鎌倉
Kamakura鎌倉時代(1185 – 1333)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
日本史上もっとも著名な刀工とされる鎌倉時代末期の相州正宗が鍛えた無銘の刀。大磨上げで刃長64.4センチ。能楽の名門観世家から徳川将軍家、有栖川宮を経て東京国立博物館へ伝来した国宝で、ゆるやかな刃文と沸の美しさ、茎に残る梵字の彫物が見どころ。
国宝「刀〈無銘正宗(名物太郎作正宗)〉」は、鎌倉時代末期の名工・五郎入道正宗の作と認められる一振り。徳川家臣の水野太郎作正重所持に号を発し、徳川将軍家を経て寛永10年(1633年)に加賀前田家へ伝来、現在は前田育徳会が所蔵する。穏やかな湾れの刃文と深い地鉄が魅力で、金沢の石川県立美術館内・前田育徳会尊經閣文庫分館で随時公開される。
東京国立博物館が所蔵する国宝、片輪車蒔絵螺鈿手箱。鎌倉時代の作で、沃懸地に螺鈿で水に沈む牛車の輪を表す。量感に富む豊かな器形と整然とした文様には、平安の同名の国宝とは異なる時代の嗜好がよくうかがえる一品。
足利義政、村田珠光、千利休ゆかりの重要文化財・松屋肩衝。大名物唐物茶入の代表として500年以上の歴史を紡ぐ名器の魅力と来歴を紹介。東京・根津美術館所蔵。
一枚の紙に太く力強い行書が走る国宝「破れ虚堂」。南宋の禅僧・虚堂智愚が80歳前後で日本僧に与えた法語で、武野紹鷗や松平不昧が所持し、寛永14年の惨事で切り裂かれた。茶席で最上格とされた一幅。東京国立博物館蔵。
梁の顧野王が編んだ字書『玉篇』全三十巻のうち巻第九。唐代八世紀の写本で、原本は中国で散逸し日本にのみ伝存する。紙背には治安元年の『金剛界私記』があり、遅くとも一〇二一年までの渡来を示す。早稲田大学蔵、国宝。
東京国立博物館の国宝・竜首水瓶。龍の頭が注ぎ口、細い胴が把手をなし、角を押せば片手で注げる。両眼にガラスを嵌め、胴には天馬を毛彫する。ペルシャの器形と東西の意匠が溶け合った、法隆寺献納宝物の名品です。
建仁元年(一二〇一)、後鳥羽上皇の熊野御幸に随行した藤原定家が日ごとに書きとめた自筆の道中記。輿の揺れや山越えへの不平が漢文で並ぶ国宝で、独特の定家様の筆跡と九か所での歌会の記述が読みどころ。三井記念美術館蔵。
泰定2年(1325)、元の禅匠・古林清茂が64歳で入元僧・別源円旨に与えた餞別の偈。三年の修行を認める文面は印可状に等しい重みを持つ。弘祥寺から織田信長を経て伝来した紙本墨書の国宝で、五島美術館が所蔵する。
東京国立博物館が所蔵する国宝「碣石調幽蘭第五」は、現存する世界最古の古琴の楽譜です。唐時代に書写された4メートルを超える巻物には、1400年前の音楽が文字譜として刻まれています。
全十二巻のうち本来の巻第七だけが、藤沢の本体を離れて東京国立博物館に伝わる国宝絵巻。時宗の開祖一遍の遊行を描き、近江の関寺から京都へ、市屋道場の踊念仏が絹本に活写される。正安元年(1299年)、法眼円伊筆。
画面わずか縦24.2cmの小品ながら、南宋画院の花鳥画の頂点を示す国宝。伝・李安忠筆で、枸杞のかたわらを歩む一羽を精緻に描く。足利義教の鑑蔵印を捺し、東山御物に列なる名品。根津美術館蔵、展示は不定期。
奈良・春日社の神々の霊験譚を集めた、全二十巻九十三段の絵巻。延慶二年(一三〇九)ごろ宮廷絵師の高階隆兼が絹本に描き、当初の鮮やかな濃彩が塗り直されることなく完存する。令和三年に国宝指定された、鎌倉やまと絵の頂点。
南宋の宮廷画家・李迪が慶元三年(一一九七)に描いた国宝。白く咲いて一日のうちに紅へ染まる酔芙蓉を、繊細な筆と微妙な階調で写実的にとらえた二幅で、もと冊仕立を対幅に改めた小品である。東京国立博物館が所蔵する。
東京・根津美術館が所蔵する国宝。鎌倉時代に描かれ、那智滝そのものを飛瀧権現の御神体とした唯一の垂迹画。縦160.7センチの大幅で、やまと絵に宋元画の墨と金泥を交え、上部に月輪を配して聖性を示す。公開はまれな名品。
団扇形の絹に林檎の一枝を描いた宋代中国の小品で、蕾、ほころびかけ、満開までの花が一本の枝の上に並び、短い花の時間が読み取れる。北宋の趙昌の作と古来伝わるが制作は南宋とされ、昭和31年に国宝指定。東京・荏原 畠山美術館の所蔵。
東京国立博物館が所蔵する国宝の三幅対。南宋の宮廷画家・梁楷の出山釈迦図と雪景山水図に、伝梁楷の雪景山水図を加えた構成で、足利義満の東山御物として伝わった。三幅は2007年に一件の国宝として統合指定されている。
聳える山々のなか、傘をすぼめた一人の男が雨中を急ぐ。南宋の宮廷画家・馬遠の筆と伝わる国宝の絹本墨画淡彩山水図です。早く日本に渡り、室町時代の水墨画の手本となった静嘉堂の名品を、見どころとともに解説します。
東京・駒場の尊経閣文庫(前田育徳会)に伝わる国宝「三朝宸翰」は、鎌倉末〜南北朝期の伏見・花園・後醍醐の三天皇による自筆消息を一括で伝える稀有な文化財です。宸翰様を代表する能書帝たちの筆致と、激動の時代の生の言葉が紙のうえに並ぶ、類例のない書跡の宝庫をご紹介します。
東京・目白台の永青文庫が所蔵する重要文化財「清拙正澄墨蹟〈与鉗大治蔵主法語〉」。鎌倉末期に中国元から渡来し日本臨済禅の確立に貢献した大鑑禅師・清拙正澄が、弟子の鉗大冶蔵主に与えた法語(説法)の自筆墨蹟です。来歴・見どころ・基本情報を詳しくご紹介します。