東京都・明治
Meiji東京都 の明治時代(1868 – 1912)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
上野戦争で焼失した寛永寺の本堂を、明治十二年に川越の喜多院から移築して再建したのが現在の根本中堂。桁行七間の大型仏堂で、秘仏の薬師如来を祀り、鏡天井や尾垂木付の組物に天台本堂の風格が残る。
日本資本主義の父・渋沢栄一が、先妻千代の十七回忌にあわせ明治三十一年に建てたと伝わる霊堂。桁行四間半の宝形造で、内陣境の欄間彫刻や杉戸の彩色画に、小さな堂ながら丁寧な技が息づいている。
明治17年頃に名主・池谷藤右衛門が建てた土蔵。昭和前期にモルタル洗い出しで石造風に改修された。置屋根と観音開きの防火戸、切妻に残る「山藤」の紋章、画家・吉岡堅二が構想し実現しなかったアトリエ改造計画を紹介する。
東京都東大和市清水。名主・池谷藤右衛門が明治中期に建てた四間取の大型農家を、日本画家・吉岡堅二が昭和19年から46年間住みながら改造した。35.5センチの大黒柱、土間を転用したアトリエ、年2回の公開について。
東京都青梅市の旧吉川英治邸(草思堂)主屋は、明治中期の養蚕民家を作家・吉川英治が昭和23年頃に自ら設計改修した住まい。三つの煙出しを残し、庭に開く続き間の座敷で『新・平家物語』が書かれたと伝わる。2023年登録の国登録有形文化財。
東京都青梅市の旧吉川英治邸(草思堂)洋館は、作家・吉川英治が書斎とした明治後期の離れ。寄棟桟瓦葺に軒のブラケットをめぐらし、瀬戸本業タイルのテラスや大谷石の基礎など各地の資材を集めて造られた。2023年登録の国登録有形文化財。
東京都西東京市、青梅街道の旧宿場町に残る下田家住宅文庫蔵。田無村の世襲名主をつとめた下田家の屋敷に伝わる明治前期の土蔵で、石造風モルタル洗出しの外壁や二階の荷揚げ口を備え、2019年に登録有形文化財となった。
東京都調布市の白百合女子大学キャンパス内にある「めぐみ荘」は、伊豆修善寺で名主・代官を務めた菊池家の主屋を昭和初期に移築した明治前期の大型民家です。2014年に国の登録有形文化財に登録され、越屋根を上げた桟瓦葺屋根、広い土間、太い大黒柱、六間取の上質な座敷、式台の痕跡など、上級民家の格式を今に伝えています。毎年秋の「東京文化財ウィーク」期間中に特別公開されるこの文化財の歴史・見どころ・アクセスを詳しく解説します。
明治36年に建てられた煉瓦造の観測台。一階は八角、二階は円形でドーム屋根をかけ、赤道儀を据えて天測を行った。現存する日本最古級のドーム観測室ともいわれる越中島キャンパスの登録有形文化財である。
明治36年に建てられた煉瓦造平屋の観測台。八角平面に八角錐の屋根をかけ、子午儀を据えて正確な時刻を測った。第一観測台と対をなし、設計は三橋四郎と推定される越中島キャンパスの登録有形文化財である。
中国・南宋時代の青磁下蕪花生。丸くふくらむ胴に細い頸が立つ国宝で、貫入のない淡い青の釉がむらなく掛かる。官窯か龍泉窯か、焼かれた窯は今も未確定。東京国立博物館に寄託され、群馬の原美術館ARCでも折にふれ公開される。
鉄道博物館(埼玉県さいたま市)に収蔵される国指定重要文化財「鉄道古文書」は、明治3年(1870)の鉄道掛設置から明治26年(1893)の鉄道庁廃止までの公文書を綴じた全91冊。日本の鉄道創業期における予算・建設・規則制定・私鉄勃興の実態を伝える根本史料です。関東大震災と戦災を乗り越えて今日に伝わる、鉄道近代化の生きた記憶を訪ねる旅へ。
明治三十二年、東京・歌舞伎座の裏庭で撮影された『紅葉狩』は、日本人が撮影した現存最古の映画です。九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎という明治を代表する歌舞伎の名優二人の至芸を伝える唯一の動画記録であり、平成二十一年に映画フィルムとして史上初めて重要文化財に指定されました。本記事では、撮影に至る経緯、重文指定の意義、原版を保管する国立映画アーカイブ相模原分館と、京橋の本館で楽しめる展示・上映までを、海外からの旅行者にもわかりやすく紹介します。
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館が所蔵する重要文化財「大久保利通関係資料」。西郷隆盛・木戸孝允・岩倉具視らとの書簡を含む3,000点超の貴重な一次資料の魅力と見どころをご紹介します。
千葉・国立歴史民俗博物館が所蔵する国宝。倭人記事で知られる『漢書』地理志を含む南宋慶元年間の刊本で、全61冊が完存する。直江兼続を経て米沢藩校興譲館に伝わった「上杉本」で、五山僧の書き入れも残る貴重な一具である。
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館が所蔵する宋版後漢書(慶元刊本)。南宋慶元年間に建安で刷られた全六十冊の刊本で、史記・漢書とともに三史をなす。東夷伝には倭の使者や女王卑弥呼の記述が残り、直江兼続を経て米沢藩興譲館に伝来した上杉本である。
千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館が所蔵する国宝。南宋の建安で黄善夫が刊行した『史記』で、集解・索隠・正義の三注を合わせた版としては現存最古の完本。全百三十巻が欠けることなく残る。五山僧の書き入れや直江兼続旧蔵の来歴も伝わる。
東京国立博物館が所蔵する国宝、圜悟克勤の印可状。現存最古の墨蹟として書跡の国宝第一号に挙げられ、薩摩へ漂着したとの伝承から流れ圜悟と呼ばれる。原本は伊達政宗の所望で断たれ、その前半が松平家を経て今に伝わる。
足利義政、村田珠光、千利休ゆかりの重要文化財・松屋肩衝。大名物唐物茶入の代表として500年以上の歴史を紡ぐ名器の魅力と来歴を紹介。東京・根津美術館所蔵。
一枚の紙に太く力強い行書が走る国宝「破れ虚堂」。南宋の禅僧・虚堂智愚が80歳前後で日本僧に与えた法語で、武野紹鷗や松平不昧が所持し、寛永14年の惨事で切り裂かれた。茶席で最上格とされた一幅。東京国立博物館蔵。