まで淡路統治の中心となった総石垣の山城。脇坂安治が今に残る姿へ改修し、全国でも数少ない2本の登り石垣や大石段、天守台が残る。山頂には日本最古の模擬天守が立つ。
兵庫県養父市能座にそびえるヒダリマキガヤは、種子に左巻きの筋をもつカヤの変種で、樹齢約800年・高さ26メートルの日本最大の巨樹。1951年に国の天然記念物に指定された。京都府知事北垣国道の生家跡に立ち、地元で親しまれてきた。
兵庫県養父市大屋町の山中に立つ、樹齢1,000年を超えるとされるエドヒガンザクラの巨樹。樹高13.8メートル、幹回り6.3メートルの兵庫県下最大の桜で、1951年に国の天然記念物に指定されました。「仙桜」とも呼ばれ、地域に守り継がれてきた古木の魅力と訪問情報をご紹介します。
壇場山古墳/第一、二、三古墳は、兵庫県姫路市御国野町国分寺にある全長約143メートルの前方後円墳と周囲の古墳で、大正10年に国の史跡に指定された。後円部の頂上に長持形石棺が見られる。
兵庫県朝来市の茶すり山古墳は、5世紀前葉に築造された直径約90メートルの大型円墳で、円墳としては近畿地方最大、全国でも第4位の規模を誇ります。2004年に国の史跡に指定され、出土品は国の重要文化財です。但馬の首長がヤマト王権と深く結びついていたことを物語る豊富な副葬品が出土しています。