鎌倉
Kamakura鎌倉時代(1185 – 1333)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
兵庫県加西市の一乗寺五輪塔は、地輪東面に元亨元年(1321年)十月十七日の刻銘を持つ総高155cmの流紋岩製石塔。各輪の四方に四方五大の種子を彫り、もとは円光谷の墓地にあった市内最古の在銘石造物です。
兵庫県小野市に佇む国宝・浄土寺浄土堂は、東大寺復興の大勧進・重源上人が建久3年(1192)に建立し、1197年頃に落成した鎌倉時代前期の仏堂です。中国宋から重源が導入した「大仏様」という建築様式を、仏堂として唯一完全なかたちで現在に伝える貴重な遺構。堂内には名仏師快慶作の阿弥陀三尊立像(国宝、阿弥陀如来像高5.3m)が安置され、夏から秋の彼岸にかけての夕刻、西の蔀戸から差し込む光が床板に反射して三尊を金色に照らし出す「御来迎」の情景は圧巻です。建物と本尊がともに国宝に指定されるきわめて希少な文化財。
兵庫県加東市の朝光寺に建つ鐘楼。文化庁は鎌倉後期の建築とし昭和29年に重要文化財に指定した。箱棟をのせた寄棟屋根に袴腰を組み合わせた姿は全国でも類例が少なく、簀子張りの縁など鎌倉末期の形態をよく留める。
兵庫県神戸市西区の如意寺に建つ阿弥陀堂(常行堂)は、鎌倉前期の建築で、神戸に現存する最古の建物とされる。桁行三間・梁間三間、入母屋造で正面を全面蔀戸とし、内部には同時期の阿弥陀如来像が残る。天台式伽藍の見どころと参拝情報を紹介する。
兵庫県加西市の天台宗・法華山一乗寺に伝わる絹本著色阿弥陀如来像は、鎌倉時代の一幅。明治41年に国の重要文化財に指定された。国宝三重塔で知られる西国札所の古刹に残る、ふだんは表に出ない静かな仏画を訪ねる。
神戸・有馬温泉の湯泉神社が所蔵する鎌倉時代の掛幅、絹本著色熊野曼荼羅図。熊野三山の神仏を一画面にまとめた礼拝用の聖地図で、有馬への熊野信仰の広がりを映す。明治37年に保護され、いまは重要文化財に指定された希少な遺品です。
兵庫県西宮市の黒川古文化研究所が所蔵する刃長69.1センチの太刀。茎には刀工名がなく「一」の一字のみを切る。備前吉岡一文字の作と考えられ、華やかな丁子乱れと淡い乱れ映りを見せる鎌倉時代中期から後期の重要文化財。
備中・古青江の刀工、包次が鍛えた在銘の太刀。刃長79.3センチ、腰反りの高い優美な姿に、縮緬肌と地斑の澄肌、小乱れの刃文が古青江の特色をよく示す。昭和53年に重要文化財に指定され、黒川古文化研究所が所蔵する。
兵庫・黒川古文化研究所が所蔵する重要文化財の太刀。鎌倉末期の備前長船三代・景光が鍛え、刃長77.6センチ、身幅広く反りはやや深い。佩表には三鈷柄の剣を彫るが、後世の磨上げで柄は隠れ、鎺には徳川家の三つ葉葵紋が残る。
兵庫県西宮市・黒川古文化研究所が所蔵する国宝の短刀「名物 伏見貞宗」をご紹介します。鎌倉時代の相州伝を代表する名工・貞宗の手になる刃長30.2センチの優品で、無銘ながら本阿弥家により貞宗作と極められ、茎には朱漆で「貞宗」「本阿(花押)」の銘が記されています。伏見城ゆかりの伝来や徳川家三つ葵紋の刀袋、不動明王・毘沙門天の梵字を彫る刀身の見どころ、来館方法、周辺観光情報まで、海外のお客様にもわかりやすく解説します。
兵庫県西宮市の黒川古文化研究所が所蔵する国宝「短刀 銘来国俊」。鎌倉時代後期に京都で活躍した来派の名工・来国俊による刃長24.5センチの優品で、徳川五代将軍綱吉から大名・柳沢家へ下賜された由緒ある一口です。明るく冴える直刃と健全な茎を備え、葵紋を散らした豪華な拵えとともに、年二回の特別展で公開されます。
兵庫県小野市の浄土寺浄土堂に安置される国宝・阿弥陀三尊立像。東大寺再建を担った重源ゆかりの寺に立ち、仏師快慶の作と伝わる。中尊の阿弥陀如来は高さ約5.3メートル。夕刻、西側の蔀戸から射す光が背後を染め、来迎の姿を堂内に現す。
和歌山県高野山の金剛三昧院多宝塔は、貞応2年(1223)に北条政子の発願で建立された国宝。石山寺多宝塔に次いで古く、高野山に現存する最古の建造物です。内部には重要文化財の五智如来坐像が安置され、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産でもあります。宿坊や大シャクナゲでも名高い境内で、鎌倉時代の息吹を今に伝える名塔を訪ねてみませんか。
和歌山県有田市の浄妙寺に建つ多宝塔は、空輪頂上まで高さ12.95mの三間二層塔。鎌倉時代中期の建造で、明治37年に国指定を受けた。塔内の須弥壇には五智如来を安置し、板壁には真言八祖、四方の壁には釈迦八相成道図が描かれている。
和歌山県有田市の浄妙寺本堂は、薬師如来を祀り薬師堂とも呼ばれる重要文化財。桁行三間・梁間三間の寄棟造で本瓦葺、向拝一間を備える。天正13年(1585年)の兵火を免れた鎌倉後期の建築で、緩い屋根勾配に当時の特徴を残す。
和歌山県海南市に建つ国宝・善福院釈迦堂。本尊像内の嘉暦2年(1327年)銘から鎌倉末期の再建とされる禅宗様仏殿で、太い木割と四隅の珍しい燧梁に和様を交えた古式の遺構として円覚寺舎利殿や功山寺仏殿と並び称されます。
和歌山県海南市にある長保寺本堂は、延慶4年(1311年)建立の国宝建築。和様を基調に禅宗様を巧みに取り入れた折衷様式の傑作で、紀州徳川家の菩提寺としても知られる千年の歴史を持つ古刹です。
和歌山県かつらぎ町の宝来山神社に伝わる紀伊国桛田庄絵図は、紀の川と静川に挟まれた中世荘園の田畑や山林、二十三宇の家々を北を上に一枚へ写した鎌倉時代の重要文化財。教科書にも載る荘園絵図として知られ、京都の神護寺にも同様の絵図が残る。
金剛峯寺が所蔵する鎌倉時代後期の山水屏風。空海の詩文集『性霊集』にちなむ真言霊地を描き、密教の灌頂で阿闍梨の背後に立てられた六曲一隻で、重要文化財。東寺・神護寺の国宝とは別の作で、高野山霊宝館で入れ替え展示される。
高野山の子院・宝寿院が所蔵する鎌倉時代の重要文化財。延命・滅罪・除災を祈る尊勝陀羅尼の世界を表した曼荼羅で、仏頂尊・尊勝仏頂を中尊とし、尊勝法の視覚的な基盤となった。現存作は少なく、高野山霊宝館で入れ替え展示される。