京都府・平安
Heian京都府 の平安時代(794 – 1185)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
京都・大原野の山裾に立つ宝菩提院願徳寺の本尊。像高約88.2センチ、カヤの一木造の菩薩半跏像で、平安前期の作とされる国宝。六臂が通例の如意輪観音に対し二臂のため、聖観音や虚空蔵菩薩とする説もある。撮影不可、要事前確認。
東寺講堂の立体曼荼羅を構成する国宝二躯。四面四臂で鵞鳥の座に坐す梵天と、象に半跏踏下坐で乗る帝釈天は、空海が唐から伝えた密教の図像を木彫に残す平安時代の名品である。承和6年(839年)の完成で、いまも講堂で常時拝観できる。
京都・醍醐寺の国宝・薬師三尊像。上醍醐薬師堂の旧本尊で、瓜形の薬壺と七仏薬師を表す光背をもつ十世紀彫刻の基準作。聖宝が起工し弟子が完成させ、二〇〇一年に山を下りて現在は下醍醐の霊宝館に安置されている。
康和五年(1103)、仁和寺の覚行法親王の発願で、名仏師円勢・長円がわずか三十三日で彫り上げた薬師如来坐像。像高約11センチの白檀像ながら、光背に七仏薬師、台座に十二神将を表す。両仏師の唯一の遺品として国宝に指定されている。
京都・高雄の神護寺金堂に立つ国宝、木造薬師如来立像。像高約170.6センチ、カヤの一木造で、厳しい表情と翻波式の衣文に平安初期の力強い様式が表れる。秘仏ではなく常時拝観でき、その量感を間近で見られる。
京都・醍醐寺に伝わる国宝「理源大師筆処分状」は、延喜7年(907年)に醍醐寺の開祖・聖宝(理源大師)が自ら記した管理権移譲の公式文書です。平安時代初期の僧侶の直筆資料として極めて貴重であり、日本仏教史・書道史の両面から高い価値を持つ一巻。世界遺産・醍醐寺の霊宝館特別展などで公開されることがあります。
京都・醍醐寺が所蔵する国宝「狸毛筆奉献表」は、弘法大師空海が嵯峨天皇に狸毛筆を献上した際の上表文の写し。平安時代初期の書道文化と筆づくりの歴史を今に伝える貴重な古文書の魅力と見どころをご紹介します。
京都・陽明文庫所蔵の国宝「類聚歌合」は、平安時代に行われた200余度の歌合を集成した比類なき文学遺産です。摂関家ゆかりの優美な書跡と和歌文化の神髄をご紹介します。
京都・龍谷大学が所蔵する国宝「類聚古集」は、万葉集の歌を主題別に分類・再編纂した唯一現存する写本です。平安時代の貴重な書跡の歴史的価値やご覧いただける機会について詳しくご紹介します。
京都・陽明文庫に所蔵される国宝「倭漢抄下巻(彩牋)」は、藤原公任編纂の『和漢朗詠集』下巻の零巻で、色鮮やかな唐紙に三跡の一人・藤原行成と伝わる格調高い書が施された平安書道の至宝です。華麗な彩牋と和漢の書が織りなす美の世界をご紹介します。
京都・高雄山神護寺に伝わる国宝「紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図(高雄曼荼羅)」は、弘法大師空海が直接制作に関わった現存唯一の両界曼荼羅です。天長年間(824〜833年)に淳和天皇の御願により制作され、約4メートル四方の紫綾地に金銀泥で描かれた諸尊の姿は、日本仏教絵画史上の最高傑作と称されています。
天安二年(八五八)に比叡山延暦寺西塔の宝幢院の鐘として鋳られた国宝の梵鐘。鐘身の内面に左文字で年紀を刻み、紀年銘を持つ梵鐘では国内で六番目に古い。口径に比して丈の高い長身簡素な姿で知られ、現在は守山市の佐川美術館が収蔵する。
南宋時代の宮廷画家・閻次平に伝わる国宝「絹本著色秋野牧牛図」の魅力をご紹介。足利将軍家の東山御物として珍重された名画は、現在、東京・六本木の泉屋博古館東京に所蔵されています。作品の見どころやアクセス情報をお届けします。
東京・皇居三の丸尚蔵館が所蔵する国宝「屏風土代〈小野道風筆〉」。延長六年(九二八年)、醍醐天皇の勅命により和様の書の祖・小野道風が大江朝綱の漢詩を屏風用に清書した下書きの巻物です。千年を超える真筆の魅力、指定の理由、見どころ、訪問情報を詳しく解説します。
平安時代に藤原定信が華麗な彩牋に書写した『万葉集』の古写本で、加賀前田家に三百年以上伝えられた後、明治天皇に献上され、令和五年に国宝に指定されました。五大万葉集の一つとして、書道史・国文学史の両面で最高級の価値を持つ稀有な遺品です。
大正十三年、比叡山横川の如法堂跡から銅筒に納められて出土した平安時代の金銅経箱。長元四年に上東門院藤原彰子が書写した法華経を納めた品で、蓋には籠字で妙法蓮華経の五字が刻まれる。京都国立博物館蔵の国宝。
比叡山延暦寺に伝わる国宝・七条刺納袈裟は、伝教大師最澄が唐から持ち帰った貴重な染織遺品です。天台宗第六祖・湛然所用と伝わる麻製の袈裟は、正倉院や法隆寺にもない稀有な存在。その歴史的価値と見どころ、拝観方法をご紹介します。
大阪・天野山金剛寺所有の国宝「剣〈無銘〉」は、反りのない両鎬造の平安古剣。寺伝では中興開山・阿観上人の持物とされ、三鈷柄の黒漆宝剣拵が附指定。現在は京都国立博物館に寄託され、展覧会で不定期に公開される。
京都国立博物館所蔵の国宝「芦手絵和漢朗詠抄」は、永暦元年(1160年)に能書藤原伊行が書写した上下二巻の完本。葦や水鳥に文字を潜ませた芦手絵の料紙、伊行唯一の確実な真筆という希少性、奥書の年記が見どころ。
京都国立博物館が保管する国宝「漢書楊雄伝第五十七」は、現存唯一とされる唐時代の顔師古注本写本。欧陽詢風の書、皇帝の諱を避けた欠筆、天暦2年(948)の訓点が、日中をまたぐ千年余りの学問の歴史を映し出す。