鎌倉
Kamakura鎌倉時代(1185 – 1333)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
高野山の入口に建つ西南院が所蔵する重要文化財。四天王とその軍勢を統べる護国の忿怒尊・大元帥明王を描く掛幅。秘法ゆえ遺品が少なく貴重で、文化庁は中国・元時代の作と記録する。常時公開ではなく、高野山霊宝館で管理される。
高野山の清浄心院が所蔵する鎌倉時代の重要文化財。阿弥陀と観音が姿を変え、蓮の糸で一夜に織り上げたという当麻曼荼羅の縁起と、浄土往生を願う中将姫の説話を描く掛幅一幅。光明寺の国宝絵巻とは別の作で、高野山霊宝館で管理される。
和歌山市の満願寺が所有する重要文化財。院政を率いた鳥羽天皇を描く鎌倉時代の肖像で、上皇の参詣など高野山の復興とも縁が深い。本堂が全焼した平成の火災を、京都国立博物館への寄託によってのがれ、今日まで守り継がれた一幅である。
金剛峯寺が伝える重要文化財。高野山を空海に譲ったと伝わる地主神丹生明神を描く鎌倉時代の神像である。神仏習合の信仰を映す一幅で、令和七年の御社遷宮を機に高野山の神々への関心が高まるなか、改めて注目される。
金剛峯寺が所蔵する重要文化財。中国元時代に描かれ、海を越えて高野山に伝わった請来仏画である。寺伝は薬師如来と呼ぶが、明確な持物を欠くため、国の指定名称は単に如来像とする。和様とは異なる大陸の作風が見どころ。
高野山の学問寺・正智院が所蔵する鎌倉時代の仏画。八つの髻を結う文殊菩薩が獅子上の蓮華座に坐し、八大童子を従える。災いを除く八字文殊法の本尊として描かれた重要文化財で、現在は高野山霊宝館に保管され、入れ替え展示で公開される。
高野山の塔頭・善集院が所蔵する鎌倉時代の仏画。空海が嵯峨天皇の御前で八宗の高僧と論議し、大日如来の姿を現したという伝承を描く。金剛界の大日が智拳印を結ぶ希少な画題で、重要文化財として高野山霊宝館に保管される。
高野山の塔頭・光台院が所蔵する鎌倉時代の仏画。北方を守る四天王の一尊・毘沙門天を単独の主尊として描き、甲冑をまとい宝塔と戟を執り邪鬼を踏む。護法と福徳の神への信仰を示す重要文化財で、高野山霊宝館に保管される。
高野山の学問寺・正智院が所蔵する鎌倉時代の仏画。延命と現世利益を祈る普賢延命法の本尊で、真言系の二十臂像は四頭の白象に坐し各手に法具を執る。長寿への祈りを示す重要文化財で、高野山霊宝館に入れ替え展示で公開される。
和歌山県有田川町の浄教寺が所蔵する鎌倉時代初期の仏画。釈迦の入滅を描く涅槃図ながら、大きな天蓋や黒雲に乗る龍王など通例にない図像を多く備える。明恵ゆかりの最勝寺から伝来した重要文化財で、春秋の彼岸などに公開される。
高野山一心院谷の五坊寂静院に伝わる鎌倉時代の不動明王画像。燃えさかる炎を背に座す揺るがざる尊が、三人の童子を従える珍しい構成をとる。筆者には願行の名が伝承として挙げられ、鎌倉仏画の佳品として知られる重要文化財である。
紀州由良の興国寺に伝わる開山である法燈国師(心地覚心)の頂相。正和四年(1315年)覚慧の筆になり、一山一寧の賛をもつ。径山寺味噌や普化尺八を宋から日本にもたらした禅僧をしのぶ、鎌倉時代の重要文化財である。
高野山奥之院の経蔵に納められた高麗版一切経。版本6027帖と写本258帖、計6285帖の朝鮮渡来の仏典群で、慶長4年(1599年)に石田三成が亡き母の菩提を弔って奉納した。回転式の輪蔵とともに戦国末の祈りの跡をとどめる。
和歌山県紀美野町の野上八幡宮に伝わる、鎌倉時代の備前長船派の名工・真長による重要文化財の太刀。長船三作の一人として名高い真長の優美な作風と、当時の拵が共に伝わる希少な一振です。
和歌山県の高野山・龍光院に伝わる重要文化財「厨子入倶利伽羅竜剣」をご紹介します。剣に黒龍が巻きつく密教の聖剣を専用の厨子に納めた一具で、弘法大師空海が天長元年(824年)の神泉苑における雨乞いに用いたとの寺伝を持つ聖宝。倶利伽羅竜剣の象徴、厨子の荘厳、空海と龍にまつわる伝説、高野山霊宝館での公開情報、周辺の見どころまで、英語版・日本語版の両方で詳しくご案内します。
鎌倉時代に肥後国で活動した延寿派の刀工国時による太刀で、中直刃を焼き、地鉄に白気がかかる。享保6年、八代将軍徳川吉宗が祖父頼宣の五十回忌などに際して紀州東照宮へ奉納した一口で、現在は和歌山県立博物館に寄託されている。
茎に作者名と官途、正応二年十一月の年紀を刻む備前国の刀工景依による太刀で、刀樋を掻流し、小丁子を焼く。鎌倉時代後期の生ぶの一口で、紀州東照宮が所有し、現在は和歌山県立博物館に寄託されている。糸巻太刀拵を附す。
茎に「真長」と銘を切る鎌倉時代の太刀で、備前長船の名工真長の作とされ、直刃に互の目をまじえる。紀州藩三代藩主徳川綱教が紀州東照宮へ奉納した一口で、葵紋の糸巻太刀拵を附し、現在は和歌山県立博物館に寄託されている。
紀州東照宮が蔵する重要文化財。鎌倉後期の初期長船の名工と伝わる真長の作で、約80センチの生ぶの長寸に直刃を焼く。徳川の葵紋を散らした金梨子地の拵をともない、刀身と拵がそろって伝わるひときわ完備した一具である。
紀州東照宮が蔵する太刀〈銘伯耆大原真守〉。伯耆の祖安綱の系譜を引く鎌倉初期の刀工真守の作で、表に連樋を掻き、裏には梵字を彫る。安綱と同じ大正二年指定の重要文化財で、紋を置かない無地の拵を伴う、伯耆鍛冶の系譜を伝える一口である。