京都府・鎌倉
Kamakura京都府 の鎌倉時代(1185 – 1333)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
京都・東寺の国宝、兜跋毘沙門天立像。中国・唐でつくられ、平安京の羅城門の楼上に立っていたと伝わる像高189.4センチの守護神である。邪鬼ではなく地天女の手の上に立つ独特の姿と、東寺での拝観方法を紹介する。
三十三間堂の千手観音像の前に並ぶ国宝・二十八部衆立像。檜の寄木造りに玉眼を嵌めた像高約154〜170センチの二十八体は、婆籔仙や仁王など迫真の表情で、湛慶ら慶派による鎌倉彫刻の到達点を今に残す貴重な一具である。
三十三間堂の南北両端に立つ国宝・風神雷神像。鎌倉時代、湛慶周辺の慶派仏師の作とされる日本最古の彫像で、玉眼の輝きと力強い肉体表現が見どころです。二体の見分け方や、拝観に役立つ情報もあわせて紹介します。
京都・千本釈迦堂(大報恩寺)の霊宝殿に並ぶ六観音菩薩像と地蔵菩薩立像。鎌倉時代の六観音で六体が完存する唯一の作例で、貞応3年(1224)肥後別当定慶の作。2024年に国宝へ指定された素地仕上げの群像。
神護寺を中興した文覚が元暦2年(1185年)に定めた45か条の寺の規律を、中山忠親が書いた巻物。巻首と巻末に後白河法皇の朱の御手印、巻末に5行の宸翰がある。京都・神護寺所蔵、昭和29年(1954年)国宝。
京都・北野天満宮の国宝絵巻。学者菅原道真の栄達と左遷、怨霊と化しての清涼殿落雷、天神として祀られるまでを八巻に描く。縦約52センチは現存最古にして最大の絵巻物で、2026年は京都国立博物館で全場面が公開中。
浄土真宗の宗祖親鸞を墨線だけで描いた鎌倉時代の肖像画。延慶3年(1310年)の裏書から藤原信実の子専阿弥陀仏の筆と分かり、似絵の最高傑作の一つとされる。安城御影と副本が附。京都・西本願寺に伝わる国宝。
紙本著色法然上人絵伝は、京都の知恩院が所有する14世紀前半の法然の絵伝48巻で、昭和30年に国宝に指定された。全長548メートルの最大級の絵巻物で、「知恩院」の名が初めて現れる絵伝である。
絹本著色秋野牧牛図は、泉屋博古館が所有する伝閻次平筆の南宋時代(13世紀)の画で、昭和32年に国宝に指定された。紅葉の木陰で水牛と牧童がくつろぐ様子を描き、宮廷画にふさわしい風格と叙情性をそなえる。
東京国立博物館が所蔵する国宝の短刀。銘を残さなかった相州貞宗の代表作で、肥前唐津城主・寺沢広高から豊臣秀吉、織田有楽斎、徳川将軍家へと渡り歩いた一振りである。地刃ともに健全で、磨上げられていない生ぶの茎を保つ点も貴重。
奈良国立博物館に寄託される重要文化財「熊野十二社権現御正体〈十三尊〉」の魅力を紹介。鍍銀・鍍金の鏡板に浮かぶ十三尊の世界と、熊野信仰の歴史を解説します。
九州国立博物館が保管する重要文化財「灰被天目茶碗(虹)」は、中国・元時代13〜14世紀の天目茶碗。漆黒釉と褐釉を掛け分けた釉境が窯変で銀色に発色し、虹を思わせる景色を見せる。足利義政伝来の大名物として知られる。
七条刺納袈裟は、滋賀県大津市の延暦寺が所有する唐代の七条袈裟で、昭和41年に国宝に指定された。伝教大師が唐から請来したと伝えられ、麻地に色糸を刺繍した刺し子の袈裟で、麻製の遺品として極めてまれである。
大阪府河内長野市の観心寺に伝わる金銅蓮華花瓶一対。うち一口に元徳二年(1330年)の刻銘があり、鎌倉時代末期の真言密教法具として国の重要文化財に指定されている。蓮華形にまとめた端正な姿と、鍍金の保存状態の良さが注目される。
藤原秀能筆二首懐紙は、建仁元年(一二〇一)六月晦日の歌会で詠まれた二首の和歌を、北面武士で歌人の秀能自らが書き留めた一葉である。後鳥羽院和歌所への任命直前の筆跡として鎌倉初期書跡の基準作品となり、昭和二十九年に重要文化財に指定された。
京都国立博物館所蔵の国宝・一品経懐紙は、西行や寂蓮ら平安末期の歌人十四人が法華経二十八品を歌題に詠んだ現存最古の和歌懐紙。西行真筆と目される稀少な一枚を含む。成立の背景、興福寺一乗院旧蔵の伝来、見どころを紹介する。
京都国立博物館が保管する国宝「漢書楊雄伝第五十七」は、現存唯一とされる唐時代の顔師古注本写本。欧陽詢風の書、皇帝の諱を避けた欠筆、天暦2年(948)の訓点が、日中をまたぐ千年余りの学問の歴史を映し出す。
京都国立博物館が所蔵する鎌倉時代の国宝。山の彼方から金色の阿弥陀が斜めに身を向けて来迎し、観音・勢至ら六菩薩を従える一幅。截金と皆金色で荘厳され、胸と右掌に残る欠失は、臨終の人が握った五色の糸の跡と考えられている。
京都国立博物館が所蔵する高麗時代の装飾経。一〇〇六年に千秋太后が寵臣金致陽と発願した金字一切経の唯一の遺巻で、見返しの絵は年代の確実な高麗最古の紙本絵画として知られ、十四世紀末には近江の金剛輪寺に伝わった。
京都国立博物館所蔵の世説新書巻第六残巻は、7世紀後半から8世紀前半に書写された世界最古の世説新書写本である。規箴・捷悟二篇172行を残し、紙背の密教儀軌や角筆・白点の訓点とともに1951年に国宝に指定された。